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「自由な服装」に込められたもの

選手の「茶髪長髪ヒゲ」を禁止した中日ドラゴンズ・立浪監督(清原さんにとってはPL学園の後輩)を応援したい、という趣旨だと受け取りました。

清原さん、ぜひ新庄BBと一度じっくり話して下さい。そうしたらきっと誤解が解けるはず。

書店にも髪や服装に関するルールは存在します。会社によってはエプロンや制服を支給しますし、女性は髪が肩よりも長くなったらまとめています。男性だとしばしばワイシャツの色が指定されます。都市伝説かもしれませんが「髪の明るさはビール瓶の色まで」という店もあるとか。

疑問なのは靴に関する規定。革靴を履いた書店員が重そうなダンボールや大量の本を載せた台車を押している姿を見たことはありませんか? ああいう作業には適さないですよね。経験者として言わせてもらいます。革靴を履いていると踏ん張りが十分に利かず、フロアの素材によっては滑るので危ないです。

とはいえ「高級感」や「フォーマル感」を打ち出すことで他との差別化を図っている店があるのも事実。それなら責任者クラスのみ革靴で、末端の従業員は「汚れのひどくない白か黒のスニーカーでOK」にしてはどうでしょうか?

以前勤めていたところでは何とジーパンを推奨していました。「書店員は不健康そうな奴が多い。まず見た目から元気にする」という社長のアイデアです。面白いですよね。

興味深いのは青山ブックセンター。確かめたわけではありませんが私服で働き、髪の色も割と自由。皆さんオシャレで各々が個のスタイルを持っている印象を受けました。一律に白いワイシャツとか制服というルールならただ従って終わり。でも自由だと何が相応しいかを自分で考えないといけない。そういう意識づけが斬新な棚作りに活かされている気がします。

「何事も自分の頭で考えよう」新庄BBがあの服装に込めたのもそういうメッセージではないでしょうか?

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