よーこ

長編小説の同人誌を出すのを目標に、小説筋を鍛えるべくジタバタしています。アイコンはこち…

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長編小説の同人誌を出すのを目標に、小説筋を鍛えるべくジタバタしています。アイコンはこちらで作成→ https://picrew.me/image_maker/156629

最近の記事

嘘日記006:そっくりな字を書く「誰か」(2,244字)

小説を書くための筋力(概念)をつけるために、 毎日架空の日記を書くことにしています。基本的に架空です。  今日は久々に、今働いている会社のオフィスに顔を出すことにした。  今勤めているところには、春先、ちょうど緊急事態宣言が出るか出ないかくらいの時に入社して、それからずっと在宅勤務の状態が続いている。  社員の中には作業環境、業務内容などいろいろな理由で定期的に出社して仕事をしている人もいるらしいが、わたしの場合はパソコンを受け取ったり、書類の手続きをしたりで二、三度訪れた

    • 嘘日記005:はたらき方改革?

      小説を書くための筋力(概念)をつけるために、 毎日架空の日記を書くことにしています。基本的に架空です。  朝起きて、日課のお湯の水割りを飲みながらTwitterを眺めていたら、とても好きなゲームのシリーズ最新作が発売されるとの情報を発見した。  もう過去作をいくつやっただろう。本当に好きなゲームで、いつも発売日当日にゲームショップに転がるように駆けつけて、しばらくは食べるのも寝るのも忘れてプレーしていた。  楽しみだなあと詳しい情報を探しているし、そういえば前作のプレイ中に

      • 嘘日記004:手のひらの中の本棚

        小説を書くための筋力(概念)をつけるために、 毎日架空の日記を書くことにしています。基本的に架空です。  今日は日課の散歩中に、未確認の図書館を発見した。  近所の小学校を左回りに三分の二周くらい歩いたあたりの、高架の陰に入るようにその建物は存在していた。  大きさは今どきの建売住宅くらいで、「子ども図書館」と看板が掲げてある。入り口を入るとすぐに上階につながる階段があった。  壁や看板の様子を見るにかなり年季が入っていて、清潔感があるとは言い難いのだけれど、隅々まで掃除の

        • 嘘日記003:便利で奇妙な隣町

          小説を書くための筋力(概念)をつけるために、 毎日架空の日記を書くことにしています。基本的に架空です。 今日はちょっとした用事があって、二駅隣の病院に行った。 かれこれ二年ほどお世話になっている病院で、当日でも事前に電話をしておけばほぼ待ち時間なく薬を受け取れるので重宝している。 今回もいつものように昼過ぎに電話をして、夕方仕事を終わらせてから向かったのだが、到着してみると何やら院内が騒がしい。 雑居ビルの一室に入っている小規模の病院で、スタッフもそんなにいないはずなのだが

        嘘日記006:そっくりな字を書く「誰か」(2,244字)

          嘘日記002:働き蜂のキャリア相談

          小説を書くための筋力(概念)をつけるために、 毎日架空の日記を書くことにしています。基本的に架空です。 わたしの仕事はもっぱら、人の話を聞くことである。 別にカウンセラーとか、そういう専門的な仕事ではない。人と話して、話を聞いて、その人自身が自分が何を考えているのかを整理するお手伝いをしている。 正直、この仕事を名前で表すと何になるのかは、自分でもよくわかっていない。 とはいえ、ありがたいことでこれを中心にお給料をいただけているし、感謝してもらえることも間々あるので不満はな

          嘘日記002:働き蜂のキャリア相談

          嘘日記001:坂の下の手招き

          小説を書くための筋力(概念)をつけるために、 毎日架空の日記を書くことにしています。基本的に架空です。 今日も今日とて、折り畳み自転車にまたがってネタ探し。 真っ青な空には雲一つなく、風もカラっと乾いている。洗濯物がよく乾きそうな秋晴れの日だ。 久々のいい天気に気をよくして、今日のサイクリングはいつもと違う方面にまで足を延ばしてみようと決める。目的地は特になく、何か面白いものがあれば立ち寄るのがいいだろう。財布と家の鍵とネタ帳とスマートフォンだけカバンに放り込んで、意気揚々

          嘘日記001:坂の下の手招き

          お坊さんとスクーター

          自転車で川の近くを走っていると、いろいろな人とすれ違う。 今日はスクーターに乗ったお坊さんに追い抜かされたとき、なつかしさに思わず「ワァ!」と声を上げてしまった。 子どものころ家の近所にお寺があったので、スクーターに乗るお坊さんを見かけることが多かった。 いつもは歩く時にもスススッとすり足で静かに歩くお坊さんが、ドッドッドッと小さくないエンジン音を鳴らしながら移動する。 いつもはじっと座って手を合わせながらお経を読んでいるお坊さんが、たっぷりの布ををバサバサ風になびかせてス

          お坊さんとスクーター

          あの日見つけた始まりの理由を見失って、また見つけた物書きの話

          振り返るとわたしの人生の大半は、絵や文章で自分の頭の中を表現することとともにあった。と思う。 もともと本や漫画、アニメや映画が好きだったので、気づいたら自然と自分でもお話を考えるようになっていた。 自分で作ったお話でひとり人形遊びをするところから始まって、 休み時間に漫画を描いて同級生に見せたり、セリフばかりの小話を連載形式で少しずつインターネットの掲示板に投稿したり。 色々やるうちに、わたしにとっては自分の頭の中をダイレクトに書き出せるという点で、漫画や絵より文章での表現

