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本屋さんで棚主始めました!(『ウキウキ』3号・4号)

 初めまして!!
 
 
 京都初の貸棚式書店「こもれび書店」さんで、6月より棚主を始めました“山口ぱんじぃ”と申します。屋号は、おサルが好きなので「ウキウキ文庫」です。
 
 私が棚主になったのは、自分の本棚を通じて、本と出会ったり、交流するきっかけになれば素敵だし、嬉しいなと思ったからです。
 
 
 また、初めてこもれび書店さんを訪れた際に、本棚を通して棚主さんの興味がほんのり伝わってくることに、魅力を感じ、自分も棚主になってみたいと思ったのも理由の一つです。
 
 
 棚主成り立てほやほやの私ですが、よろしくお願いしますm(_ _)m
 
 
 今回そんな私がこの記事を書いているのは、棚主になったということで、今自分の棚にある本の紹介や自分が興味のあることを知ってもらう自己紹介の機会にしたいと思ったからです。
 
 
 「読んでみてもいいよ!」と思った方はお付き合いいただけると嬉しく思います!!

↑ ウキウキ文庫の現在の棚の様子

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こもれび書店
(https://komorebibook.theshop.jp/)
 
京都市上京区椹木町通烏丸西入ル養安町242-1 ROOST御所西2階
※地下鉄丸太町駅徒歩3分。烏丸丸太町交差点から1筋北の通りを西へすぐ。
 
月・火・金 11〜19時
土・日・祝 10〜18時
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●自己紹介

 
 改めまして!私、山口ぱんじぃと申します。
 
 
 去年からマイペースに創作活動をしています。
 

↑ 海老フライのブローチ



↑ ここからまた芽吹く


 
 フィギュアスケート観戦が趣味で、最近は自分の好きなフィギュアスケートのプログラムを文章とおサルの絵で紹介したZine『ウキウキ 2号 私が好きなフィギュアスケート』を作りました。
 

↑ 『ウキウキ 2号 私が好きなフィギュアスケート』の表紙


↑ 『ウキウキ 2号 私が好きなフィギュアスケート』の1ページ


 
 また、ゲーム実況動画を視聴することやノベルゲームをプレイしたり(BLゲーやギャルゲーもプレイするが、乙女ゲーが多め。特に好きな乙女ゲーは『カエル畑DEつかまえて☆彡』や『死神と少女』etc)、収集することが好きなオタクでもあります(友人に紹介する為に、『ウキウキゲーム日和 
 ADV(アドベンチャー)ゲームの思い出や感想』という冊子を作ったりもしました。これはもう一度練り直す予定)。

↑ 『ウキウキゲーム日和  ADV(アドベンチャー)ゲームの思い出や感想』の表紙


 ここ数年は、ピンとくる考え方を求めて、その人の考えていることが現れやすい気が個人的にしているエッセイや体験記をよく読んでいました(最近、読んで良いなと思った本は香山哲先生の『ベルリンうわの空』や『プロジェクト発酵記』(どちらもイースト・プレスより刊行))。
 
 
 学生時代は、高尾滋先生の漫画に出会い、よく読んでいました。また、椿いづみ先生の作品もそのギャグセンスが好きで今も楽しんで読んでいます。芯が一本通ったキャラクターに惹かれる傾向があります。


●初めて選書してみての感想


 
 今回、棚主デビューするに当たって初めて“選書”という経験をしました。
 
 
 私は本屋巡りや、最近だとZine作りが好きなのですが、実のところ、読書からはしばらく離れていました。以前は集中してモリモリ読書するという感じだったのですが、今は一年にポツポツ、数冊読めるかなという感じです。
 
 
 なので、今回選んだ本はここ最近読んで良かったなと思ったものもあるけれど、モリモリ読んでいた頃に「これなんか好きだなぁ」と思って今まで売らずに置いていて、棚主デビューするに当たって、「置いて読んでもらえればいいな」と思ったものも多いです。
 
 
 選書する際に、久しぶりにしまってあった本を出してきて、「そういえばこの本持っていたんだったなぁ」とパラパラ読んで懐かしんでいたのですが、自身の好きなものや関心があること、琴線に触れるものを振り返って整理しているような不思議な感覚で、選書が終わった時「私の頭の中を選んだ本が表しているようだ」と何だかしっくりした落ち着いた気持ちになりました。何だか、貴重な経験をさせてもらった気分です。


●今私の本棚「ウキウキ文庫」に置いている本を3冊紹介

 
 今回の本棚のテーマは、「自己紹介〜ぱんじぃの頭の中〜」です!

