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「本気」と「マイペース」の両立志向

飯伏選手、退団しましたね。

彼は2016年にも新日本プロレスを離れています。その際も感じたのですが、おそらくメジャー団体特有の過密日程が肌に合わなかったのでは?

以前、休みが週に1日あれば御の字な営業会社で働いていました。売り上げが悪いと日曜も出勤。ほとんどの同僚が嫌がる中、嬉々としている人が数名いました。

彼らに酒の席でこんな話をされた記憶があります。「おまえ、仕事の報酬は何か知ってるか?」「カネだけじゃない。最大の報酬は『次の仕事』だよ」

飯伏選手がかつて「神」と呼んだ棚橋弘至選手にも、少しそういう傾向が見えます。彼のブログを毎日読んでいますが、プロレス以外の仕事も含めてかなりのハードスケジュール。コラムを書き、地方大会のプロモーションで飛び回り、ポッドキャストを収録し、テレビ番組のためのロケをし、合間にジムや道場でトレーニングしているのです。

そんな状況でも本人は「疲れたことがない」と豪語し、15年近く同じ働き方を続けています。どちらがいい悪いではなく「国内最大手・新日本プロレスのトップスター」という地位は、こういう超過密スケジュールを苦にしない人に適性があるのでしょう。

飯伏選手が怠け者とは思いません。むしろ真逆。ペース配分をせず、先発投手なのに初回から9回まで全力で投げるような人です。定期的にメンテナンスを要するのは当然。彼こそが真の意味で「手を抜かない人生」を体現しているのかもしれない。

私はどちらだろうと考えました。書店員の仕事は大切な使命です。でもそれだけで人生を占められたくはない。文章を書き、本を読み、プロレスを見ることも満喫したい。ゆえに主体性を重んじ、疲れ過ぎないように生きています。いわば「本気」と「マイペース」の両立志向。

たぶん棚橋選手寄りですね。だからこそ飯伏選手に惹かれるのでしょう。皆さんはどちらですか?

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