私は"私"以外の何者にもなれない
夏に向かっているこの時期の夕方の気温が好きだ。
風がほどよく冷たくて、いい感じに私の表面の熱を奪い去ってくれる。
外を歩いていると、季節の変わりを目で、耳で、肌で、体全体で感じ取ることができる。風に体を任せると、足で歩いていることも忘れてしまう。自然の一部になった気分にも、町並みの一つになった気分にもなる。それと同時に、自分自身の感情や思考も落ち着いてくる。
もちろん、運動がてら散歩をすることも、誰かと話しながら散歩することもある。どの散歩も"私"を形作っている大切で大好