ココオル代表(丸田勝也)の中学校の同級生「ゆきわ」です。今回は、起立性調節障害という疾患の話をします。
起立性調節障害は、立ちくらみ、失神、朝起きられない、だるい、動悸、頭痛などの症状を伴い、思春期によく起こる自律神経機能不全の一つです。
なぜ思春期によく起こるのかというと、この期間は身体の成長に比して自律神経機能が未熟だからです。男女比は、男:女=1:1.5〜2で、女子のほうが多いです。
この疾患の原因としては、約半数に遺伝傾向がありますが、水分摂取不足や心理社会的ストレスなども挙げられます。
不登校につながることもあり、怠けや仮病と誤解されることもあるのですが、これは明らかな身体疾患です。
小学生の約5%、中学生の約10〜30%と、かなり高頻度に起こる疾患で、近年増加傾向です(このうち約1%が、寝ころんだ状態でも強いだるさがあって起き上がれないほどの重症者です)。
午前中は症状が重く、午後は改善することが多いという日内変動があり、春や秋に悪化しやすいという、季節性変動もあります。
本人の努力や根性まかせだと酷なので、症状に応じて治療が必要です。改善には数年かかります。
ココオルでも「起立性調節障害」のタグがあり、関連の相談が時々あります。今回は、私がコメントした相談をご紹介します。
相談から年月が流れていましたが、私はこのようにコメントしてみたのでした。
実際の画面はこちらです。