山羊丸

29歳/南東北生まれ/書くことは未来の出逢いに賭けること(人類学者磯野真穂さんの言葉で…

山羊丸

29歳/南東北生まれ/書くことは未来の出逢いに賭けること(人類学者磯野真穂さんの言葉です)

マガジン

  • 書くことは難しい

    書くことは難しいなと日々思っています。どうして難しいのか、少しずつ書き溜めようと思います。

  • 夜について

  • データで遊ぼうスプラトゥーン

  • 「考える」について

    「考える」について考えた文章を溜めていきます。

最近の記事

VUCAを目の前にして雨乞いをする

久々の投稿です。前の投稿から1年以上経ちました。 最近のことを話すと、近頃は帰りの車の中でCreepy NutsのBling-Bang-Bang-Bornを口ずさめるよう練習しています。車通勤だからできることですね。イントロが音域的に難しいです。あと、歌唱に寄らないようにするのが難しい。この曲を聞き始めてから、マッシュルもアマプラで見始めました。 * 自分で考えてね、といきなり言われると、いつも面食らってしまいます。 考えるというのは、意識だけでなく無意識も活用すること

    • 書評:「君は君の人生の主役になれ」

      「君は君の人生の主役になれ」ちくまプリマー新書。著者は福岡で塾を営む鳥羽和久さんで、専門は日本文学、精神分析。教師である鳥羽さんから学生へのメッセージが詰まった本です。年齢を問わず、学びながら生きようとする全ての人に推薦できます。 作家・哲学者の千葉雅也さんが本書に書評を寄せています(こちら)。本書のスタンスを理解する上でポスト構造主義の知識が有用と思い、千葉さんの著書を側に置き読み進めました。「現代思想入門」(講談社現代新書→こちら)や「勉強の哲学」(文春文庫→こちら)、

      • 海と風景

        四国の宿で書き始めました。生まれた土地からだいぶ西に旅行に来ています。 フェリーで香川県の島に来ました。瀬戸内海は波が穏やかで、空もほどよい晴れでした。海鳴りが聞こえない。近くの木々が海風できしむ音も聞こえない。 穏やかな風景の中にいて、焦燥感はない。けれど何となく寂しい。ちらほらと海を眺める観光客がいて、お店の前に人が立ち、寄ってきたお客さんに世話を焼いている。ここを見るといいよ。あそこには行ったのかい。今の時間ならこことここは空いているからお昼にいいよ。 11月も終

        • 恥についての試論:(1)恥ずかしさと勉強

          学生の頃から、「恥ずかしがり屋」、そして「諦観」が自分の課題でした。変わりたいと思いながらも、悩むのは時間を無駄にすることで、他にやることがあるだろうという思いも同時にあり、考えることをずっと避けていました。 意識的に考えようと思えたきっかけは、千葉雅也さんの「ツイッター哲学 別のしかたで」の文章だったと思います。 恥と尊厳は、一旦二項対立として把握してよい。読んだ直後、それがまず印象に残りました。自分の恥と尊厳、その構造は変えることができる。恥を無くすことではなく、構造

        VUCAを目の前にして雨乞いをする

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        • 書くことは難しい
          12本
        • 夜について
          1本
        • データで遊ぼうスプラトゥーン
          4本
        • 「考える」について
          1本

        記事

          8月の詩

          初めて詩をnoteに投稿します。作り始めたのも最近です。稚拙ですが、どうかご容赦ください。 寂しさあなたは 寂しさの服を着ながら 歩いていった その背中を見つめながら わたしは わたしの寂しさと共に歩いた 金木犀の香りが満ちた 秋の どこまでも高い空のなか 電気もつけず部屋に閉じこもり 窓の縁にかかる夕焼けを 赤黒く沈んでいく夕焼けを 眺める 恋退屈を持て余すことしかできなかった 若者は 偶然が恋を酷なものにすると知る 山の上の家に向かうバスの 秋風がしみてくる座

          8月の詩

          梅雨明けと減量(日記)

          繁忙期が終わってから色々と予定があって、今日は久々に何もない日です。髪を切りに近くのお店に来たら開店からすごく並んでいたので、その時間を利用して書いています。 梅雨が明けました。梅雨明け間際、久しぶりに空雷を見ました。雨が降っていないのに空には稲妻が走る。自分は南東北から北関東にルーツがあるのですが、こういう空模様を「空雷様」と言ったりします。空雷様は、雨に邪魔されない、雷の独壇場です。梅雨ののっぺりとした灰色の空に現れる雷の演舞。 昨日は母が遊びに来たので外でご飯を食べ

          梅雨明けと減量(日記)

          反省と諦め

          繁忙期が終わってしばらく経ちます。 4、5月が特に忙しい時期で、6月も中旬になってやっと余裕ができました。 余裕ができると、繁忙期に注ぎ込んでいたエネルギーが行き場を失って、先々の不安を想像したり、過去の恥ずかしかったことを反芻し始めます。そちらが過剰になってくると、目の前の仕事に集中できず、バーンアウト気味になる、というのが最近体感として分かってきました。 それまで切れ目なく毎日動いていて、フッとやることがなくなると、頭がワンワンし始めて、行動ができなくなる。 今回

