【現代詩】『◯』
『◯』赤黄緑紫
貴方を観ていると合点がいく
団体の気持ちで見上げても
何も今更嬉しく吾(あ)ない√此処に平等で貞腐れのない ススキを生けて乾杯しよう
天高く昇り皆の秘密を鎮かに握った=午前零時零分零秒=短針に被さり接吻(口止め) 人差指に圧し殺された〆時刻(とき)をもたないお前が愛しい
誰の噂を披露目もしない◯よ
“輪をかけて”微笑スマイル◯
誰かを贔屓に◯崇めもしない
“◯で“何にも興味がないのだ
持ち前の円周率で跡をつけ
達磨さんの転んだ途端に鼓動を留めて、死んだ素振(ふり)する才能があるか?
雲架かり心頼んなくなって
ありっ丈のお団子積み上げ表に出たけど用意した言葉や仕草は時差や時空に効能を無くし未来へ罅割れ腐り往くー。
それを罪とも知らないで
何て馬鹿げた月光(ひかり)だろうかー。
明け方哀しく目を醒ます刻
人質集うた蛍光灯に
他の誰でもない己をみた
あかきみどりむらさき
2018ねん