ぼん

photographer /Chiba/Japan 🇯🇵 Contact▶︎DM

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19/174頁の力 オン・ザ・プラネット 島口大樹

だから子供は嫌いだよ。 カテジナ・ルースとクェス・パラヤの台詞が混ざっている。僕はこの言葉が20年以上耳から離れず、ふとした瞬間に頭の中で響く事がある。子供は苦手…

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9か月前

二年目の石と桃

 二年目の【石と桃】を飯田橋ROLLへ見に行った。 マンションのエントランスへ・・・は入らず横にある喫煙所へ。 ガラスの反射と何処か懐かしい作りのセントラルコーポラス…

ぼん
1年前
3

白に木漏れ日が落ちる

YUKIFUJISAWAアランセーターお披露目会2023をビジター予約をしたので、パートナーと蒲田の森山邸へ向かった。 指定された住所へ向かうにつれて駅前の喧騒は遠くなり、静か…

ぼん
1年前
2

新たな手に持つ

運動をする事が小さな頃から嫌いだった。 時間割の【体育】という科目の文字を見る度に憂鬱な気持ちになるのは高校まで続いた。理由は人格の外殻である肉体のせい。 人生…

ぼん
1年前
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見たこともなく知らずとも、感じる事から始まればいい。

目黒美術館で開催されている【木村伊兵衛と画家たちの見たパリ 色とりどり】を見に行った。 木村伊兵衛に関しての知識は【木村伊兵衛賞】という名を取ったコンペティション…

ぼん
2年前
9

chapter.

意識を向ける事で浮かび上がる気付きは点で、それぞれに名前がある。 境目、区切り、切り替わり。 凝視める・見着ける、薄いコントラストの狭間を見ていると、これと出会う…

ぼん
2年前
5

分かってるはみ出してる事くらい。

幼少期の体験が、記憶が発露している。 当時の記憶からは不鮮明なシーンと感覚しか覚えていないが、いつしかそれが今の自分と繋がっている事に気付く事が、写真を撮ってい…

ぼん
3年前
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she.

自分はポートレートが撮れない。 そんな意識と考えをずっと抱えていて、それが自分の強みでもあり弱みだと考えていたのですが、毎回協力してくれる彼女達との撮影で見せら…

ぼん
3年前
4

東京で撮る

【layer】 何層にも積み重なった文化の厚みが足元に広がっている。新と旧が入り混じる、未発達で未完成な街。きっとそれは絶えることなく続いていく。この世唯一の永遠なの…

ぼん
3年前
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something just like this

こんばんは、ぼんです。 今まで生きてきた中で形成された価値観や思想が自分が興味のある対象へと向かう道標になっていると考えています。 僕はそれが写真で、人でも物で…

ぼん
3年前
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so far from here

こんばんは、ぼんです。 昔から地元の空が好きでして、高い建物は無くても決して広くはない空。中でも土手のある方角が赤橙色に染めあがって、工場から上がる煙と雲の境目…

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3年前
8

oldinary landscape

先日PCR検査を受けてきました。 先週から体調を崩し発熱が続いていたので保健所へ連絡してから病院へ二度通院、その上で検査を行ってきました。 最寄りの病院までの道の…

ぼん
3年前
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satuei#2.75

こんばんは。ぼん、です。 今日は僕が【解像度を調整したい人間】という事に気付いたので、そちらを記事へしました。 9月に購入したフジフィルムのx-pro3というカメラを手…

ぼん
3年前
8

satuei #2.5

こんばんは。ぼん、です。 先日恵比寿の東京写真美術館で開催されている【写真新世紀2020】へ足を運んできました。憧れの方達が選出されているコンペティション。今年はど…

ぼん
3年前
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satuei #2

こんばんは。ぼん、です。 先日梅雨ぶりに訪れた世界で一番好きな街で撮影をしてきました。カセットテープを入れ替えるように毎週別の街へ行っていると、お気に入りの街へ…

ぼん
3年前
3

satuei #1

こんばんは。ぼん、です。 twitterでは写真を載せるだけであまりつぶやきもしないですし、Instagramではキャプションを描くだけで、写真への思いや考えを残していなかった…

ぼん
3年前
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19/174頁の力 オン・ザ・プラネット 島口大樹

