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聴き方(勝手をいってスミマセン)

タワーレコードのキャッチフレーズに、
「NO MUSIC, NO LIFE」
ってのがあった。「音楽なんて聴かなくても生きていける」と思っている人も大勢いるでしょう。というかそんなことわざわざ思わないかな?

音楽はお酒に似ているかもしれない。吞まなくても生きていけるし…
ただし、
吞まないと●●すぞ」
って言われた吞むだろうね。●●されるよりは吞んだ方がイイ。
で、吞むの覚えて、
「やめないと●●すぞ」
って言われたら、
「●●されても吞みたい」
ってなりかねないのがお酒。
お酒と音楽には中毒という共通性が認められるようです。

「NO MUSIC, NO LIFE」
僕はこのキャッチフレーズ好きです。
音楽への接し方は人それぞれ。聴き方に良いも悪いもないかもしれない。なのでバカにしながら読んでみてください。


<昔のお話>
LPレコードの収録時間は片面(表A面、裏B面)23分程度(録音対応のカセットが46分テープだったなぁ)。1980年代の半ばに収録時間74分のCDが世に登場して、音楽はイッキにアナログからデジタルへ。収録時間が増えたこととA面B面がなくたったことはその後の音楽の聴き方を大きく変えてしまいました。
レコードでは一枚のアルバムを通して聴く場合A面からB面へひっくり返すという作業が発生します。つまり通して聴こうにもレコードをひっくり返すための時間が必ずいる。それは23分ほど聴いたらいったん聴くのが途切れることを意味します。大げさに言えばアナログ時代の音楽は23分ほどの世界だったんですね。それがある日を境に74分になってしまった!
「レコードに名盤アリ、CDに名盤ナシ」
と言った人がいました。集中して音楽を聴ける時間の長さがレコードの片面だったということでしょう。だからこそレコードというフォーマットから名盤が誕生したんだと思います。

<オリジナルアルバムをオリジナルフォーマットで一枚ずつ丁寧に聴く>
アルバムにもよりますが、アルバムの曲にはそれぞれ役割があって流れがあります。それは野球の打線に似ていて、点で捉えたのではそれぞれの力を感じることは出来ません。ビートルズでいえば、「リボルバー」「サージェントペパーズ」「ホワイトアルバム」「アビーロード」なんかは曲を切り取って聴いても全く意味がないってことです。さらに言えば、そもそもLPレコードで昔リリースされた作品のA面とB面は別世界です。CDで通して聴いたら境目の余韻がありませんトホホ…。だから面倒でも境目で聴くのをいったん休むべきだと思います(それはそれで面倒ですが)。少なくても、本来どこまでがA面でどこからがB面なのかは知っておきたい…

<ボーナストラック???>
別テイクとか未収録曲とかをボーナストラックといいます。これ蛇足です。オリジナルアルバムの破壊行為、冒涜です。許しがたい行為です。収録時間が増えたからといって余計なモノを加えたら、作品が、特に名盤が崩壊します。みなさんボーナストラックを聴かない、手間と勇気を持ってください。

勝手をいってスミマセンでした。


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