①  『ゴールデン・デイズ』(高尾滋 白泉社)

※本棚にあるのは、文庫版全4巻中の1〜2巻までです。

 男子高校生の主人公が祖父の青年時代の大正時代にタイムスリップするブロマンス作品。
 
 大正時代の雰囲気やそこでの人間模様、タイムスリップした謎など読み応えがあります。
 
 私は、主人公と同じくタイムスリップしたキャラクターのお話が好きです。
 
 また、高尾先生が描く芯の通ったキャラクターがとても魅力的。

 

②『出会ってしまったツルとカメ』(むんこ 竹書房)

 どこか昭和感ある2人のやり取りにしばしばクスッとさせられます。
 
 2人とも親に問題を抱えており、シリアスな要素もありますが、ある意味漫画らしい明るい終わり方でスッキリした読後感です。
 
全2巻なので、まとまっていて読みやすいです。


③『世にも奇妙な怪作ゲーム集 プレイステーション編』(マイウェイムック)

 私は、ゲームはホラーや独特な世界観のものが好きなのですが、特にホラーゲームは自分でプレイするのはビビりまくるので、実況動画を色々探して視聴しています。
 
 この本は、プレイステーションで発売された独特な世界観のゲームが色々紹介された本なので、自分が知らない興味がありそうなゲームを探す参考になりましたし、単純に「こんなゲームもあるんだな」と眺めるのも楽しかったです。
 
 ということで、ゲーム独特の奇妙な世界観に興味を持たれた方は是非いかがでしょうか?


●今のウキウキ文庫に置いている本のリスト

 
 上記では、ウキウキ文庫においてある本の中から3冊を選んで紹介しましたが、「本棚に置いてあるのは3冊だけではない!」ということで、現時点(2023年6月21日)で置かれている本のタイトルをキーワードと共に挙げますので、よろしければ是非チェックしてみて下さい。全部で21あります。

1 『今日の漫画 史群アル仙作品集』(史群アル仙 ナナロク社)

 現、七野ワビせん先生が史群アル仙先生だった頃にTwitterに挙げていた1ページ漫画を纏めたもの


2 『ゴールデン・デイズ』①〜②(高尾滋 白泉社文庫)

大正時代 タイムスリップ ブロマンス 


3 『曙橋三叉路白鳳喫茶室にて』①(高尾滋 白泉社)

大正時代 男子学生によるお悩み相談


4 『出禁のモグラ』①(江口夏実 講談社)

現代 『鬼灯の冷徹』の作者の次回作 この世とあの世


5 『片恋の日記少女』(中村明日美子 白泉社)

表題作を含めた短編集


6 『朝がまたくるから』(羅川真里茂 白泉社)

現代 テーマは"罪" 


7 『お迎えです。』全3巻(田中メカ 白泉社文庫)

現代 あの世 幽霊 お仕事 ラブコメ


8 『出会ってしまったツルとカメ』全2巻(むんこ 竹書房)

現代 高校生 青春 ラブコメ


9 『精神科ナースになったわけ』(水谷緑 イースト・プレス)

ナースとしての精神科での日々 取材を元にしたコミックエッセイ


10 『大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本』(備前哲弘 集英社文庫)

精神科医の視点から発達障害を、事例を元に解説


11 『アスパーガール アスペルガーの女性に力を』(ルディ・シモン スペクトラム出版社)

アスペルガーの女性の事例 海外


12 『うちの火星人 5人全員が発達障がいの家族を守るための“取扱説明書”』(平岡禎之 光文社)

発達障害 家族それぞれの特性に合わせた取扱説明書


13 『世にも奇妙な怪作ゲーム集 プレイステーション編』(マイウェイムック)

プレイステーションのゲームの中でも独特な世界観のものを紹介 


14 『とんがりギャルゲー紀行』(松田ゆのじ ジーウォーク)

ギャルゲーの中でも独特な世界観のものを紹介 


15 『歪みの国のアリス』(狐塚冬里 PHP研究所)

携帯ゲームの小説版 アリスモチーフ ホラー


16 『パプリカ』(筒井康隆 新潮文庫)

