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教育探究科学群「内」のお勉強会(FDSD)

8月17日、教育探究科学群に関わる教職員の皆さんで4-5時間くらいお勉強会をしました。一応、Faculty DevelopmentとかStaff Developmentに類する活動になると思います。前回の7月中旬に実施したのが初回で、今回は2回目。何となく1か月1回のペースでやるのかな。

教育探究科学群に関することは、コンセプトや授業についてはかなりの部分を自分が決めているため、それゆえ他の教職員の方々にどういう考えで作ったのかとか、なぜこの科目があるのかとか、どうやって運用したいのかとか、色々な話を議論する(尋問される?)時間です。
もちろん、すでに設置の趣旨をはじめ、文部科学省への提出書類はありますのである程度は情報があるのですが、どうしても文部科学省への提出書類は、申請を通すための書類になっている部分があって、実態と異なるわけではないけど分かりづらいですね。なので、学群の理解度をしっかり高めていきましょうという時間になっています。

こうした議論を進めるにあたり、教育探究科学群は構想当時から一つの方針を持っています。それは教職員という分け方をあまりしないで議論をしていきたいという考え方です。教員側ももちろん大学のシステムとか制度について意見を言いますし、職員の方にも教育研究活動に対する意見や考えを話してもらっています。直接的であれ間接的であれ、学生さんと関わる以上誰でもその教育研究活動についてある程度は知っておくべきだし、教育組織に関わるのであれば、そのコンセプトとか哲学とか理念とか文化みたいな大きい部分は理解しておいて頂けたらなと思っています。こんな考え方をしているので、教育探究科学群ではすでにオープンキャンパスとか個別相談といった広報活動にも職員の方に関わってもらっていますし、出来たら入試とかにもサポート的役割以外でも関わって頂けたらなーと思っています。実現するか分からないですけど…。

ただ、今思うとこうした教職員関係なく議論をするというのは最初はこれが大変で、どうしても職員さんが教員側に気を遣ってしまったり、思ったことをちゃんと話してくれなかったり、あるいは職員さんの方でその役割は自分じゃないと線を引いてしまったりというのがありました。教育探究科学群のように、自由に議論をしたり意見をしたりというは、全ての大学さんで出来ていることではないかもしれないですね。意外に学校という組織だと難しいかも。大学によっては、「教員の方が偉い、職員が口を出すなんて何事だ」みたいなところも結構あると聞いていて、実際に他大学の職員さんと接しているときもその空気がありますし、大学の中でも何となく先生の方が偉いという雰囲気を感じます。

自分は元々桜美林大学大学院の大学アドミニストレーション専攻(今の研究科)に通っていて、大半の院生が大学の職員の方々だったこともあったせいか、教員と職員を分ける考えがあまりなかった気がします。また、父親も医学図書館の図書館員から大学の先生になっていて、医学図書館の図書館員時代はお医者さんにも先生と呼ばれていたので、一般的な教職員の区別が身につかなかったのかもしれません。

このお勉強会は、正直なところ自分はほとんど全部の場面で話さないといけないし、準備もしないといけないのですごく大変です…ホントに疲れます笑  教育探究科学群の教職員の皆さんの質問も厳しいというか、良い意味でCriticalで考えさせられるものが多いです。また、新しいアイデアもどんどん生まれるので、どうやってそれを入れ込んでいこうとか、他のものと整合性取っていけばいいのかとか、考えることがとにかく増えていく感じですね。
けど、こういう新しいものを作って、みんなで議論して考えてより良いものにしていくというのは、まさに教育探究科学群でやっていきたい学び方そのものなので、とてもいい取り組みになっていると思います。そのうちこういう議論に大学生も入ったらなお楽しそうですね。

教育探究科学群では、こうした学群内での教職員によるお勉強会に加え、アドバイザリーボードという外部の方々からご意見を頂く仕組みとかもあったりします。ここら辺もそのうちお話しできたらなと思います。

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