so far from here
こんばんは、ぼんです。
昔から地元の空が好きでして、高い建物は無くても決して広くはない空。中でも土手のある方角が赤橙色に染めあがって、工場から上がる煙と雲の境目が無くなる時間が大好きです。
なんだか無性に寂しくなってしまうその光景が頭から胸から離れない。どこの街へ出かけても、思い出してしまうのはいつもの色。
きっと生まれて初めて見た色なのだから。だとか、今まで生きてきたから感じる色なんだ。とか。そんな沢山の事を考えながら歩いていると、見える景色があります。
思えば遠くへ来たものだ。
昔何処かで聴いたこの台詞が、耳にこびりついて離れない。
世界の中心から飛び出して、気が付くと立ち尽くして空を見上げている。
何処から来て何処へ行くのか。何を懐かしんでいるのか。そんな事を想ってしまう色を見ている。
何もかも背負って来たから、見える色なのでしょう。
きっとどこかで他の誰かも、同じ事を想いながら空を見上げている。
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