アニメ映画化した作品 夢探偵 夢と現実の狭間 SF


17 『アサッテの人』(諏訪哲史 講談社文庫)

作者の叔父 吃音 造語


18 『図書館奇譚』(著 村上春樹  イラスト カット・メンシック 新潮社)

絵本 図書館の地下 脱出


19 『妖怪天国』(水木しげる ちくま文庫)

エッセイ


20 『ぴんぽんぱんぽん ふたり話』(瀬戸内寂聴 美輪明宏 集英社文庫)

対談集


21 『THE BOOKS  365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」』(ミシマ社)

365書店による本の紹介


●最近読んだ本

 最近、怪談を摂取したくて『超怖い物件』(講談社文庫)や『忌み地 怪談社奇聞録』(福澤徹三 糸柳寿明 講談社文庫)、『事故物件怪談 恐い間取り』(松原タニシ 二見書房)を一気に読みました。
  
 
 普段、ホラーゲーム実況を視聴している際は、霊の怖さより人間関係からみてとれる教訓に身近さを再認識させられてゾッとするのですが、実話怪談は説明できない何かが残る話が多く、言いしれぬ気味悪さが残り、そこに惹かれるのだろうなと思います。
  
 
 日頃は、ホラーはゲーム実況動画で摂取する派なのですが、本を読んで能動的に摂取するのも良いものだと感じるこの頃です。
 
 

※雑談1 ホラーゲーム実況

 前述した通り、私はホラーゲームをプレイするのはびっくりして怖がりまくるので駄目なのですが、人が実況プレイしているのを眺めるのはどうやら怖さの濃度が丁度いい感じになるので大丈夫らしいです。
  
 
 ホラーゲームは『SIREN』や『サイレントヒル』、『学校であった怖い話』などが好きです。最近は、心霊写真に閉じ込められた人を救出する『Photogenic Minds Identity』やチラズアートさんの新作『夜間警備』が気になっています。


●積読の一冊

 
 来月7月9日にこもれび書店さんで開催される棚主の会のテーマが「積読の一冊」なので、先駆けて気になる一冊をご紹介します。

・『人ノ町』(詠坂雄二 新潮文庫)

 コロナ真っ只中だった頃に買った一冊。
 
 
 あまり、外出もできなくてじめじめしていた時に、旅をテーマにしたミステリー小説ということで購入しました。
 
 
 また、明るい旅物というよりは、雰囲気があって廃れた現実とは違う世界に静かに浸りたい気分だったので、終末物を選びました。


※雑談2  この本を購入した当時に実況動画で視聴して面白かったゲームについて

・KOWLOON’S GATE クーロンズ・ゲート-九龍風水傳-』(ソニー・ミュージックエンタテインメント プレイステーション)

 この頃、どこかに行きたいけれど行けないそんな状態かつ、上記に書いたような異世界に浸りたい気分だった私は、よくゲーム実況動画を視聴して、旅気分を味わっていました。『クーロンズ・ゲート』はその中の一本。

 よく作り込まれているかつ、当時のプレイステーションのポリゴンの粗さがいい味を出しているので実際あった九龍城を歩いているような疑似体験を味わえて楽しかったです。
 
 
 また、出てくるキャラクターも個性的で、ある物に執着して、妄想に取り憑かれた結果、半分その「物」自体になってしまった妄人の造形も興味深く、独特な世界観。どことなく、終末感があります。
 
 
 プレイステーションアーカイブで購入可能。

※雑談3 積みゲーの一本

 私はお話を読むのが好きで、その媒体を本に拘りません。なので、積読の他に積みゲーもあります。今回、積みゲーの中から、一本をご紹介します。
 
 
・『Prismaticallization』(アークシステムワークス プレイステーション)

 何度も同じテキストを読み進め、ループする物語から抜け出してエンドを目指すのが目的。
 
  哲学的なワードが散りばめられていて、独特な雰囲気らしい。
 
 ループから抜け出す為にプレイヤーが能動的に考えることが必要そうなので、やる気が満々の時にプレイしたいです。
 
 プレイステーションアーカイブで購入可能。


●手放したくないけれどもお気に入りの一冊


 私の好きなお話の傾向は、不思議な話や一風変わった話、くだらなくて笑える話なのですが、今回推す作品は一風変わっていて、笑える要素もあるTL(ティーンズラブ)小説です。

