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その時数値が動いた~これまで編~

私の話

脂肪の多い生涯を送ってきました。

のっけから文豪の言葉を借りた自分語りから始まります、ごきげんよう。
昨年いよいよ「ダイエット」(いったんこの表現で行きます)すべく思い立ち、一年経ちました。
まだまだ理想ははるか先にありますが、記念としてnoteに記事を書いてみることにします。

この一年の成果としては、
体重: 4kg減 体脂肪率: 5%減
でして、正直全然仰天チェンジ感はなく隠れ肥満がまあ普通くらいになったよって感じの変化です。
しかしながら私の生涯のうち、今が一番シュッとしていて健康という確信があります。

健康診断に引っかかるような状態ではない、でも漠然と「痩せたい」「体を変えたい」「健康になりたい」という気持ちがある。とはいえ標準を少々逸脱する程度の状態なので、巷でよく聞く「ダイエット法」では成果が出ず意義を感じない……。

そんな人には参考になるやもしれませんので、ご一読ください。


最初にざっくりまとめ

■ 知識を得よう
■ できないのは「意志が弱い」からじゃない
■ 肉体と習慣は切り離せない
■ 健康に憂いがないのが一番


導かれし隠れ肥満

まず「ダイエット」を思い立ったきっかけは「趣味の自転車をもっと楽しみたい」「洋服選びの苦労を減らしたい」と考えたことでした。

自転車……ロードバイクをある時始めたのですが、あれってすごく乗るのが大変なんですよ。
前傾姿勢で自転車にしがみつく状態で乗ることになるので、とにかく体幹が強くないといけなくて、そうじゃないと本当に長時間乗っていられない……。
「もっと体力があれば」「もっと体が軽ければ」そう考えるうちに、自然と「ダイエット」という言葉が頭をよぎりました。

また、そのころ同様に人生で何をするにも障害になっている「ファッション」を攻略したく奮闘している最中でした。
いつか記事にしたいのですが、もう本当に3年くらい取り組んでいた問題で、似合う服について、人からどう見られるのかについて、ファッションの定石について……学んでいるうちに、もうめちゃくちゃ疲れてしまって……。
「体がシュッとしてれば何を着てても、そこそこシュッとして見えるだろう!!!」
というところに行きつき、「ダイエットやるっきゃないでしょ!!」と相成ったわけです。

ここまでで私の目的はふんわりと、
「ロードバイクに乗るための基礎体力をつけること」
「シュッとした見た目になるために、シュッとした体つきになること」
でした。
振り返った今言い換えると、「体力向上」と「痩身」ですかね。
まあ本当に、ふんわりと「ダイエット」のことを考えていただけでした。今の自分だったら横っ面を張り倒しているレベルのふんわり感です。

ここでもうちょっと本腰入れて、知識をつけてからスタートしてたほうが時間を無駄にしなかったかな~という後悔がいまだあります。
この辺の後悔も、この記事を書くモチベーションにつながっています。


「ダイエット」の戦士たち

そんなこんなのふんわり感だったので、実際にそれらしい行動を開始したのは2019年の春の終わりになってからです。あまりにゆるふわ。

たまたま近所に「脂肪燃焼」にフォーカスした「集団レッスン」制のジムがあることを知り、体験に行くことにしました。
内容的には有酸素マシンとダンベルトレーニングなどを組み合わせた高強度インターバルトレーニング的なものなのですが、これにドはまり。
単純にめちゃくちゃ楽しいんです。膝をついた腕立て伏せもできなければ、片手に持った2キロのダンベルに振り回されて、クラスを担当するトレーナーが天を仰ぐような状態なのに、猛烈に楽しい。アドレナリンってヤバイ。

即日入会して、しばらく週3のペースでジムに通い、始めたころには友人に「なんかシュッとした!?」などいわれ有頂天だった私ですが、秋ごろにハタと気づきます。
「あれ、私、他の人に比べて痩せるペース遅くない?」
体組成計の数字に大きな変化もなく、一時期に比べ見た目の変化も停滞している……これはおかしい……何かあったに違いない……きっと恐ろしい……何かが……。

そう!!!!! 食事制限をしていないのである!!!!!!
(あの画像を思い出してください)

ここで肥満歴=年齢の弱さが露呈します。「ダイエット」についての正しい知識がまるでないのです!!!
ついでに、身内にも「ダイエット」成功者がいない!!!
しかしここは現代日本社会、インターネットという便利なツールがあります。
自分と同時期に「ダイエット」を始めて、自分より成果が出ている人のSNSやブログなどを見ていって、ようやくそこで気が付くのです。

