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新しい性的マイノリティ「ACE」を知っていますか?アンジェラ・チェン「ACE」

新しい性的マイノリティ「ACE」を知っていますか?アンジェラ・チェン「ACE」

本書は、

10人が評価して5.0点というAmazon評価の非常に高い本だ。


いい本なんだね。

実は、先週の日曜日に、いつも行く本屋で、「セックスって本当に必要?」って帯に、思わず反応してしまって、手に取ったんだ。

うーん、過激な文句だね。

それで、結局Kindle版を購入して、読んでみたところ、

新しい性的マイノリティの「ACE(エース)」の存在を知ることになる。


ACEって何?

簡単に言ってしまえば

「性的惹かれ」の無い人のことをいう。


性的惹かれって何?

特定の人に性的に惹かれることさ。

性欲動とは違うの?

うん。ちがう。

わかりやすく、例えてみて。

たとえば、

お腹がすくというのはあっても、特定の料理を食べたいとは思わないことってあるじゃん。


うん。

それと同じで、

お腹がすくのが「性欲動」だとしたら、特定の料理を食べたいと思うのが「性的惹かれ」なんだ。


なんか、わかったようなわからないような・・・。

性欲動自体はあるから、ACEでも、マスターベーションをする人はいる。

でも、特定の人に性的に惹かれないから、自分の性的パートナーと、セックスしたいとは、思わないわけだね。

そうだ。それが「ACE」=「アセクシュアル」なんだ。ただ、ACEだからといって、性的パートナーと全くセックスしない、というわけでもない。

どういうこと?

自分から積極的に、セックスしよう、とは言わないけれども、パートナーから望まれれば、セックスに応ずるACEも多いんだ。

ふーん、でもまだ、ACEのことが完全にわかったとは言えないなぁ・・・。

難しいんだよ。理解するのが、そもそも。


だから、こんな本でも読まないと、わからないってことだね。

実は、

ボクの身近な人がACEだったことがわかってね。


そりゃあ、その人を理解するために、本も読まなきゃならないね。

そうなんよ。

必要にかられて読んでいるわけさ。


その人がACEだったことを知ったときには?

ちょっとショックだった。ボクは、ACEじゃないから、性的惹かれがあるわけじゃん。なのに、その人にはないと。

じゃあ、

仮に性的パートナーが、ACEだったら、悩ましいことになりかねないじゃん。


「惹かれ」にも3段階ある。「美的惹かれ」「恋愛的惹かれ」「性的惹かれ」だ。

性的マジョリティなら、美的に惹かれて、恋愛的に惹かれるようになり、ついには性的惹かれを感じて、セックスに及ぶことになるよね。

ところが、ACEには、性的惹かれはないんだ。

だから、仮に性的パートナーがACEだったら、どんなに愛しあっていても、セックスできないことにもなりかねず、困った事態に陥る。


かといって、セックスを強要するのもいけないわけじゃん。

本書でも、性的強制の批判みたいなものは、行なわれている。

多くの人は、性的あり方とはこういうものだという通念を持っているよね。

でも、

性的あり方にも、バリエーションがある。何が最良なのかは、その人その人にとって違っていい。


もし、

ACEの人と恋に落ちたら、何が最良の関係か、模索し、悩むことになるね。


だからこそ、

本書みたいなものが、道しるべを提供してくれるのかもしれない。

まだボクも読了してないので、なんとも言えないんだけれどもね。


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