・『聖王猊下の箱入り花嫁』(イチニ イースト・プレス) ※成人以上対象


 真面目で世間知らずな主人公がヒーローの「聖力」を「性力」と勘違いしてすれ違うお話。
 
  あらすじを見て、吹き出して思わず購入したのですが、面白かったです。真面目な二人なのですが、「せいりょく」違いによってすれ違う様がシュール。
  
 また、一見くだらないが、主人公のそのくだらなくも見える勘違いによって、ヒーローが抱えるシリアスな問題が浄化される様も、「人間って案外こういうことがきっかけで悩みが解消されることもあるのかもしれないな…」といい意味でどことなく気持ちが温かくなりました。
  
 TL小説で、成人以上向けの場面もありますが、TL小説ならではの勘違いに笑い、でも笑いだけでなく何だか温かいものも感じられる良い作品だったと思います。


●最近買った本

 
 私は、知らないジャンルを紹介してくれるガイドのような本に興味をそそられやすいです。
  

 知らないものでも「ここに特徴があって、この部分がおすすめだよ」などと紹介してもらえると、紹介されたものを「どれどれ」と実際に見て、自分はどのように感じるのか確かめたくなる感覚になります。
 

  今回は最近買ったそんな本を紹介します。


・『ゲーマーが本気で薦めるインディーゲーム200選』(星海社新書)

 
 知らないインディーゲームを知る機会になればいいなと思い、購入しました。200本もあるので、読むのが楽しみです。


・『大人だって読みたい!少女小説ガイド』(株式会社時事通信社)

・『少女小説を知るための100冊』(嵯峨景子 星海社新書)


 私の少女時代は、谷瑞恵先生の『伯爵と妖精』シリーズが刊行されていた時代でした。今になって少し前のもの(今は宮野美嘉先生の『蟲愛づる姫君』シリーズが気になっています)が気になって読んだりするものの、あまり詳しくないので、どんな作品があるのか参考にしたいなと思って購入しました。年代順に紹介されていて、その年代の主な作品や歴史を知れそうなので、そこも楽しみにしています。


●後記


 本棚を誰かに見てもらうのは、自分の内面の一部を見せているようで何だかドキドキしますね。
 
 
 私個人は、どうしてこの本を選んだのかやその本のどのような所に惹かれたのか、どのように興味のアンテナを張って、その本を見つけたのか、人の興味を知って、自分の興味の幅を広げたいと思う人間なので、棚主デビューを機会に、本の紹介をしつつ、本と絡めた自分の興味についても色々書いてみました。自分比で、本当に色々書いたのでドキドキです。
 
 
 いかがだったでしょうか?
 
 
 棚主になり、noteを始めたので、これを機会にこれからも発信できればいいなと思いますので、チェックしてくださると嬉しく思います。
 
 
 今後は今のところ、自分の持っている本の他には祖母が愛した本(京都の本や西村京太郎先生を始めとするミステリー小説など)を棚に置く予定にしています。
 
 
 また、「感想を書いてもいいよ!」という方はコメントいただけると私がウキっと喜びます。
 
 
 私は人の興味のアンテナに関心があるので、もし私と「興味があることが近そう」とか「これがおすすめ!」などありましたら、本や動画、ゲー厶などなど教えて下されば幸いです。
 
 
 ここまでお付き合いいただいた方は、読んで下さり、ありがとうございました!
 
 こんな私ですが、改めて「ウキウキ文庫」と私「山口ぱんじぃ」をよろしくお願いします!
 
 
それではまた!


※この記事は私山口ぱんじぃが不定期で発行しているZine『ウキウキ』の3号と4号の内容をnote用に、大幅に再編集、修正、加筆したものです。また、写真は山口ぱんじぃが撮影しました。
 
 紙版の『ウキウキ』3号と4号は、私が棚主をしているこもれび書店さんの私の本棚「ウキウキ文庫」に置いてありますので、もし紙版が欲しい方はそちらを是非どうぞ!

紙版の誤字について
 『ウキウキ 4号』の「摂取」を誤って「接種」と表記しています。正しくは「摂取」でしたので、よろしくお願い致します。


↑ フリーペーパー『ウキウキ 3号』
↑ フリーペーパー『ウキウキ 4号』

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山口ぱんじぃの連絡先

・Twitter:@Pansy_Yamaguchi
 
・Instagram:@pansy_yamaguchi
 
・Email:pansy.yamaguchi☆gmail.com ☆は@にして下さい。


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