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わたしはあなたじゃない、あなたもわたしじゃないけど。

ずっとひとりであることって難しいから

人は誰かと一緒にいたいって時々思ったりして。

人とひとが出逢ったりする。

昔、ブライダル誌だったか、ちょっとうろ覚え

だけれど。

あなたはわたしじゃない、だから一緒にいよう

そんなキャッチフレーズを見たことがある。

ごめんなさい。

調べたのだけれどどこにもなくて。

もしかしたら

わたしはあなたじゃない、だから一緒にいよう

だったかもしれない。

でも内容はそういう感じだった。

この言葉って、それを見た時もそうだなって

思った記憶があるけれど。

あなたを理解するって、どれだけ長いつきあい

だったとしてもかなり難しいことがあるわけで。

昔、弟が結婚する時、父親と軽く彼女の前で

言い合いになったことがある。

父は人というのは話せばわかるし理解して

付き合うことが出来ると言いきった。

何度も会話の中に理解と言う言葉がでてきて。

弟がキレるのは時間の問題や、

これはキレるわなって思った矢先

弟は理解ってなんなん? って

父にちょっと食って掛かった。

エリック・サティのジムノペティとかが

かかってる店に、すごい険悪なムードが

醸し出された。

理解ってさ、理解したとみなしただけ

ちゃうの? って。

痛いところつかれた父は結婚相手をつれてきて

くれていることだけでうれしかったみたいで

ただ、にこにこまぁそうやけどなみたいな

ノリで笑っていた。

形勢がわるくなるとするっとかわす。

それは父のいつもの処世術だけど。

理解しきれへんけど理解しようと思うから

結婚するんとちゃうの? って。

弟は食い下がる。

弟のこめかみは、青い血管がずんずんと脈打って

いた。

わたしは、アップルパイかなんかのケーキを

ぼそぼそ食べながら、傍観していた。

いまはそのことを弟はもう忘れてるかも

しれないけれど。

わたしは大阪のとあるホテルのボナールと

言う名のレストランで、不穏な空気になった

その日の事をわりと覚えてる。

ほんとうに理解するのは弟がいうように

難しい。

家族であってもだれであっても。

他人となればなおさらだ。

いまわたしはご縁を頂いて、時々キャッチ

フレーズを作らせていただいている。

そのときにちらっとあの日の弟の

キレた話の中にでていた理解という文脈を

おもいだすことがある。

キャッチフレーズといっても

商品とかではなくて、人物の。

それもnoteで知り合った方々のキャッチ

フレーズや肩書、プロフィール的な

ことを書かせていただいている。

その方の記事を読ませていただいて、

わたしなりに咀嚼して、その方のキャッチフレーズを

つくらせていただくのだけれど。

これは商品のコピー以上にとても手ごわい。

あなたはわたしにはこんなふうにみえました。

と、自己じゃない他己の視線であなたを見な

ければいけないということで。

それがもしかしたら見当違いということだって

多いにあるわけだから。

ある時、親愛する方がこうおっしゃった。

この仕事って、きっとキャッチフレーズをもらった

人は、いい悪いじゃなくてね自分ってこんなふうに

見られていたんだって思って

軽く違和感あると思うんだよねと、おっしゃった。

自分が思ってるじぶんと違うよっていう点でね。

正直そのことばを頂いた時、ガツンと頭を

打たれた気持ちはあったけど。

でもそうだ、きっと違和感あるのが当たり前

なのだと。

その言葉を聞いてから、わたしは理解したような

気持ちにどこかでなっていないかと少し

反省した。

まず、わたしは記事を読ませていただいて

その方を知ろうとする。

それは理解とはちがって、ちょっとあなたに

近づこうとそっと心が近寄る感じに似ている

かもしれない。

有難いことに、今までキャッチフレーズ書かせて

頂いた方が紹介記事を書いてくださっています。

ほんとうに感謝申し上げます。

お仕事ご一緒にさせて頂いた方々の

温かい記事に励まされています。

なんどもやりとりをした方や一度だけで

オッケー頂いた方など、たくさんの

コミュニケーションを思い出します。

この仕事をさせてい頂いて気が付いたのは

これはわたしの作品ではないと。

わたしの作品作りをするためにしているの

ではなくて。

もらってくれた人が気持ちよくそうだねって

思ってくれることがすべてなのだと。

以前コピーライターをしていた時はどこかで

じぶんの作品だと思いながら仕事をして

いました。

今は、自我みたいなものはいらん。

自我はじゃまになるそんな思いでキャッチ

フレーズをかいているんだなと。

だから誰かをまるごと理解することは、

とうていできなくても、おこがましいですが、

言葉でエールを贈るようなそんな

キャッチフレーズを目指しているのかも

しれません。

ほんとうにお買い上げいただいたみなさま

心より感謝申し上げます。

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青いペン 走らせている 言葉の中に
ひっそりと あなたがいたし わたしもいたよ

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