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伝統を破壊する日本に何が残るのか?-茂木誠「「保守」って何?」


ブラジル人に大フィーバー!!927いいね付いたポリドルフィン「TOKYO」!

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伝統を破壊する日本に何が残るのか?茂木誠「「保守」って何?」

今回は、保守思想について、学ぶんだね?

ボク、ポリドルフィンが書くことは、必ずしも、茂木誠・エドマンド・バークとは一致しなくなる恐れがあることを先に言っておくよ。

つまり、茂木誠・エドマンド・バークに影響を受けつつも、独自の話も盛り込むんだね。

あと、ボクは、保守そのものではなく、保守リベラルが政治的立場なので、必ずしも今から述べることがボクの立場と一致しないことも付言しておく。

ポリドルフィンさんは、保守リベラルだもんね。

ただ、保守の立場も重視するから、全く違うというわけでもない。

なんか前置きが異常に長いなぁ・・・(笑)

まあ、今回は、保守思想について学ぶんだけど、ボクは、だいぶエドマンド・バークに影響を受けていてね。

エドマンド・バークといえば、近代保守思想の父だよね。

教科書とかには、出てこないけれど、それは以下の文章を読めば理由はわかる。とにかく、歴史上の最有力思想家の一人であることはまちがいない。

教科書になぜか出てこないけど、とっても重要な人物なんだね。

まずさ、憲法前文を読んでほしい。

ふむー、読んだよ。

我が日本国憲法は、自然権思想をとり、社会契約説をとっていることは、明らかだ。

うん。教科書でも、自然権思想(わかりやすく言えば、自然状態から、人権は存在する、みたいな思想)と社会契約説(わかりやすく言えば、主権の正当性は人民の同意に基づくみたいな説)はとっても大事だと教えているよね。

でもさ、自然権思想っておかしくない?

なんで?

だって、未開人集団とか見てみなよ。人権なんかある?

ないね。

やはり、人権は、国家の存在が前提となるんじゃないの?

うーん、まあ、未開人集団には、人権ないもんね。

だから、自然権思想は、フィクションに過ぎないんじゃない?

うーん・・・。

あとさ、社会契約説自体もおかしくない?

なんで?

社会契約なんて、日本人、結んでたっけ?

うーん・・・。

なんかフィクションくさいじゃん。

まあ、憲法制定経緯から、社会契約があった、なんて理屈なのかなぁ・・・。

百歩譲ってそうだとしても、社会契約というよりは、西欧社会の伝統である、人権というものを、相続したんだ、って、みたほうが自然じゃん。

相続??

特に、バークのいたイギリスでは、自由とか人権とかは、祖先から相続したものだったとみたほうが自然だったよね。

イギリスではそうかもね。

このように、わかりやすく言えば、国家を一種の生命体みたいにとらえるみたいな考え方を国家有機体説と呼ぶ。プラトンとかもこういう考え方だったんだぜ?

生命体だから、相続するってことか。

このように、保守思想、バークは、自然権思想も、社会契約説も否定する。そして、国家有機体説をとるんだ。

じゃあ、日本国憲法はおかしいってこと?

まあ、保守思想からも、改憲論が出てくる可能性はあるってことさ。

でもさ、今まで、明治憲法以来、一字一句憲法を変えてこなかった日本人の態度って、伝統を重視するから、保守的じゃない?

そうだね。保守は伝統を重視するから、そうとも言えるかもね。

なんで、保守思想は伝統を重視するの?

人間ってものは、そもそも、愚かで、間違いをおかしやすいものだという見方だよ。

つまり、人間は愚かで、間違いをおかしやすいから、先人たちの知恵によって、形成されてきた伝統を重視すべきということ?

伝統は、知恵の結晶だからね。みだりに変えてはならないというのが、わかりやすく言えば、保守思想の立場みたいなものだよ。でも、かたくなに伝統を守れとは、バークも言っていない。

わかりやすく言えば、どういうことを言っているみたいなの?

わかりやすく言えば、漸進的な、ゆっくりとした改革をせよっていう教えみたいなものさ。

以上をまとめると?

本書Kindle版位置No.942の図式をもとにまとめると、

リベラル
①理性万能主義
②社会契約説
③急進抜本改革

保守主義
①理性への懐疑
②国家有機体説
③ゆっくりとした改革(漸進(ぜんしん)主義)

となる。

おお!わかりやすい!!

ところで、エドマンド・バークの主著が「フランス革命の省察」であることからもわかるように、彼は、フランス革命批判をしているんだ。

わかりやすく言えば、ルソー批判みたいな?

そう。わかりやすく言えばフランス革命の原動力となった、ルソーの思想の批判みたいなものだよ。

日本の教科書といえば、フランス革命万歳!社会契約説万歳!自然権思想万歳!ルソー万歳!みたいなところあるよね。

たぶん、教科書を書いているのが、ルソー主義者なんだろうね。

だからこそ、ルソー批判をした、エドマンド・バークは教科書から、抹殺されたということだね。

そうだろうね。

バークを抹殺した日本は、伝統を破壊しているよね。

伝統を破壊する日本に何が残るのか?だよね。

たとえば、古い建築物はどんどん壊されて、新しい建物建てていってるじゃん。

日本の都会の伝統的風景は、だいぶ無くなったよね。本当に、伝統を破壊する日本に何が残るんだ?みたいな話だよ。

先人の知恵の結晶である伝統を破壊するのは、愚かな行為にも思えるね。

でしょー。だから、今こそ、バーク復活!保守思想復活!って思わない?

そうかもしれないね。

ところでさ、日本では、右派をうたっている政党も、改革!改革!ってよく言うじゃん。

日本では、右=保守じゃないのかな。

それは、これを読んでいるアナタに決めてほしいな。

今回も、ありがとうございました、ポリドルフィンさん。

アナタのお役に立てれば光栄です!(笑)

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