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田中孝幸「13歳から地政学」この世界の基本と深い示唆が得られる!

1.地政学で1番売れている?!


今回ご紹介する本は、田中孝幸「13歳からの地政学」だよ。

地政学の本は、結構あるけど、これが今は1番売れてるそうじゃない。

確かに、Amazonで、地政学で検索すると、この本が、「ベストセラー1位」表示になってるね。

13歳からのってことは、だいぶ易しいんじゃないの?大丈夫?

まあ、物語形式で読みやすいし、地政学の基本が書いてあって易しいけれど、それだけではなく、この世界についての基本と深い示唆が得られるんだ。

2.たとえば、民族主義とは何か?


例えば、ボクが特にうなったのは、以下の箇所だ。

国が分裂すると、それまで同じ国であったようには商売ができなくなる。国民の生活レベルは、下がることがほとんどだ。それでも国が分裂してしまうのは、自分の民族が第一だというスローガンを掲げる民族主義者がいるからだ。彼らは『生活が悪いのは他の民族のせいだ。自分たちの民族が一番だ』と国民に訴えた。これはいいかげんな言い草だが、シンプルでわかりやすい。

本書より

要するに、「民族主義」=「ナショナリズム」の愚かさ、ということなんだ。

それまでは、民族自決がいいとか思ってたの?

うん。ボクは、ナショナリズムについて、あまりよく考えたことがなかった。民族自決とかが正しいとか、ふわっと思っていた。しかし、国民の生活レベルが下がるという示唆を得て、本当に深いなと思ったんだ。

民族主義がいけないのは、国民の生活レベルが下がるからなんだねー!?

たとえばさ、今、プーチンがウクライナを攻めているじゃん。

うん。

ロシアってもともと、ナショナリズムの国なのよね。

おー!出た!ナショナリズム!

西側メディアのプロパガンダでは、プーチンは狂ってる、みたいな報道で、だいたい統一されている。しかし、実際のところ、プーチンは合理的な判断で攻めているんだ。

なんで?

実は、ウクライナ侵攻の前は、ウクライナは、親英米派と親ロシア派で内戦状態にあったらしい。親ロシア派のロシア系住民たちが、害を受けているとなると、ナショナリズム国家のロシアとしては、助けてやらねばな、となるわけさ。

でも、ナショナリズムは愚かなんでしょ?

まあ、だから、プーチンのやっていることは、合理的ではあるが、ボクも賛成はしにくいね。とはいえ、もともと、ロシア系と非ロシア系で真っ二つの国だったし、事実上崩壊していたウクライナをなんとかしなきゃ、って言う気持ちはわかる。

でも、ウクライナは一丸となって、ロシアに抵抗してるじゃない。

もともと、ウクライナは、大統領が実験を握っているのか、軍隊が実権を握っているのかわからない状態の国だった。親英米派の軍隊が、英米から最新兵器の供与を受けていたならば、親ロシア派を黙らせることもできるよね。

うーん、なんにせよ、ウクライナ情勢は、プロパガンダばかりで、実際のところは、よくわからんよね。

そうだね。

3.昔は、Audibleで聴き放題だったが・・・


この本は、昔Audibleで聴き放題だった時期があったんだ。

今は、もうダメなの?

ダメだ。

Poly Dolphinさんは、聴いたの?

聴いたよ。ライブラリに入れていたら、「☓月☓日まで聴き放題」みたいな表示が出たんで、急いで、聴いたわけさ。

で、ものすごーく気に入ったと。

ものすごーく気に入ったよ。だから、そのあと、例の5冊Kindle本まとめ買い10%ポイント還元キャンペーンで、Kindle版を買ったのさ。

よかった?

うん。Audibleで聴くよりもずっと、頭に示唆が入ってきて、感動したよ。あと、地政学の基礎もわかって、本当に満足の一冊だったよ。今でもたまにみかえしているよ。


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