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「大雪の中、都内で唯一21時まで営業した書店」の思い出

英断でした。

書店でも、台風や大雪などで短縮営業もしくは休業というケースは当然あります。ただ基本的には入っている商業施設の決定に従うことになります。

以前書きましたっけ? 大雪で都内の大型書店がどこも18時前後で閉めているのに、私の職場だけが21時まで営業していたことがあります。20時頃とかすごかったですよ。フロア全体がゴーストタウン。どこの売り場にも店員しかいない。

当時お店にいたのは責任者の準社員、契約社員の私、そして徒歩圏内に住むアルバイトの3名。準社員と私は電車通勤なので「帰れないかもな」と覚悟していました。どうにか大丈夫でしたけどね。

後日、帰宅困難者を受け入れるみたいな意味合いで閉店できなかったと説明を受けました。うーん、、、それなら施設の責任者クラス数名だけが残り、従業員は早めに帰してもよかったのでは? 義憤に燃えた別の準社員がテナントマネージャーを問い詰めたところ「私も本部の決定に従うだけだから」と返されたそうです。

3.11の際、宮城県のとあるコンビニのオーナーが「本部の指令が来るまでは閉店できない」と逃げなかった話を聞きました。津波が迫ってるのに。さすがにいまはルールが改善されていると思いますが。

たしかに生活必需品を販売するお店は開いていないと困る。でも大前提として、そこで働く人たちにも私たちと同じく「日々の暮らし」があるのです。

昨今は本屋も「エッセンシャルワーカー」と持ち上げられる機会が増えました。ありがたいことです。でも給与や労働条件を見る限り、まだまだ軽視されている気がしなくもない。「本当に『不可欠』だと考えてます?」「この状況のままじゃ誰もやりませんよ」と。

関連書籍として↓をオススメします。ぜひ。

皆さまが無事でありますように。

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