見出し画像

ユニフォームオタクが選ぶ!この夏オススメの野球帽

 世の中は絶賛梅雨であり、この梅雨が明けると日差しの強い夏がやってくる。そうなると、野球帽が欲しくなってくる方も多いのではないか。今回は、この夏皆様に手に取っていただきたい野球帽をNPBとMLBで5つずつ紹介しよう。

NPB

巨人・ビジター(ニューエラ製)

 まずは今季から新調された巨人帽から。巨人の帽子と言うと、半世紀前の小・中学生が好んで被っていたという印象を持たれる方が多いだろうが、ここ最近は世界的な帽子ブランドのニューエラがサプライヤーとなっていることもあり、街着としても使えるデザインになってきている。

 特に今季は大幅なリニューアルが敢行された。ホームのYG帽子はマークの端を切り取ったような形になり、ビジターの帽子は全く新しいTGマークに。「巨人軍の伝統」を考えると正解か不正解かで賛否両論ありそうだが、オシャレかどうかに主眼を置くと今季のものがいいに決まっている。特にビジターの帽子は黒地に白のマークであり、どんな服にも合わせやすいはずだ。

横浜・ビジター('47製)

 続いても今年の新作を。巨人と同じく、横浜も海外ブランドのフォーティーセブン社がサプライヤーをつとめている。港町らしく、こちらもオシャレなチョイスと言えるだろう。

 前述の巨人帽とは違い、こちらはビビットな青色と澄んだ紺色を掛け合わせた鮮やかな色合いだ。ユニフォームは良いデザインが悪いデザインかで賛否がわかれたが、帽子に限っては誰が見ても間違いない素晴らしいデザインだ。青系の服装には素直にフィットするはずだ。

中日・ビジター(ミズノ製)

 3連続でビジターになった。セ・リーグはホームの帽子に広告をつけることが出来ないので、ホームとビジターで違う帽子を用意するケースが多い。中日のビジター用帽子は、ホームのものと違い点ボタンや穴かがりが全てロイヤルブルーで揃えられているので、落ち着いたデザインとなっている。

 これはほんの遊び心だが、ロサンゼルス・ドジャース帽と見せかけてこの帽子を被っていただきたい。名駅のエスカにできたドラゴンズショップでは、外国人の方が中日帽を購入している姿をよく拝見するのだ。ドジャース帽を被った方が商品と自分の帽子を見比べているところもよく見る。もしかすると、海外旅行客の名古屋土産になっていくかもしれない。

 ここまでは真面目半分、冗談半分だが、この帽子の良さはやはり素材だ。通気性が良く、日本人の頭の形によくフィットする。ナショナルブランドならではのよさがあるのだ。

オリックス・ホーム・ビジター共通(ニューエラ製)

 続いてパ・リーグに移ろう。オリックスは昨季からニューエラ製の帽子を使用している。元々MLBのようにシンプルかつ力強いユニフォームだったのが更に素晴らしくなったように感じる。ユニフォームはデサント製らしい重厚感のある刺繍ユニフォームで、帽子は世界的ブランドのニューエラ製。まさに和洋折衷の逸品だ。

 話が若干帽子からそれてしまったので話を戻そう。この帽子は紺色なので、普段着とも合わせやすいのが特徴である。近年流行りのブランドということも相まって、前述の巨人帽同様に街中に溶け込みやすいデザインである。コメカミに位置しているオリックスの球団マークもいい味を出している。球団合併から20年、ようやくオリックス・バッファローズの伝統を感じるデザインができたと言えるだろう。

ロッテ・NCE帽子('47製)

 NPB最後はロッテのネオクラシックユニフォームで使用されているCLM帽子だ。球団特設サイトを確認すると、大毎オリオンズ時代のフォントを使用していると書いてあるが、これは間違いなくシカゴ・ホワイトソックスをイメージしたものだろう。前述の中日帽と同じく、本場のものと見比べるために買うというのも面白いかもしれない。

 また、こちらも黒地にグレーのマークというデザインなので、普段着に合わせやすいというのも本投稿で紹介する1つの理由である。意外なことに、ロッテはパ・リーグの最古参。こちらも大毎からの伝統とシカゴ・ホワイトソックスの新しさを兼ね備えた和洋折衷と言えるだろう。

