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she.

自分はポートレートが撮れない。

そんな意識と考えをずっと抱えていて、それが自分の強みでもあり弱みだと考えていたのですが、毎回協力してくれる彼女達との撮影で見せられる表現に魅せられ日に日に、【目の前にいるこの人達の為にもっと何かをしたい】という思いが強くなっていきました。

刹那に過ぎる時の中で、自分という個を特定しうる証拠を記録していきたいからこそ、人は写真に写るのだと思う。
それは決して目に見えない誰かの為ではなく、現実を歩く自分の為。
自尊心・虚栄心の為でもなく、不特定多数の存在に個が埋もれそうになる日常の中で自らがありのままでいたという証を残す。

人を撮ることに、ポートレートを撮る理由と被写体と向き合おうと考え5つ目のテーマ【she.】を作りました。

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新しい事を始めるのはとても怖くて、好奇心だけでは乗り越えられない夜がある。それでも、初めの一歩を踏み出して、たどたどしくも歩みを止めない彼女達を見ると、自分も置いていかれないようにと、その場から離れている。

惹かれる。惹かれてしまう。近しい存在がとても愛しく思うのは、踏み込めない距離感があるから。これ以上差が開かないようにと必死で自分も脚を動かす。

一歩目の記録から道のりが記憶へ、結び付く事がきっと思い出を飾る。超えて超えて、一人ではなく二人で明日の先へ。特別になり得るかもしれない今よりも遠くて懐かしい場所へ。

どうかあなたが新しい世界の始まりに立ち向かえますようにと、彼女達を撮る。

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