          あの日見つけた始まりの理由を見失って、また見つけた物書きの話

          「ここではないどこか」なんてない

          子どものころ、目の前のつまらない毎日から逃れるように、本の世界に没頭していた。 持ち主が寝静まったころにしゃべり始めるやかんとか、ドタバタ悪さをする三つ子のキョンシーとか、空から落ちてくる魔法使いとか。 もちろん、自分の住んでいる世界と本に書かれているような世界は違うもので、ファンタジーな不思議が自分の前に現れることはないとわかっていた。ただ、今いる「ここではないどこか」がきっとあるのだと信じていた。 「転校生」になったことがある人は、どれだけいるだろうか。 自分の家の庭の

          「ここではないどこか」なんてない

          クリエイティブな人のための、クリエイティブな朝食のススメ

          みなさん世にも奇妙なGWをどうお過ごしでしょうか。 おかげさまで、生活リズムを大きく損なうことなく今のところ過ごせているわたしです、ごきげんよう。 今回はわたしの実践している早寝早起きのコツ、もとい「ホットサンドメーカーはいいぞ!」というお話をします。 この記事は、朝渋オンラインnote部のテーマ記事です。 5月のテーマは「こだわりの早寝早起きtips」。 朝食の味方、食パンみなさん、朝ご飯はどうしてますか。 米派、パン派……お好みはいろいろあるでしょうが、アンケートに

          クリエイティブな人のための、クリエイティブな朝食のススメ

          目の前にある中で一番選択肢が多いのは、「誰と繋がるか」なのかもしれない

          竹下隆一郎著 『内向的な人のためのスタンフォード流 ピンポイント人脈術』 を読んで考えたあれこれです。 最近一身上の都合でFacebookを始めたわたしです、ごきげんよう。 十年近く触れていなかったのですが、すっかりビジネスのツールとして定着していて驚きました。 その時まで存在も知らなかったような人と直接間接問わず「つながり」が持てる、とんでもない時代。 そういう時代において、人とつながる、付き合いをもつというのはどういうことなのだろうと最近はよく考えています。 わたし自

          目の前にある中で一番選択肢が多いのは、「誰と繋がるか」なのかもしれない

          まず早起きを選んで、これから何を選ぼうか

          巣ごもり生活が始まって一か月ほどたったでしょうか、ぼちぼち我が家にロードバイクのスマートトレーナー(賢いローラー台)を導入したいわたしです、ごきげんよう。5億円おくれ! このようなご時世ですので、出社禁止となりリモートワークに移行した方もいらっしゃるかと思います。わたし自身もほぼ自宅で業務を行っている状況です。 いやあ、リモートワークってイイ(個人の感想です) ルーチンとしてやることは決まってるけど、その中でも細かな「選択」「判断」が必要なことって皆さんありませんか?

          まず早起きを選んで、これから何を選ぼうか

          よーこの知らない会社の話《株式会社プログリット編》

          当選した際に渾身のコロンビアポーズをキメたコンサートが感染予防対策により中止になることが決定し、人間あまりに深い悲しみにこんにちはするとマインドセットもクソもないと実感しました、ごきげんよう。(聞き覚えのあるメロディーに乗せて) 先日、いつものように「ちょっと日本企業の『労働』の定義とわたしのそれとの間に解釈違いがあってさ……」などと知ったふりしてただゴネているだけの言説を垂れ流していたところ、 「よーこさんの企業観には偏りがあるよね」 みたいな突っ込みを食らい腹の底か

          よーこの知らない会社の話《株式会社プログリット編》

          むしゃくしゃしたので己のための首輪(概念)を作った話

          「わたしと筋トレと人生」みたいな内容の記事を書こうとしていたら全然濃度が上がらないので嫌になり、気がついたら前回投稿から一カ月近くたってしまいました、ごきげんよう。 筋トレは依然として続いていますし、謎は今年に入って全勝(5公演中5回成功)中です。フハハ、敗北が知りたい。 さて今回の記事ですが、己の深淵を覗きながら「ミッションステートメント」を作ったよというお話です。 読んでほしい人● やりたいことが定まらない人 ● 人として軸がブレている人 きっかけある日のこと、本

          むしゃくしゃしたので己のための首輪(概念)を作った話

          その時数値が動いた〜参考図書編〜

          先日書いた「ダイエット」記事の参考図書編です。 内容は大まかに三本立てで「シュッとした体になりたい」「体脂肪を減らしたい」と考えたときに何をすればいいのかという点(除脂肪の考え方)と、トレーニングについての基本的な知識(トレーニングのハウツーや考え方)、するべきことをどのように行うとよいのか(やり遂げるためのマインドセット、習慣化の考え方)についてになります。 「体を変えるにあたり、現在私が大切だと感じていること」というだけなので、他の人にそのまま役に立つかというとわかりま

          その時数値が動いた〜参考図書編〜

          その時数値が動いた~これまで編~

          私の話 脂肪の多い生涯を送ってきました。 のっけから文豪の言葉を借りた自分語りから始まります、ごきげんよう。 昨年いよいよ「ダイエット」(いったんこの表現で行きます)すべく思い立ち、一年経ちました。 まだまだ理想ははるか先にありますが、記念としてnoteに記事を書いてみることにします。 この一年の成果としては、 体重: 4kg減 体脂肪率: 5%減 でして、正直全然仰天チェンジ感はなく隠れ肥満がまあ普通くらいになったよって感じの変化です。 しかしながら私の生涯のうち、今

          その時数値が動いた~これまで編~