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「私利私欲」や「党利党略」ではなく

実施する基準がそもそも存在しない。過半数以上の国民から賛同を得られてもいない。それでも決行します? 巨額の税金を投じて。

↓にも書きましたが、いまの状況で国葬をおこなうことは、むしろ故人に対して礼を失する行為ではないかと感じます。

東京オリンピック開催が決まった際、「新競技場の建設に費やすカネがあるなら、仮設住宅で暮らしている人をどうにかする方が先じゃないか?」と首を傾げたことを思い出しました。自民党の議員は国民の大多数が持ち合わせている「庶民目線」を忘れてしまったのでしょうか?

ずいぶん前に某野党議員の方のお話を聞く機会があったのですが、やはりそういう旨の発言をされていました。自民党は二世議員が多いから特にその傾向があると(もちろん二世の環境及び意識面におけるメリットを認めたうえで)。

いまさら中止にはできない? そうは思いません。「論語」に「過ちては改むるに憚ること勿かれ」とあります。過ちは直ちに改めればいい。「ぶれぶれ」「一貫性がない」と叩く人も現れるでしょうが、間違っていたと気づいて即改善するのは恥ずかしいことではありません。頭を下げることを嫌がって意地を張り、ムキになって押し通す方が子ども染みています。

判断が性急に過ぎたことを潔く認め、せめて結論を延期するべきではないでしょうか。また後日落ち着いた状況で基準も含めてイチから検討し直す、一周忌までには決定すると。

もしここで英断を下せたら、少なくとも私は岸田さんをリーダーとして支持します。憲法改正やベーシックインカム、消費税減税なども大事な論点。でも最も重要なのは「公」にとって正しい答えを出せる勇気です。私利私欲や党利党略に流されるのではなく。

むしろそれだけを強く願います。

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