うわっ……私の食生活、ひどすぎ……?
(あの画像を思い出してください)

ここから、怒涛のお勉強ターンが始まります。
振り返ると、ここで「知識を得る」という選択肢を選べて本当によかった。
これからは、何かを始める際には腰を据えて情報収集をしてから取り組んでいこうと思います(ノールックで謎解きゲーム沼に飛び込みながら)


幻の意志力

結果を出している「ダイエッター」さんたちが紹介されている、ブログ記事や本を中心に知識をつけていくことにしました。
無料で読める有名どころだと、このあたりでしょうか。

体脂肪や筋肉の仕組み、必要な栄養素と理想のバランス、有酸素運動と筋トレの意義……。
知識が増えていくにつれ、今まで自分が考えていた「ダイエット」が間違いだったことを知りました。そして、自分が本当に求めていたことにも気が付きます。
(※ 現在は上記の記事で推奨する方法からは離れています)

体重が落ちればいいわけじゃない、運動すればいいわけじゃない。
標準以上についている体脂肪を落として、すっきりした見た目になりたい。
今よりも筋肉量を増やして、疲れにくく健康な体になりたい。

さあ、ふんわりしていたテーマが具体的に定まりました。
ここから大事なのは、それをどう達成するか。
これもやはり本を中心に勉強していったところ、やはりまずは摂取カロリーを減らさなければならないようです。

でもさ~~~~~~~~~~~~食べるのすっきゃねん……。
甘いものも揚げ物も米もめっちゃすっきゃねん……カロリーの高さはおいしさの証やねん……。

アプリなどを使いカロリーや栄養素の管理を始めましたが、本当につらい。
食べられないこと自体もだぢ、記録を残すことで「私今までこんなに余計なもの食べていたのか」という現実をつけつけられてなお辛い。
そう、今の自分の体は昨日今日で出来上がったわけではないのです。
これまでの人生の、生活の、積み重ねで今があるのです。
ということはつまり、一時がんばって食事制限して痩せたところで、その後食生活が戻ってしまえば以前と同じ体になってしまうのです。

うわ~~~~~~~辛い!!!!

食事制限や筋トレできっちり成果を出した人たちを見ていると、「習慣が変われば大丈夫」「気づいたら、体が求めなくなるからそれまで我慢」など仰られている。
それはアンタらの意志が強いからでは……!!?(思わず口が悪くなる)
意志薄弱で3日坊主常連、飽きっぽくて冷めやすくって目移りしやすい私にはそんなもん無理無理……!!!
(今ならわかりますが、ダイエット戦士たちが成果を出せたのは、すべき努力をひたすらやり遂げたからです。そのひたむきさを心からリスペクトしています)

そう、いつもの私ならここで挫折していました。
正直過去「ダイエット」しようとしたことは何度もあります。でも、いつもここまで。続かないんです。辛いし、我慢できないし、私の意志は弱いから

だけどその時、そんな自分に対して無性に腹が立ちました。
あの人ができて自分にはできない。そんな言葉で片付けていいのか?
悔しくないか? このままでいいのか? 一生そうやって逃げるの?

ウ、ウルセ~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!
私にだって、出来らぁっ!!!!!!!
(あの画像を思い出してください)

といっても、過去の経験上さすがに根性でどうにもならないことは骨身にしみてよく分かっていたので、筋トレ界隈で見かける「習慣」「意志」などで検索して、何冊か実用書を読んでみることにしました。
これがスマッシュヒット。私、全然意志弱くなかった。

「習慣の力」というのは人間の行動に染みついてしまうもので、それにいちいちあらがおうとすると大変だから、システムを変えなければいけないとか。
「意志の力」は筋肉と同じような感じで、選択をたくさんすると疲れてしまう、疲れてしまうと本来の力を発揮できない状態になってしまうとか。
そういったことを知るうちに、
「自分の意志が特別弱いんじゃない。習慣について無頓着で、無意識のうちに余計な意志力を使ってしまって肝心なところにリソースを割けていないのだ」ということに気が付きました。

そこで目的を果たすために必要なことを、なるべく深く考えずに実行できる施策を考え始めたのです。
不思議なことに、考えないためには考えることが必要なのです……。


そして習慣へ……

「体脂肪は減らし、筋肉量を保持するための食生活を整える」この段階のテーマはこれです。
まずは減らした食事量や、栄養を理想的なバランスで摂取することになれ、習慣にしていかなければなりません
(幸いにも、ジムに通うことや食事の記録をつけることはすでに習慣として組み込めていました)
最初に始めた具体的な施策は以下のような感じです。

