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水平線に僕が立ったら

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読み返したい、個人的に好きな記事を集めています。
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#日記

透き通る月|短編小説

 死のうと思った。今どき心中だなんて笑ってしまいそうだけれど、私はこの人と──伊月さんと…

腹の奥の不幸へ

記事を書き溜めないようにしている。 読み直す、っていうのが疲れるから。 怒りや憎しみが滲…

松永ねる
2年前
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最果タヒ展で私が読んだもの

仙台パルコで開催された最果タヒ展に行った。 自分が立ち止まる場所によって、その瞬間によっ…

翠 はるか
2年前
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おはよう、僕です。

21歳初投稿です。生まれてからもう21年と捉えるか、まだ21年と捉えるか。これだけで心の保ちよ…

月乃介
3年前
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もう感情に最適解を求めない

生身の人間の感情に、"適切さ"も何もあるもんか。むしろそんなものあってもらったら困る。常に…

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僕はひとり、何かを探している。 しゃがみながら何かを待っている。 この、イヤホンに挟まれた…

すけお
3年前
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私は"私"以外の何者にもなれない

夏に向かっているこの時期の夕方の気温が好きだ。 風がほどよく冷たくて、いい感じに私の表面の熱を奪い去ってくれる。 外を歩いていると、季節の変わりを目で、耳で、肌で、体全体で感じ取ることができる。風に体を任せると、足で歩いていることも忘れてしまう。自然の一部になった気分にも、町並みの一つになった気分にもなる。それと同時に、自分自身の感情や思考も落ち着いてくる。 もちろん、運動がてら散歩をすることも、誰かと話しながら散歩することもある。どの散歩も"私"を形作っている大切で大好

普通の女の子になりきれないわたしへ、

星がたくさんついたジミーチュウのキーケースを使っている。 2年以上がたち、いつのまにか星が…

K.
3年前
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見るとは微かに愛することであり、

高校一年の冬、よく晴れた日の午後だった。最寄駅の本屋である詩集を見つけた。一編の詩が目に…

春
3年前
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夜に手紙を書いてはいけないのに。

「心寄せる人に夜手紙を書いてはいけない」 という第一行目から始まる『夜の水』っていう 詩…

「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの? /Juice=Juice

少しヤワな子ばかり 幸せを手にしてく 私自身甘えだとか弱さだとかは幼稚園の靴箱に置いてき…

眠
4年前
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適切な速度で

気の遠くなる痛みに、わたしは途方に暮れた。 それは、「気の遠くなるほどの激痛」というわけ…

松永ねる
3年前
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誰かを「羨ましい」とおもうとき

羨ましいなあ、と思っていた。 そんなふうにできて、いいなあ、なんて気持ちを、ぷかぷかと心…

松永ねる
3年前
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セクシュアリティを決めないことにしたら、楽になった

こんにちは!菜子です。 私は、自分のセクシュアリティを決めないことにしています。 なぜかというと、考えても分からないから。 ざっくりと3つに分けて話します! こんな人もいるんだなぁくらいに読んでくださると嬉しいです。 1.セクシュアリティに向き合うきっかけ高校1年生のときに同性の子に恋したことがきっかけで、自分のセクシュアリティについて考えるようになった。 今まで男の子だけが恋愛対象だと当たり前に思っていたけど、言われてみれば、女の子が(も)恋愛対象も違和感がない…