          反省と諦め

          暮れること、そして時間について

          近頃、時間についてよく考えています。 よく過去のことを思い出します。 不慣れでたくさん失敗したこと。他人を信じたくて、でもどう信じたらいいのか分からなかったこと。 クヨクヨするタチで、どうにもできなかったことを悩み続けていました。大学生の頃でした。 素敵な約束をして、応えたいと思って、上手くいかなかった。そういう記憶を思い出すとき、今と過去の遠さを思ってしょんぼりします。ただ、そのしょんぼりの中に温もりもある。そこには確かに喜びがあって、見た景色は鮮やかだったし、時間

          暮れること、そして時間について

          自分に向けた文章を書くこと:書くことは難しい⑨

          ストレッチポールに体を横たえながら、この1ヶ月のことを思い返しました。コロナは相変わらず収まる気配がありません。それに東欧はひどいことになっています。足元が思うより不安定で、グラグラして身動きができない。行く先が見えず歩くのにも力が入る。口からうまく言葉が出ず、胸がつまる。苦しい時間が続いています。 こういうとき、僕にとって書くことや話すことは、難しいものになります。その無意味さに打ちひしがれる。これはコロナ以前から感じていたことです。書くことは難しい。そんなことを書いて何

          自分に向けた文章を書くこと:書くことは難しい⑨

          青空文庫と2月のはじまり

          春の気配ですね。冬の寒さが緩んできました。今日は雨の中買い物に行ってカヌレを買ってきました。 残業が終わり乾いた12月の寒空の下を歩いていたとき、道端の樹と街灯がちょうど重なるように立っていて、街灯の白い光に照らされぼんやり浮かび上がる樹形と、樹形に沿った影の模様が綺麗だったのを覚えています。 胸のつかえが取れるようなスッキリした朝の空気のなか、雪のうっすら積もった畑に木の柵が立っていて、足元には雪が解けずに残っている。白菜の脇で残った雪の形は、柵の落とす影とは少しだけず

          青空文庫と2月のはじまり

          そこにある風景

          一月が終わります。今年の冬は寒かった。 延滞気味になっていた図書館の本を返し、新たに本を四、五冊借りてきました。河出書房新社から出ている日本文学全集の「日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集」が収穫の一つでした。目付けをせずに借りた本なのですけれど、手に取った時に宇治拾遺物語の「滝口道則が術を習った話」に開き癖がついているようで、読んでみると何とも笑える話で、他の話も興味深く、当たりの本を見つけた、ふふふと思いながら帰りました。買いたいと思える本に出会えるのが、図書館の

          そこにある風景

          力の抜けた文章を書く

          1月下旬の北関東はまだ寒いです。グレーのカーテンのような雲が空をのっぺり覆って、風も容赦なく冷たいです。 金曜日、久々に一日休みを取れました。いつも通りに起きて家事を済ませました。加湿器のクエン酸洗浄をして、溜まったAmazon段ボールを片付け、食器と洗濯物を片付け、ひと休み。 家事はストレッチ、ですね。普段の仕事は身体が硬くなるものばかりで、休みの日に家事をすると、やっと身体がほぐれてきます。 午後は近くのカフェに行って本を読みました。お昼どきを避けてきたのですが、そ

          力の抜けた文章を書く

          年の暮れに(日記)

          2021年が終わります。この一年はあっという間でした。厚みのない一年、という感覚でしょうか。 書くことは、断続的に続きました。ある程度勢いで書けるようになってきた。でなければ大晦日の夜、紅白が流れる中でふらっと書き始めることはなかったと思います。 昔より明らかにテレビを見れなくなりました。内在できなくなった、という方がしっくりきます。何やかんやツッコミの言葉が浮かんで、メタ的なモードで見てしまいます。テレビに対して同一化の程度が下がったのかもしれませんが、家族とテレビを見

          年の暮れに(日記)

          20代の5年間と読書

          今日はここ最近でも特段寒く、風も強い日でした。年末の帰省のためにスタッドレスタイヤを買い、その換装の合間に文章を書いています。 ここ数年は本を読む習慣が続いています。大学前半まではあまり読書をしませんでした。ハリー・ポッターや海底二万マイルなどは好きでしたが、学術書は読みませんでした。読んでも教科書と補助資料程度で、記憶を辿っても、習慣的に読むようになったのはここ5年です。最近は與那覇潤さん「平成史」、千葉雅也さん・國分功一郎さん「言語が消滅する前に」、磯野真穂さん・宮野真

          20代の5年間と読書

          夜と明かり

          ただいまの時刻は23時です。お風呂に入りながらnoteを書いています。 先週の日曜日、ワクチンの2回目を打ちました。打った翌日に39度近い熱がでて、苦しかった。ひざの痛みと腰の痛みもあって、食欲もでず、プリンとゼリーでなんとか凌ぎました。 秋になり、キャンプに行きたいなーと思い始めました。 夜になると否応なしに暗くなるのがいいですよね。キャンプ。子どもの頃、いつもより早めに寝かされて、夜が少し長く感じたのを思い出します。 寝室にタイマー付きのライトを買いました。スタン

          夜と明かり

          10月になりました

          すっきりした秋晴れの日です。台風は関東にかすっただけでした。 写真は、ハニーマスタードチキンプレートです。 チキンの皮目をフライパンで15分くらいパリパリに焼いて、ひっくり返して1,2分焼いて、おしまい。蜂蜜、マスタード、レモン汁でソースを作って食べました。簡単で美味しいので、定番になりつつあります。 関東はここしばらく国の緊急事態宣言下にあって、住んでいる県も蔓延防止の扱いでした。出勤しつつ週2回程度リモートワークをする、という仕事の流れができていました。 そんな中、

          10月になりました