ぼんよう

転職し(多分)モダン寄りになったんだろうけど、いろんな意味でまだまだレガシー野郎。IT…

ぼんよう

転職し(多分)モダン寄りになったんだろうけど、いろんな意味でまだまだレガシー野郎。ITなんもわからん。ナカヨクシテクダサイ。

記事一覧

先輩エンジニアは何故貴方を育てないのか

はじめに4月。新卒社員が希望に胸を躍らせて、入社してくる季節だ。 一般的な企業であれば新入社員に教育・研修プログラムを施すであろう。原石も磨かない限りただの石であ…

ぼんよう
1年前
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SIerにはプログラミングが「できない人」が「複数種類」存在するという説

はじめに以下のツイから始まる連投が少し話題になっていた。 かいつまんでいうと、ソフトウェアエンジニアとしてキャリアを形成したいなら、SIerではなく別の種類の会社に…

ぼんよう
1年前
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正規表現を推してみる

はじめにIT学習のロードマップは、きのこたけのこ級の論争に発展することもある。 つい先日も、とあるエンジニアが独自のロードマップをSNSであげてて賛否両論を浴びていた…

ぼんよう
2年前

5教科について考える

はじめにエンジニアをしているとふと自分の基礎力のなさにガッカリすることがある。ここでの基礎力はプログラミングやコンピュータの知識よりもっと根源的なもの、いわゆる…

ぼんよう
2年前
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案件ガチャについて考える

はじめに2021年の流行語の一つに「親ガチャ」が入ったようだ。つまり、子が良い人生を送れるかどうかというのは、両親の所得や教育方針といった家庭環境に大きく左右される…

ぼんよう
2年前
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駆け出しエンジニアについて考える

はじめにIT業界を志すものが後を立たない。特に目にするのが「駆け出しエンジニア」という属性の人々の就職活動だ。彼らは新卒もしくは別業界からの転職希望者が大半である…

ぼんよう
2年前
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システム子会社について考える2

はじめにこの記事を読む前に、前回の記事を読んでいただくと幸いである。要約すると、システム子会社を分類してどのような特性があるか考えてみる。 1. 外販率が高く、内…

ぼんよう
2年前
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システム子会社について考える

システム子会社とはなんだろうか。「システム子会社」- IT業界以外の人々はその言葉すら知らないであろう。しかし当方もこの会社群を他業種の人に正しく説明しろと言われ…

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2年前
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自己紹介

ITエンジニアです。凡百の文系エンジニアです。四苦八苦する毎日ですが、別の道を模索するにもキツい年齢になってきたので、職があり続ける限りしがみつきます。 身バレの…

ぼんよう
2年前
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先輩エンジニアは何故貴方を育てないのか

先輩エンジニアは何故貴方を育てないのか

はじめに4月。新卒社員が希望に胸を躍らせて、入社してくる季節だ。
一般的な企業であれば新入社員に教育・研修プログラムを施すであろう。原石も磨かない限りただの石である。
これはIT業界も例外ではない。しかし、ネット上では「何も教えてくれない」だの「プログラミングの本だけ渡されて放置プレーだった」だの「先輩がコミュ障で役に立たない」だの新人たちの呪詛の言葉が並んでいた。

本当にITエンジニアは人を育

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SIerにはプログラミングが「できない人」が「複数種類」存在するという説

SIerにはプログラミングが「できない人」が「複数種類」存在するという説

はじめに以下のツイから始まる連投が少し話題になっていた。

かいつまんでいうと、ソフトウェアエンジニアとしてキャリアを形成したいなら、SIerではなく別の種類の会社に行った方が良いという主張だ。なぜかというと、ソフトウェアエンジニアはプログラミング、コーディングが業務のコアであるが、SIerにはその機会が訪れないということだ。

ソフトウェアエンジニア自体その業務内容は千社千別であり、氏の引リツや

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正規表現を推してみる

正規表現を推してみる

はじめにIT学習のロードマップは、きのこたけのこ級の論争に発展することもある。
つい先日も、とあるエンジニアが独自のロードマップをSNSであげてて賛否両論を浴びていた。 

「プログラミングしろ!」「ネットワーク大事!」「AWS勉強しろ!」「大人しくITパスポートでも取っておけ!」。
みなさんの上げている科目や技術が大事なのはよくわかる。ただ、このような論争が繰り広げられる度に私はこっそりこう思う

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5教科について考える

5教科について考える

はじめにエンジニアをしているとふと自分の基礎力のなさにガッカリすることがある。ここでの基礎力はプログラミングやコンピュータの知識よりもっと根源的なもの、いわゆる「読み・書き・そろばん」である。

このような基礎能力を培うために、「学校」、「義務教育」という制度は機能する。一般的な学校では上記の「読み・書き・そろばん」を「国語・数学・英語」とした。それらに「社会・理科」を加えて「5教科」と呼称してい

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案件ガチャについて考える

案件ガチャについて考える

はじめに2021年の流行語の一つに「親ガチャ」が入ったようだ。つまり、子が良い人生を送れるかどうかというのは、両親の所得や教育方針といった家庭環境に大きく左右されるということだ。

なんと悲しい言葉が流行るんだと暗い気持ちになるが、格差の拡大や貧困の再生産という社会問題を皮肉的に表してる言葉なのだろう。

で、この「◯◯ガチャ」という言葉は大変汎用性が高い言葉で、外的な力で否応なく決定されてしまう

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駆け出しエンジニアについて考える

駆け出しエンジニアについて考える

はじめにIT業界を志すものが後を立たない。特に目にするのが「駆け出しエンジニア」という属性の人々の就職活動だ。彼らは新卒もしくは別業界からの転職希望者が大半であるため、もちろんどこかの会社に内定をもらうことがキャリアの第一歩になってくる。

しかし、ここで企業側とのギャップに苛まれてスタートラインにすら立てていないケースをよく見る。

私は現職で書類選考や一次面接を行うことがある。残念ながら業務の

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システム子会社について考える2

システム子会社について考える2

はじめにこの記事を読む前に、前回の記事を読んでいただくと幸いである。要約すると、システム子会社を分類してどのような特性があるか考えてみる。

1. 外販率が高く、内製化率が高い。
2. 外販率が高く、内製化率が低い。
3. 外販率が低く、内製化率が高い。
4. 外販率が低く、内製化率が低い。

なお、これは四象限の図がかっこよくて描いたものである。特に意味はない。

外販率が低い-高いとは?
外販

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システム子会社について考える

システム子会社について考える

システム子会社とはなんだろうか。「システム子会社」- IT業界以外の人々はその言葉すら知らないであろう。しかし当方もこの会社群を他業種の人に正しく説明しろと言われても自信がない。「ある会社のシステム開発運用を担う仕事でー、でも情シス部門とは違っててー」みたいな、聞き手になんの価値もない話をさらしておしまいになる。

このシステム子会社、「日本のIT業界」を語る際に頻繁に登場する存在でもある。しかし

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自己紹介

ITエンジニアです。凡百の文系エンジニアです。四苦八苦する毎日ですが、別の道を模索するにもキツい年齢になってきたので、職があり続ける限りしがみつきます。

身バレのために、色々曖昧にしてますが「私文→どこにでもあるソフトハウス→とある何かのサポエン」という経歴です。サポエンといいつつ色々やってはいますが…

根が文系なのでIT史とかITの偉人の歴史とかITの社会学っぽい記事を読むのが好きです。すみ

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