19/174頁の力 オン・ザ・プラネット 島口大樹

だから子供は嫌いだよ。
カテジナ・ルースとクェス・パラヤの台詞が混ざっている。僕はこの言葉が20年以上耳から離れず、ふとした瞬間に頭の中で響く事がある。子供は苦手、いやほぼ嫌いに等しいけれど、だからと言ってそれを表に出すことは無いしきちんと子供への対応と保護者への【お子さん可愛いですね。】のアピールはきちんと出来る。

察しのいい奴だなこいつ。
島口大樹著 【オン・ザ・プラネット】 を19ページ程

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二年目の石と桃

二年目の石と桃

 二年目の【石と桃】を飯田橋ROLLへ見に行った。
マンションのエントランスへ・・・は入らず横にある喫煙所へ。
ガラスの反射と何処か懐かしい作りのセントラルコーポラスを眺めながらの一服の時間が大好きだ。

 一階角にあるROLLの扉が今年は閉まっていて、照明は消えていた。
奥の壁に飾られている小さな一枚の写真が、そのサイズもあってぽつん。と見えるだけだった。近づいてみると発光する猫の写真だった。

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白に木漏れ日が落ちる

白に木漏れ日が落ちる

YUKIFUJISAWAアランセーターお披露目会2023をビジター予約をしたので、パートナーと蒲田の森山邸へ向かった。

指定された住所へ向かうにつれて駅前の喧騒は遠くなり、静かな住宅地に森山邸はあった。

ポストに招待状が投函されているという素敵な演出で始まったお披露目会。最初の展示棟から【素敵!】【可愛い!】という言葉が止まらなかった。最初に目についたのは綺麗な緑色のニット。あまり目にしたこと

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新たな手に持つ

新たな手に持つ

運動をする事が小さな頃から嫌いだった。
時間割の【体育】という科目の文字を見る度に憂鬱な気持ちになるのは高校まで続いた。理由は人格の外殻である肉体のせい。

人生の半分以上を肥満で過ごしてきた自分は、自身の体型に強いコンプレックスを持っている。大学卒業時には100㎏まで増えたそれは、今思い出してもおぞましい物だと思う。と言いつつその頃の写真を1枚だけiphoneに保存してある。おかげさまで健康な肉

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見たこともなく知らずとも、感じる事から始まればいい。

目黒美術館で開催されている【木村伊兵衛と画家たちの見たパリ 色とりどり】を見に行った。
木村伊兵衛に関しての知識は【木村伊兵衛賞】という名を取ったコンペティションがある事しか知らず、彼自身がどのような写真家すら知らなった。
それで何故展示を見に行ったのか?というと先日まで東京写真美術館で行われていたグループ展、「記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家 vol.18」 「砂の下の鯨」の吉田志穂さ

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chapter.

chapter.

意識を向ける事で浮かび上がる気付きは点で、それぞれに名前がある。
境目、区切り、切り替わり。
凝視める・見着ける、薄いコントラストの狭間を見ていると、これと出会う事がある。曖昧な物を確かな物にするような点はどんな物にも在って、それを見つけてフォーカスを合わせてシャッターを切り確定させる。

けれど確かな物として写し出された数多の点が、真っすぐな線に貫かれ、あるいは円となって繋がって見える。知らず知

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分かってるはみ出してる事くらい。

分かってるはみ出してる事くらい。

幼少期の体験が、記憶が発露している。
当時の記憶からは不鮮明なシーンと感覚しか覚えていないが、いつしかそれが今の自分と繋がっている事に気付く事が、写真を撮っていて多いです。

写真を撮る事によって感情が現れ思想が瞬き思考を載せる事によって表現がカタチになる。
何故こんな形になるのだろう?と考えた事で体の奥にあるものに気付きました。気づくのが遅くなってしまった自分の形。
少し恥ずかしいセルフポートレ

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she.

she.

