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パニック持ちの私が彼のおかげで勇気をだして転職したお話



書店のパートで働いて3年経った頃、
彼と出会った。


彼と出会わなかったら、
私は転職しなかったかもしれない。


パートで週5の時短だと、
給料はとても少ない。


でも時短勤務しか
その職場では出来ないから
諦めていた。


Wワークをして体調を崩す、
パニックが悪化する、
Wワークをやめる
ということをこの3年の間に
2回繰り返していたので
一歩踏み出すのが怖くて、
症状はもう良くなっているのに
それを言い訳に
ずっと楽な道を選んでいた。


でもこのままじゃいけない
という気持ちももちろんあった。


貯金もできないし、
毎月赤字の暮らし。


早く抜け出したい。



気持ちはあるのに動いていない、
勇気が出せない、
そんなことを思っているうちに
月日だけがどんどん経っていた。

そんな自分も大嫌いだ。

もう33歳だし
これから資格を取って
将来に活かすならなんだろう?

なんて考えては
簿記などのスクールはどこにあるか
調べるだけだった。


でも彼と出会った時に、
それがとても恥ずかしく思えて
しっかりと行動したいと思えた。


彼と連絡を取るようになってから
彼と相談しながら
真剣に簿記の資格を取れるところを
探し電話して費用や
曜日などを聞いて
よし!申し込もう!
というところまでいった。


地元にはなくて電車で
40分くらいのところが1番近い。


申し込みまであと一歩
というところまで来たのに、
授業時間が私の邪魔をする。

土曜日も授業があったり、
夕方までとなると
みてくれる人がいないし
学童のお迎えも間に合わない。

スクールに行くのは無理か…


そんなことを彼に話していると、 

「知り合ったばかりだから
偉そうなこと言えないけど
ぼのちゃんはパソコンを
カチカチするようなイメージがなくて
人と接する仕事の方が
合ってそうだけどなぁ」

と助言をしてくれた。

それは私も思っていた。


でも、土日休みで17:00には
終わる仕事が良かったから
そうなると事務一択だった。


indeedなどにも登録して
希望条件に合う求人があれば
LINEに届くようにした。


事務で条件が揃っているところは
いくつか発見して
彼に、ここはどうかな?
なんて相談しながらみてたけど 
応募するまでいかなかった。


そんな頃、
ひとり親のライフプラン相談や
ひとり親の就業相談というものを
見つけたので今まで一度も
行ったことがなかったし
そんな気も持てなかったのだけど
今回は行ってみよう!
と思えたので申し込みをした。

その間息子をみてくれる
託児所もあり、
相談員さんは親身に話を聞いてくれた。

優しい言葉をかけられて
涙が頬を伝うときもあった。

私の希望の求人をみつけたら
連絡してくれるというのでお願いをした。

登録販売者の資格も
キャンセル待ちが出れば
10000円くらいで
受けられるというので
そちらも申し込んだ。


そんなことをしているうちに
3か月くらいが過ぎてしまったが
一向に私に向いてそうな求人はなく
半ば諦めかけていた。


その間に彼と付き合うことになって
デートを重ねていた。

彼は基本的にデート代を
負担してくれていたけど、
デートを重ねるうちに、
新しい洋服が欲しくなったり
メイク用品を新調したくなったり、
車で往復3時間も
かけてきてくれているから
少しは払いたい気持ちもあって
今の給料じゃ全然足りなくて
悔しくなった。

その気持ちが余計、
しっかりと働けていない私を
惨めにさせたけど
それと同時にもっとちゃんと
稼げるようになりたいとも思った。


そんなある日、
ポストに派遣会社のチラシが
入っていて
時給2000円、週3〜時短OK!
と書いてある。


え??!
2000円?!?

週3?!?!
時短もOKなの?!?!


