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【自己責任不要論】学ぶ事で生きやすくなる

どうも、かーわです。

僕は10年間のシステムエンジニアとして社会人経験をした後、今はメンタル療養で休みつつ、通信制で心理学を学んでいます。

今回も自己責任関連の話で、タイトルのとおり自分を責めないための知識や考え方のついて書いていきます。

「自分が悪い」で理不尽を受け入れてほしくない

会社や学校などで、思うような結果が出ない時「自分が悪い」と責めてしまう方は多いのではないでしょうか? 今回はそんな方向けに、心が楽になるような話をしたいと思います。

もちろん日々の改善によりパフォーマンスを上げていくのは重要だと思います。しかし、他者から責められても足を引っ張っている自分は、何を言われても仕方ないと思って、自分を追い詰めてしまう事はやめるべきと思うのです。

今回はそのために、
Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である*1)
を参考書籍として話をしていきたいと思います。

ストレスフルな職場環境は死亡リスクを2.4倍に

参考書籍によれば、一緒に働いている「人間関係の良好さ」と「死亡リスク」には相関があると言われています。なんと人間関係良好な職場に比べてそうでない職場では、死亡リスクが2.4倍に上がってしまうと言うのです。

本書では「無礼な態度」と表現されていましたが、この記事ではストレスフルな人間関係と言い換えています。要は「他人を侮辱する行為」「いじるなどして相手の尊厳を傷つける」「高圧的な言動」などが該当します。

日本の労働環境では、こういう理不尽はまかり通ってきました。また、学校の部活での理不尽な上下関係も該当するでしょう。しかし、ストレスフルな人間関係に耐える事がいかに間違っているかを再認識させられる事実がすでに分かってきているのです。

ストレスフルな職場環境は、社会経済もダメにする

参考書籍によれば、ストレスフルな職場環境によって、アメリカでは年間56兆円もの損害が出ているという報告が出ています。これはとんでもなく莫大な金額です。

参考までに経済規模統計(GDP)と比較してみましょう。日本の経済規模(5兆ドル)がアメリカ(20兆ドル)の1/4であることを踏まえると、その額は12.5兆円。この額は日本のGDPの2.5%に相当します。

日本はこの約25年間で経済が低迷し、外国に置いて行かれているのが現状。しかし毎年2.5%の経済成長ができていれば、この25年で経済規模は1.8倍。GDPは約500兆から約900兆に増えていた計算になります。

もちろんダイレクトには反映されなくても、ストレスフルな職場環境は経済成長にかかわるぐらいの損失になるという事は言えます。しかもこれは米国のデータなので、労働環境の悪いと言われる日本ではより顕著な影響が出ていると考えても良いかもです。

この本からも、ストレスフルな人間関係は健康的も経済的にも悲惨な結果を招いてしまうということが分かります。こういう事実を元に、自分を責めないための考え方を持っていく必要があると思うのです。

ストレスフルは「必要悪」とされてきた

しかしストレスフルな人間関係は、日本では必要悪とされてきました。例えば、以下のようなフレーズです。
◯ 仕事だから理不尽にも耐えるべき
きつい上司は自分のために言ってくれている
厳しい環境でやっていけなければ、社会人として失格だ

このようなセリフは、日本人であれば耳にタコができるほど聞かされてきたと思いますし、筆者もその一人。この原因には、弱い立場の人は「できない自分が悪い」と思ってしまう点にあると思います。

さらにそこで湧いてくる悔しさを異常なほどに刺激し、必死に頑張らせる「精神論」が幅を利かせてきたのだと思うのです。しかし、劣悪な労働環境は社会問題となり、人命と経済の損失も莫大であることが分かってきました。

ストレスフルな人間関係は「必要悪」ではなく、「社会悪」なのです。こういう科学的事実をもとに、自分を守っていく勇気を持つことが大事なのだと思います。

知識は社会の荒波を生き抜くためにある

だと思うのです。

その別例として発達障害を挙げます。発達障害にはASDやADHD、LDがあり、苦しんでいる方が大勢います。加えて、グレーゾーンの方も含めた生きずらさ、甘えと言われてしまう構造、そして2次障害による精神疾患についても問題化されてきています。

しかしこれが20年前ならどうだったか? 当時は、今ほど発達障害が社会で認識されていませんでした

そのため、周囲と上手くやっていけなくても、本人の自己責任とされ、学校や会社でつらい立場に追い込まれることは相当にあったはずです。しかし、発達障害の認識が進み(まだ到底充分とは思えないが)、そういう立場の方が理解されるという状況にはなりつつあると思います。

現代といえど「分からないこと」「認知されていないこと」はまだたくさんあるはずです。だからこそ、自分が抱えている問題を解消するには、学ぶことをしてみると良いかもしれないですね。

学ぶ事で「安心する事」ができるのです。特に日本は、非合理的なことでも同調圧力が正義になる風潮があるので、気を付けた方がよいでしょう。

*1) Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である
https://www.amazon.co.jp/dp/B07SJYTZ8X/ref=cm_sw_r_tw_dp_1BZ0KC7TAQC4ER64MSAV

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