自分はポートレートが撮れない。

そんな意識と考えをずっと抱えていて、それが自分の強みでもあり弱みだと考えていたのですが、毎回協力してくれる彼女達との撮影で見せられる表現に魅せられ日に日に、【目の前にいるこの人達の為にもっと何かをしたい】という思いが強くなっていきました。

刹那に過ぎる時の中で、自分という個を特定しうる証拠を記録していきたいからこそ、人は写真に写るのだと思う。
それは決して目に見

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東京で撮る

東京で撮る

【layer】
何層にも積み重なった文化の厚みが足元に広がっている。新と旧が入り混じる、未発達で未完成な街。きっとそれは絶えることなく続いていく。この世唯一の永遠なのではないかとさえ思ってしまう。

それは東京にいる限り延々と続く一つの錯覚で、虚と実の境目に僕らは生きているからこの街に惹かれるのだろう。

重なり合う事が出来ず取り残されてしまうスキマはまるで蜃気楼のようで、その日その時その場所でし

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something just like this

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こんばんは、ぼんです。

今まで生きてきた中で形成された価値観や思想が自分が興味のある対象へと向かう道標になっていると考えています。
僕はそれが写真で、人でも物でも現象でも【あー、今自分自身を撮っているな。】と強く思っています。

誰かの写真を見る時にも、その人の人生に触れていると感じてしまう事がある。この人が、映りこんでいるあれやこれやそれに惹かれた理由はなんだろう?何を想って捉えたのか、何故に

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so far from here

so far from here

こんばんは、ぼんです。

昔から地元の空が好きでして、高い建物は無くても決して広くはない空。中でも土手のある方角が赤橙色に染めあがって、工場から上がる煙と雲の境目が無くなる時間が大好きです。

なんだか無性に寂しくなってしまうその光景が頭から胸から離れない。どこの街へ出かけても、思い出してしまうのはいつもの色。

きっと生まれて初めて見た色なのだから。だとか、今まで生きてきたから感じる色なんだ。と

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oldinary landscape

oldinary landscape

先日PCR検査を受けてきました。 先週から体調を崩し発熱が続いていたので保健所へ連絡してから病院へ二度通院、その上で検査を行ってきました。

最寄りの病院までの道のりは車で10分程。しかし感染のリスクもあり家の車は使いませんでした。かといって公共交通機関を使う訳にもいかないので、なるべく人が通らない田舎道を選び徒歩30分程かけて通院。

その道中で、昔から見慣れていた景色は既に日常となっていたはず

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satuei#2.75

satuei#2.75

こんばんは。ぼん、です。
今日は僕が【解像度を調整したい人間】という事に気付いたので、そちらを記事へしました。

9月に購入したフジフィルムのx-pro3というカメラを手放した。
どうしても欲しくて買ったのに、手にしていた2か月の間に撮影へ使った事は一度もなかった。※ただし前記事satuei#2.5の散歩写真は全てx-pro3で撮影

何故手放したのか?それは
【撮っていてワクワクしなかったから】

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satuei #2.5

satuei #2.5

こんばんは。ぼん、です。

先日恵比寿の東京写真美術館で開催されている【写真新世紀2020】へ足を運んできました。憧れの方達が選出されているコンペティション。今年はどういった作品が展示されているのかとわくわくして向かったのですが、結果涙を流し震えながら鳥肌が立ちました。10月半ばなのに師走の寒さと呼ばれた天候のせいなのかもしれませんが。

足元が悪い中付き合ってくれた二人と、せっかくならと三人で純

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satuei #2

satuei #2

こんばんは。ぼん、です。
先日梅雨ぶりに訪れた世界で一番好きな街で撮影をしてきました。カセットテープを入れ替えるように毎週別の街へ行っていると、お気に入りの街へ訪れるのは、良くて季節に1回だと分かり始めました。
飽きるのも怖いですしそれくらいが丁度良い。と思います。お気に入りのカフェへ行くことも、季節の変わり目でメニューが新しくなる、それも楽しみで。

YANAKA model:oyu

この街で

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satuei #1

satuei #1

こんばんは。ぼん、です。

twitterでは写真を載せるだけであまりつぶやきもしないですし、Instagramではキャプションを描くだけで、写真への思いや考えを残していなかったのでnoteでつらつらと撮影の記録と写真の記憶も残していこうと思っています。二つのツールとはまた違った投稿の仕方をしていきます。SNSの良い所取りと個人の活動のつじつま合わせというか、そういった場所が必要だと感じていたので

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