MLB

MLBは全ての帽子がニューエラ製なので、メーカーの表記は省略させていただく。

CWS・シティコネクト

 まずはシカゴ・ホワイトソックスのシティコネクトだ。このシリーズは、MLBのサプライヤーがNIKEになったのと同時にMLBが足並みを揃えて開いているイベント用の帽子である。賛否両論あるが、僕は各球団の街の伝統を見ることが出来て面白いように感じる。

 この帽子は、前述のロッテNCE帽と見比べていただきたいマークの刺繍の文字とその色が白かグレーかということ以外、全てが同じなのだ。僕には出来ないが、この2つを揃えて、何日かに1回ごとに変えて友人と会うという貴族の遊びのようなこともできそうである。冗談はここまでにして、こちらもどんな服装にも合わせやすいデザインなので、是非オススメしたい。

LAD・ホーム・ビジター共通

 大谷翔平効果で、今日本一売れている帽子はロサンゼルス・ドジャースだろう。飛ぶように売れているので、売り場で見かけることは少なくなっているがその分供給も増えているので今後は入手しやすくなるだろう。

 この帽子の良さは野球を知らない人でも「ドジャースだ」となるところなのではないか。この帽子に着いているLAの意匠は、帽子だけでなく様々なアパレル品に着いているのでおなじみという言葉がしっくりくるはずだ。前述のCWSとロッテ同様に、このLAD帽と中日帽を交互に使うというのも面白いだろう。冗談はここまでにして、今後もこのトレンドは続くだろう。

TOR・オルタネイト

 MLB唯一の米国外に本拠地を構えるトロント・ブルージェイズからはNPBでいうサード・ユニフォームにあたるオルタネイト・ユニフォームの帽子をチョイスした。こちらは前述のLADよりも明るい青色を使っているので、少し派手目なファッションを好む方におすすめだ。また、マークのアオカケスの刺繍がとても綺麗なのでスポーツ用品店などで並べられているのを見かけたら是非見て頂きたいものだ。

 また、フロント部分が白というのも大きな特徴である。NPBでも、昭和の時代には阪急(現オリックス)や近鉄(平成16年に球団消滅)、クラウンライター(現西武)などがこうした帽子を使っていたが、現在は全く見ないので寂しい限りだ。

HOU・ホーム

 MLBらしく「ザ・アメリカン」なデザインを保ちつつ、尚且つLADやNYYのようなド定番からは少し外れた帽子を被りたい人はヒューストン・アストロズだろう。この球団はホームとビジターで帽子を使い分けており、2種類とも共通して紺色を基調としているがビジターはつばがオレンジ。少し派手すぎるということでつばも紺色のホームをチョイスした。

 この帽子のマークは星にHという、宇宙の街であるヒューストンをシンプルかつ分かりやすくデザインしている良作だ。似たようなデザインのシティコネクトもあるので、ぜひそちらもチェックしていただきたい。

LAA・シティコネクト

 前述のHOUよりも、更にアメリカンでド派手なファッションを好む人にはこのアナハイム・エンゼルスのシティコネクト帽子を推薦しよう。こちらは大谷が所属していた令和4年に発表された新しい帽子だ。その大谷がこのシティコネクトを好んでいたという報道もあり、彼が先発する試合で着用されることが多かったように感じる。

 この帽子からは、アナハイムの雰囲気が悶々と漂ってくる。最高のシティコネクトだろう。フロント部分は一見白に見えるが、よく見たらクリーム色。こうしたところからもアメリカの雰囲気は漂ってくるものだ。LADは今季、シティコネクトを刷新したがLAAのものは長い間使って欲しいものだ。

最後に

 帽子は「1番日常的な野球用具」という通り、普段から「野球好き」をアピールできるアイテムなのだ。MLBはもちろん、近年はNPBの帽子もオシャレ化が進んでいる。ラッパーやダンサーの活動や小学生の通学帽に留まるには勿体ないのだ。暑い日が続く。皆様もぜひ日常でこうした帽子を被り、避暑とオシャレを両立していただきたいものだ。

この記事が参加している募集

#スキしてみて

526,912件

#野球が好き

11,276件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?