職人さんのマネ 〜嗚呼、職人の絶望日記〜
2016年5月
ツーリングがてら、材木屋さんを見つけてきた。
車がある今となっては、どうやってこんな量をバイクで持って帰ってきたのかは不明である。
かくして、アウトドア漆器として、お鍋に収納できるお椀を作るべく練習を始める。
お椀作りは、大まかに外削り→内側削り→仕上げの外削りという順番に進んでいく。
仕上げに外側を削るときには、お椀がほぼ形作られている。
よって、金属の固定具でつかむ所が無くなるという問題が発生する。
別途部品代は、1万円もする。
貯金ゼロの男にはあまりにも高額。
「あれ」試してみるか!
「あれ」とは、木地ろくろ職人さんの仕事場を見学した時に見たやり方である。
方法はいたってシンプル。
お椀の内側のくぼみに合う形に木を削って、お椀を嵌める。
以上。
職人さんいわく、「木の先っちょを濡らしておけば、膨らもうとする力が働いて、お椀を被せれば固定される」 らしい。
あやしすぎる。
そんなもので固定できる気がしない。
高速回転させながら削ると、きっとすぐに外れてぶっ飛んでくるに決まっている。
しかし、部品を買えないならやっちゃえニッサン。
はめる木を作り、金属の爪でつかんで、先っちょを濡らして、、、、
装着、ニッサン
すると、、、
固定されてるやないかーい!
削れるやないかーい!
仕上がったやないかーい!
なんでも試してみるまでわからないものである。
フリーハンドで少しずつお椀が出来上がってきた。
次回もお楽しみに!
みなさまのご支援で伝統の技が未来に、いや、僕の生活に希望が生まれます。