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Perfect Days
〜 ブリスベンからシンガポールに向かう、雲の上で 〜
映画が始まってから、観終わるまで。
ずっと、にんまりとした笑みと哀愁を感じさせてくれる初めての作品に出会いました。
その映画は、なかば予想通り、そして期待通りに
たいした出来事の起きない、中年のトイレ清掃員のおよそ2週間の毎日です。
『Perfect Days』
僕がこのタイミングで、この映画を観たのは、必然に違いありません。
映画の中
NOT TOO LATE
2021年11月
東京での残り少ない時間を、表参道にある友人のオフィスで過ごしていた。
17時半に仕事を終えると、外はもうすっかり冬の空気で、夜空は深みを増していた。
通い慣れた地下鉄を早足で歩き、娘が待つ保育園へと向かう。
コロナの影響で、この時間でも座れるくらい電車は空いていた。
うつらうつらとしながら、電車に揺られる。
表参道から自由が丘までの一人の時間。
渋谷駅に到着すると、およそ半
COMFORT ZONE
2020年12月。僕は大手広告代理店を退社した。
2021年12月。僕は日本を離れ、ドバイに移住した。
2031年12月。僕は地球を離れ、月に移住している、、かもしれない。
奇妙な書き出しだけれど、今日は旅立ちについて書きたいと思う。
僕たちの心の中には、自分自身が「快適だ、安心だ、と思える心の状態」があり、その状態を無意識のうちに守ろうとしているらしい。とある人が、それを「コンフォートゾーン