転職するにしても、
いきなり週5でフルタイムというのは
怖かったから
週3で始められるなんて!
と思い早速調べてみる。


しかも私が得意とする接客業だ。


とりあえず登録して
面談の申し込みをした。


彼も高時給とその条件にビックリ。


面談をして、
希望の働き方を伝えると

全然大丈夫ですよ〜

と言われ、

派遣のイメージが覆った。


10年くらい前に
派遣社員として働いていたが
その頃は週5フルタイム土日祝に
勤務できないと雇ってもらえない
イメージだったからだ。


しかもWワークがOKだった。


書店の仕事は稼げないけど
大好きだったから辞めたくなかった。


週3派遣、
週2で書店
2つ合わせて週5にする
ということが可能なの?!


嬉しくてたまらない。


年末年始を挟んでしまったこともあり、
派遣先との面接が
年明けになってしまったが
年明けに面接をして、
トントン拍子に決まった。

職場までの道のりを
1人で運転の練習を何度かして
面接に備えていた。

職場までドキドキしながら運転し、
数年ぶりの面接にも緊張したが
意外とすぐ終わってしまって
その間はパニックのことなんて
忘れてしまっていた。


面接中に店長から
お店の規則について色々
厳しいことを言われ、
心の中でうーん…となったが
とりあえずその場は終わらせた。



ここで、
私の不安との戦いが始まったのだ。


いざ面接が終わり、
ほぼ採用決定だと思いますと言われると、


本当に働けるのかな?
大丈夫かな?
働きたくないな…
ずっと楽してたい
規則についていけるかわからない
私にできるかな?


色んな感情がでてきて、
辞めたくなってしまった。


そんなときに息子のことで
ノイローゼ気味になり、
これをいいことに転職するのを
やめようとしていた。



彼にも母にも、
そんなに最初から嫌なら
辞めた方がいいと言われ、
でもそう言われると
せっかく受かったのにな…
やってみようかな…
なんて気持ちが出て来てしまい
優柔不断が発動しっぱなし。



毎日ウダウダ文句を言いながら
悩み続け考えても考えても
答えが出なかった。

彼にも母にもあとから、
絶対働かないと思ったよと
言われるほどだった(笑)


派遣なので1ヶ月やってみて
嫌なら辞められるという
メリットがあったので、
半ばヤケクソで
とりあえずやってみよう、
無理ならやめればいい
というスタンスで
やってみることを決意した。


働く日が近づいてくると
ドキドキそわそわしてしまい
落ち着かない日々を過ごした。

予期不安が酷く
メンタルをやられる日もあった。

でもいざそこまで運転して、
スタートを切ると 
あれ?動悸もしていないし
パニックに関する症状は
何も出ていないぞ?

という日が何日も続き、
3ヶ月以上が経とうとしている。


来月からは
シフトを少し増やしてもらった。


疲れて果てて帰って来てから
死んだように寝る日もあったが、
慣れて来て、
スタッフの人たちとも馴染んできて
楽しい日々を送っている。


辞めようとは全く思っていなくて、
むしろこんなに
お給料いただいていいんですか?!
という気持ちで働いてる。


一年前と比べて
お給料が2倍になった今、
心にも余裕が持てるようになってきた。


仕事の話は母も彼も
よく聞いてくれるので
とても助かっている。


これからもっと働く日数が増えて
お給料が増えていくとおもうと
とても嬉しい。


書店オンリーだった頃は、
自分に制限をかけていて
私にはこれしか稼げないんだ…
と思っていたのに、
私にだってこれくらい稼げるんだ!
と思えるようになり、
自己肯定感も上がっている。

個人年金を始めてみたり、
生命保険についている
ファンドの額をあげてみたり、
新NISAを始めてみたり、
今までは余裕がなくてできなかったことも
始められている。

しかもこの仕事が自分に
向いているのもわかるから余計だ。


勤め始めてから美意識も変わり、
前より綺麗になったと自分で感じる。

今月からは10代の頃
習っていたダンスを
再開してみようと思い
通い始めた。


彼と付き合ってから
色んなことが目まぐるしく移り変わって
私の世界がどんどん変わっていっている。


これからどんな景色が見られるのか
とてもワクワクする。

一歩踏み出すと世界が変わる
ということを日々実感している。

そんな自分をたまには
抱きしめてあげようとおもう。

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