見出し画像

書評「行動経済学が最強の学問である」

「本書の結論から申すと、アメリカの大学を卒業して現地で法人を興した著者が綴る行動経済学の書籍。多くの事例が用いられており、非常に参考になる」といった格好である。

ポイントは多くの事例が用いられている点にあり、具体的に脳内でイメージできるので内容がすっと入ってきやすい!

抽象概念で語られている分厚い本にもよさはあるが、やはり理解が難解な上時間もかかるので、具体概念で語られている書籍も個人的には好きである。

例えば感情移入ギャップの項目では、アメリカ人は朝に夕食を買う人がいる。なぜなら、人は1日最大3.5万回の意思決定をしている。ゆえに、1日の終わりになると判断力が鈍ってつい高カロリーで美味しい食品に手を出してしまう。

なので、判断力が鈍っていない朝の段階でヘルシーで低カロリーで体によいものをあらかじめ購入しておくことで、自身の健康管理をすることができる、といった格好である。

これは確かに!!!と思った。

人間は基本的に自分に甘い生物だと思っていて、ちょっと疲れたりしていると自分にご褒美をあげたくなってしまう。

これ自体悪いことではないが、こと健康面で考えるとやはりヘルシーで栄養素の高い食品を可能な限り多めに摂取したいのは本望であろう。

私も朝ならサラダとかスムージーを買いそうだが、夕方あたりになるとミスドでドーナツを箱買いしてしまいそうである。脳が疲れているので糖分が必要だ。これは必要経費だ、と理由をつけて…(笑)

また、別項目ではメールチェックについて触れている。

マイクロソフトの研究ではメールチェックによって仕事を中断した際、集中力を戻すまでに24分ほどかかるそう。情報のオーバーロードは現代人にとって深刻な問題だ。

メールにおいては1日でチェックする回数と時間を決めてそれ以外は一切見ない。緊急案件は電話でしてもらうよう指示しておくなど、対策は可能だ。

また、この考えはスマホにも通ずる。意味もなく何度もチェックしたり、SNSを流し見する。その時間があれば英単語の一つ覚えたり、腹筋した方が生産的であるにも関わらず。

なので、最近はスマホロックコンテナなるものを使っている。これはスマホを箱に入れて時間を設定し、ボタンを押して設定完了。一定時間箱はあかないので、問答無用でスマホを触ることができない。

私は以下商品を使っているのだが、時間の使い方が変わって人生が楽しくなってきた。どれだけXの無駄見、過去のアルバムを見返していたのだろう。他人がどこでなにをやっているか、過去の自分がどうったか、のような極めてどうでもいいことに時間を使いすぎていた。

今では自分のやりたいプログラミング学習、スモビジの準備に時間を使えていて人生が楽しい。本音で言うと、もうスマホは人生に不要なのではないか、とさえ思えてきた。

LINEと電話だけを入れたiPhone3GSなんかでも、本当はいいのかもしれない。動きがもさもさで充電も全然もたないので、逆に使う気が起こらなくなるかもしれない(笑)


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?