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「踊る大捜査線」と「接客マニュアル」

こういう捉え方もできなくはないです。でも扇動的というか。

鈴鹿のF1日本グランプリを訪問することは、おそらくずいぶん前から決まっていたのでしょう。プライベートで遊びに行ったわけでもないし、さすがに「呑気すぎ」とまでは。。。

ただ復旧作業の進捗や住民の現状など、最前線を己の目で見る姿勢は大事だと考えます。

98年公開の映画「踊る大捜査線」に「事件は会議室で起きてるんじゃない! 現場で起きてるんだ!」というセリフが出てきます。議論を重ねて新しいルールや制度をゼロから創り上げるのは本当に大変なこと(レベルこそ違いますが多少身に覚えがあります)。でもそれだけでは未完成。運用していると必ず予期せぬ問題点が見えてきます。

いわゆる「トライ&エラー」のプロセスは、どんなジャンルでも不可避でしょう。一方で「エラー」の発生頻度を少しでも減らすためには、知恵と経験の蓄積が必要。現場の声を直接聞くことは、その意味で非常に有意義なのです。

「接客マニュアル」ってありますよね? 私の職場にも存在します。考えたのは会社の偉い人たち。でも実際にあれを一字一句忠実になぞっていたら、お客さんを長時間お待たせすることになります。サービス向上のためにはエッセンスを汲み上げ、場面に応じて最適化する工夫が求められる。

ハッキリ言いましょうか。現場の実態を知らないトップが押し付けてくる「机上の空論」ルールを、従業員とお客さんにとってより良いものに作り替える。それも我々の負担の一部なのです。

総理が被災地を訪れなくても、たとえば先日政務担当秘書官に抜擢された方がいらっしゃいますよね? 代わりに彼が足を運び、ナマの声を丁寧に聞いてもよかった。そういう積み重ねは後々活きてきます。浮世離れした政策をなくすことにも繋がるはず。

トップと末端は同価値。どちらも社会を回すうえで必要。この前提を頭の片隅に残しておいてほしいです。

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!