1. 朝ごはんはプロテインと干し芋(gを先に測っておく)にする。
2. 昼ごはんは弁当にして、内容は毎日同じものに決めておく。
3. 高たんぱく低脂質の加工済みの食品を、夕飯用に常備する。
4. 空腹を感じたら水を飲む。どうにもならなかったら干し芋を食べる。
5. 甘いものが食べたくなったら、干し芋で換算する。

めっちゃ干し芋食べてる。
好物なんですよね……ショートケーキより干し芋が好きなんです……だからたいていの誘惑は、「これ食べるなら干し芋のほうがいい」という結論に至ることができました。
(現在はあんまり食べ過ぎて大変な目にあったので控えています……食物摂取の過剰摂取怖い……)
ちなみに、手軽に手に入れられておいしさの面でも満足できるという点で、セブンイレブンが最強だと思っています。

更に、朝と昼の食事を固定したことで、毎日の食事内容を考える負担が減りました。
慣れるまでは「どういう食品が理想のバランスのためにいいのか」がわからず、コンビニやスーパーでウンウン考えることも多く大変です。
ならもういっそ、食事内容を固定してそこで必要な栄養素を大まかにとれるようにしたほうが楽です。
毎日同じものを食べることに抵抗がない人は、何なら三食固定すればいいし、抵抗があるならば一食はある程度の自由度を持たせたり、おにぎりの具やプロテインの味などに幅を持たせたりするといいのだと思います。
選択の幅を急に狭めると、息苦しくて続かないこともありますよね。

テーマに反することをしないようにするのは大前提ですが、「食生活=習慣の改善」が大切なので、常に「これは一週間先、一カ月先も継続できるか?」ということを自分に問いかけていました。
私の場合、好きなものを全部我慢!はさすがにつらかったので、遊びとして干し芋を残したんですね。もちろん食べ過ぎてはいけないのですが……。
また、「こういう時は、こうする」というパターンを事前に多く想定して、余計な選択に頭を悩ませないように意識していました。ほぼ干し芋ロボットです。

これが功を奏し、これまでたいして動きもしなかった体組成計の数値が面白いように変わっていきました。

その時、数値が動いたーーー
(タイトルの回収)

見た目も随分と変わっていき、ふた月ほど顔を合わせていなかったジムのトレーナーさんに「なんか急にシュッとしてません!!!?」と驚かれたのもこの時期です。やったね。


2020年の旅路 遥かなる高みへ

そんなわけである程度の体脂肪減を達成した私です。
今では体が軽くなり、さらにジムでのエクササイズのおかげで心肺機能が向上し、体力もつきました。
今後はやってみたいことが増えたので、2020年はこれまでの施策を継続するのではなく、新しいテーマのもと新しいアプローチを試していこうと考えています。

さすがに干し芋に頼り切る人生はよくないな……とか
体を動かすために、もう少し摂取カロリーを増やしてもいいかな……とか
ジムの運動は飛んだり跳ねたりが多いので、膝を痛めてしまったな……とか
もっと筋トレの知識をつけて、ボディメイクに挑戦したいな……とか
バーベルスクワットで50kgあげてみたいな……とか

一年前の私が見たらびっくりするほど具体性のあるアイディアです。すごい、進歩している。ゆるふわしていない
とはいえ、まだ全然理想の体つきではないですし、健康状態に不安がないわけではありません。
今後も、より健康により自信に満ちた自分になれるよう、トレーニングと生活習慣の改善を進めていきたい所存です。


最後に

これまで私には、「やりたいと思ったことも成し遂げられないなんて、自分はなんて根性なしのダメ人間なんだ……」という自責の念が常にありました。

ですが今回「ダイエット」を通じて、アプローチの仕方を変えればやりようはあるし、アプローチの仕方がわからなければ調べればいい、正しいか不安でも確認をしていけば昨日より着実に進歩していけるということを知りました。
「今までよりもシュッとして健康な体」になったことよりも、それを知れたことのほうが、はるかに大きな成果だと感じています。

さらに、今まではこんなもんかな~と思っていたころも、筋トレのおかげで「ワンモアレップ!!! プルスウルトラ!!!」と踏ん張りがきくようになりました(※個人の感想です)

今回この記事に書いたような施策が、他の人にそのまま役立つとは思っていません。

今までできなかったことも、やりようによっては成し遂げることができるのではないか。
今自分がするべきことは何で、それをどうやっていくのか。 

そんな思考の一助になれば幸いです。

健康と充実した人生を望むすべての人が、それらを手に入れることができますように。

さーて、スクワットの時間だーい!!!

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