世間に怒り続けるのを止める
『世の中ずいぶん舐めて生きてるよな』『つまらない。描くの辞めたら』『本当に人のことを思えばこんなことはできないと思います。彼は同じ人間なのでしょうか』
今日も私は匿名で世の中の怒るべき情報に強い言葉を書きつける。ネットの中にはたくさんの憤ることのできる情報があふれている。私はその情報に率直な気持ちをぶつけている。
いくつかコメント欄に書き終えたとき、外でカラスの鳴き声が聞こえてきた。朝がやってきたのだ。声のするほうをみるとカーテンのかかっていない窓ガラスがあり、外は真っ暗だ。