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東山彰良「流」は台湾の青年が自らのルーツをたどる成長物語|台湾の近代史や大陸との関係にも理解が深まる一冊

著者の東山彰良さんは1968年台湾生まれ。5歳まで台北で過ごした後、9歳で日本に渡っています。

台湾の成り立ちや大陸との関係、台湾の人たちの奥底にある感情、台湾から見た日本についても理解が深まります。

祖父の死の謎を解くミステリーは壮大なスケールと深みのあるストーリーで展開します。夏に読んでよかったと思える一冊です。

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あらすじ
一九七五年、台北。内戦で敗れ、台湾に渡った不死身の祖父は殺された。誰に、どんな理由で?無軌道に過ごす十七歳の葉秋生は、自らのルーツをたどる旅に出る。台湾から日本、そしてすべての答えが待つ大陸へ。激動の歴史に刻まれた一家の流浪と決断の軌跡をダイナミックに描く一大青春小説。選考委員満場一致、「二十年に一度の傑作」(選考委員の北方謙三氏)と言わしめた直木賞受賞作。

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