対等なセッションで学んだこと


(動画拝借します。)







「少し音楽理論を勉強したほうがいいよ」

とあるJAZZマンから言われたひとこと。



一口にダンサーと言っても千差万別で

ダンスのジャンルはさておき

「ダンスをどう捉えるか」という意味でいうと

芸能界よりの「パフォーマンス」としてダンスをやる人間もいれば

「スポーツ」感覚で競技としてやっている人間もいれば

「舞台俳優」のようなダンス作品として作品を披露する人間もいれば

「先生」として教え専門の人間もいれば

「お飾り」としてアーティストのバックダンサー専業の人間もいる。

自分はそのどれにも属さず

あくまでも「身体を使った一つの音楽表現」としてやっていた。

なので、

他人はどうか知らないけど

自分の場合は「ダンスのジャンル」というのは特にこだわっておらず

また、音楽のジャンルについても一切こだわりがなかった。

なので

「通常このダンスのジャンルであればこういう音楽でクリエイトするだろう」

そのセオリーも自分には一切なかった。

ロック・JAZZ・民族音楽・クラシック・house・ソウル・ファンク・ヒップホップ・レゲエ・・・

「これはいい!」

そう思えばお構いなしだった。

かと言って、我が物顔で何でもありというカンジでもなく

「音楽そのもの」についてはリスペクトがあった。

また、ダンスは出来るけど自分は楽器が一切演奏できない。

だから「楽器が演奏できる人間」に対しては特にリスペクトがあった。

そういうのもあって

自分自身はダンサーではあったけど、

下積み時代はしょっちゅうあらゆる音楽ジャンルのミュージシャンと

”対等なセッション”をさせてもらっていた。






通常、ダンサーというのは音楽理論を勉強しない。

というか、勉強をする機会がない。意識をさせられる機会すらない。

ダンスの世界では「それが必要だ」と言われる機会がないからだ。

でも、自分の場合は

ミュージシャンとのセッションがむちゃくちゃ多いダンサーだったので

「音楽理論を知っておいた方がいい」

嫌でもそう思わされる機会にはすごく恵まれた。

特に、JAZZマンとのセッションはむちゃくちゃ鍛えられた。

スリリングでクールなセッションをしたければ

自分が音楽理論を知っておく必要があった。

それに、ダンスの世界にいただけでは気が付きにくいことを

自分に沢山助言してくれるミュージシャンも多かった。

自分にとってはすごく有難いことだった。

なので、自分は「ダンサーとして」音楽理論を自分で学んだ。

楽譜は読めないけど、展開理論は理解できたし

楽器は演奏できないけど、身体でリズムの違いを叩き込んだ。

「違いがよくわからないなー」と思えばそっこーレコ屋に行き

そのコーナーの担当にしつこいほど聞きまくって

リズムの違いがわかりやすいアルバムを買って

何度も繰り返し聴いて耳でも理解した。

人間本気でやろうと思えば何だって出来る。

その甲斐あって

面白いぐらいに自分の身体のパーツを幾らでもバラバラに動かせるようになった。

それによって自分の身体でひとつの音楽を奏でることも、出来るようになった。

これはミュージシャンとのセッションで音楽理論の必要性を実感出来なければ絶対に気が付けなかったことだった。

そして数年後、自分の新しいダンスの世界が広がった。

あの時それを教えてくれたJAZZマンに、とても感謝した。






遠い過去の話。





拙い文章お読みいただきありがとうございました。





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