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アートやデザイン

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好きなアートやデザインにまつわる記事です。
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「岡本太郎に挑む 淺井裕介・福田美蘭」展②

「岡本太郎に挑む 淺井裕介・福田美蘭」展②

昨日に続いて展覧会の感想を。
企画展では、二人の作家さんが岡本太郎といわばコラボをして展示してあります。

岡本太郎に苦手意識のあったわたしが今回の展示に惹かれたのは、この二人、福田美蘭さんと淺井裕介さんの作品を観たかったからです。

特に淺井さんは横浜美術館のトークを聞いたときに岡本太郎美術館での展示について意気込みを語っていたので、ぜひ観たいなぁと思って待っていたのでした。

企画展は福田美蘭

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「岡本太郎に挑む 淺井裕介・福田美蘭」展

「岡本太郎に挑む 淺井裕介・福田美蘭」展

今日は朝から川崎市岡本太郎美術館へ行ってきました。

川崎市岡本太郎美術館は小田急線沿いの生田緑地の中にあります。同館に行くのは初めてで、駅の改札降り口を間違えたり、散々地図を確認しながら、生田緑地の入口に辿り着きました。

校外学習なのか、小学生がクリップボードを持って三々五々と園内を歩いていました。

美術館は緑地の端のほう、わたしが入った東口からは真反対でした。

美術館は常設展と企画展に分

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さかなかるた

さかなかるた

買ってしまいました、さかなかるた。
知ってますか?
わたしは昨日まで知りませんでした。

買ったいきさつが、思いもかけない入り口でした。
仕事で行った「産業交流展2024」。

ぶらぶら見ていたら、デザイン支援のコーナーで熱心な説明を聞きまして。
その時に教えてもらったのが過去の受賞作である「さかなかるた」だったのです。

実物の展示はなかったのですが、パンフレットで見るだけでも綺麗な発色がわかり

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秋は旅の季節(妄想)

秋は旅の季節(妄想)

今日はまた暑い一日でした。本当に10月?神無月?ってくらいムシっとして涼しくなかった。
半袖、しまえないですね…。

それでも、真夏の暑さからは着実に気温が下がり、だいぶ外出もしやすくなりました。

毎年涼しくなってくると、各地にお出かけしたくなります。
美術館も好きだし、ひとり時間も好きなもので、お金と時間があればいくらでも出かけられます(笑)。
でも大体はお金がついていかないです。
空から10

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大地の芸術祭振り返り

大地の芸術祭振り返り

今回、あれこれ観てみたいお目当てはあったのですが、いい意味で裏切られたのが「まつだい「農舞台」フィールドミュージアム」です。
恥ずかしながらノーマークでした。
唯一、イリヤ&エミリア・カバコフの「棚田」(サムネの作品です)だけはビジュアルを見たことがあるなぁ、程度の予備知識ほぼゼロのままバスツアーで訪問した感じです。

アートディレクターの北川フラムさんが書かれた説明も素敵なので、読んでみてくださ

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小林古径記念美術館

小林古径記念美術館

上越市で小林古径記念美術館に初めて行ってきました。
雨がぱらつくお天気でしたが、おかげで芝生は青々して、小降りの時に庭の散策もできたので、カンカン照りより良かったのかも。

小林古径は日本画の巨匠で、上越で生まれた人です。

数年前に縁があってボランティア活動で小林古径について勉強しました。
とても清々しい、清廉な絵を描く人だなぁという印象でしたが、今回この小林古径記念美術館を訪れて、特に移築した

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越後妻有トリエンナーレ

越後妻有トリエンナーレ

2024/9/22にバスツアー「エチゴツマリコース」に参加しました。
一人旅で行ったので、当然周りは知らない人だらけですが、隣の席の方も一人旅だったので、ツアーの間は色々ご一緒させていただき、楽しい旅になりました。ツアー限定のランチも美味しかったし、もちろん作品はどれも力強く面白くて、大満足のトリエンナーレでした。

ウルッと涙袋美女

ウルッと涙袋美女

サムネは『傲慢と善良』の表紙のアップですが、この手の美女イラストが最近増えた感じがします。気のせい?

