8月の詩

初めて詩をnoteに投稿します。作り始めたのも最近です。稚拙ですが、どうかご容赦ください。

寂しさ

あなたは
寂しさの服を着ながら
歩いていった

その背中を見つめながら
わたしは
わたしの寂しさと共に歩いた

金木犀の香りが満ちた
秋の
どこまでも高い空のなか

電気もつけず部屋に閉じこもり
窓の縁にかかる夕焼けを
赤黒く沈んでいく夕焼けを
眺める

退屈を持て余すことしかできなかった
若者は
偶然が恋を酷なものにすると知る

山の上の家に向かうバスの
秋風がしみてくる座席で
わたしは
窓ガラスのわたしが年老いていくのを見る

想いを伝え叶わなかったとき
ひとは
秘めた想いが叶わなかったときよりも
傷つくという

そんなこと分かりきっているだろうと
わけもなく怒りながら
それでも踏みにじってしまった
好意

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