このカバーイラストは雪下まゆさんの絵。この眼差しにグッとくる人も多そうです。
本のカバーだけでなく洋服のデザインも手掛けているみたいで、多才ですね!

ところで、この手のうるうるとした眼の女性を、わたしは勝手に「涙袋美女」というジャンルで括っています。
つい、見てしまうのです、涙袋を。
だって潤

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ヨシタケさんの思考を覗く

ヨシタケさんの思考を覗く

夏休みも終わりに近づいた週末に、「ヨシタケシンスケ展かもしれない」へ行ってきました。

涼しいはずの会場は、たくさんの来場者で熱気むんむん。
いろんなところで出会うヨシタケシンスケさんのイラスト。きっと絵本で出会った人が多いのではないでしょうか。

我が家の子どもたちは年齢的にニアミスで、実は絵本は持っていなかったです。ただ、多分学校で読んだりして子どもたちは馴染がありましたし、わたしは本や雑誌の

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ドット絵に癒やされる

ドット絵に癒やされる

ほぼ日の連載でmaeさんのドット絵を知ってから、ドット絵ってかわいいなぁと思うようになりました。

描いていく過程が分かって面白いです。
最初の材料集めから、こんな絵がいいかな…と構図やモチーフを決めていく様子がよく分かって楽しい。

ドット絵って他にはどんなものが?と検索して、これ好きだな、と思ったのが豊井祐太さんのドット絵。
ちょうどnoteにも記事があって読みました。

maeさんも豊井さん

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小さな美術館とその運営

小さな美術館とその運営

写真は我が家の冷蔵庫の写真です。
(ちょっと生活感が出て恥ずかしいですが。)

貼ってあるのは、美術館のショップで売っているマグネットです。
最近の美術展では、お土産で必ずと言っていいほど置いてあります。
ここ何年か、美術展に行ったら買って帰ることにして、一つずつコレクションが増えるのが楽しみです。

実は、以前は毎回ポストカードを買っていたのです。
でも、春休みに断捨離をした時に膨大な数のポスト

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淺井裕介《八百万の森へ》ギャラリートーク

淺井裕介《八百万の森へ》ギャラリートーク

横浜美術館で新しく収蔵された淺井裕介さんの作品を観に行ってきました。ギャラリートークにも参加してきましたよ。

淺井さんは、絵をどこから描き始めるんでしょうか。
どこから見ても、絵の渦に呑み込まれてしまう、どこを見ても新たな発見がある絵です。
この作品は大きさの違う9つのパネルから成り、組み替えることで大きく7種類の変化があるそうです。
だから、普通の絵のような中心がないんです。どこから見ても、流

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余韻

余韻

民藝の美術展に行ってから2日経ちますが、まだ余韻が残っています。

展示内容が良かったことはもちろんなのですが、会場の世田谷美術館も素敵だったなぁと思って。

わたしは田園都市線の用賀駅から歩いて美術館へ行ったのですが、途中の歩道に百人一首の句が彫ってあって、つい立ち止まって写真を撮ったり…道草しながら行くのも面白かったです。

砧公園の中に美術館があるのは知っていましたが、公園に行くのも初めて。

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民藝MINGEI 美は暮らしのなかにある

民藝MINGEI 美は暮らしのなかにある

ついに、やっと行きました。
「民藝MINGEI 美は暮らしのなかにある」@世田谷美術館です。本日最終日。

先日読んだ、鞍田崇『民藝のインティマシー—「いとおしさ」をデザインする』で得た疑問は「どうして今の時代に民藝が必要なのか?」です。本では「いとおしさ」をキーワードに読み解いていましたが、自分なりに考えたいなと思いながら鑑賞しました。
(まぁ普通に観てただけなんですが。)

第Ⅰ章「1941 

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