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きれいになりたい気がしてきた【読書記録】
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わたしにおしゃれな人が乗り移ったら、どんなふうになるのだろうか、と、ふと考えたことがある。
こじゃれた髪型とか、ファッションとか、メイクとか、自分でやるとどうもいまいちな感じになるというか。なんとなくコレジャナイ感があるのです。
そんなわたしの身体に、おしゃれな人の精神が乗り移ったらどんなふうに装うのだろう。自分では今まで考えもしなかったようなファッションや髪型をしてくれるような気がして、ちょっと興味があります。
自分がどれだけおしゃれできれいになれるのか、第三者の視点で見てみたい。
たとえばわたしはパンツスタイルが全然似合わないので、おしゃれな人がこの身体でどうパンツを着こなすのか見てみたい。
帽子とかの小物を使いこなすのも苦手だから、気の利いた小物づかいを、自分がしている様子を外から見てみたいな、なんて思います。
あとはメイクとか、姿勢とか、今よりもっと良くしたいところはたくさんある。
もちろん、現実には他人が乗り移るなんてことができるわけがないのだけれど。
新しい自分を発見できそうで、考えるとちょっとワクワクする。
あぁ、きれいになりたいなぁ。
きれいになりたい気持ちに、年齢は関係ない
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そんなわたしも、もうすっかり30代。これから先、身体の調子は20代のころのようにはいかなくなってくるだろうし、体型も変わってくるのかもしれない。
けど、きれいになりたいという気持ちは、いくつになってもきっと変わらないと思うのです。
今回読んだのは、ジェーン・スーさんの『きれいになりたい気がしてきた』。
40代のスーさんが、「美」への向き合い方を綴ったエッセイ集です。
この本で語られているのは、「いくつになってもきれいになりたいと思っていいし、きれいになろうとしてもいい」というメッセージ。
誰に遠慮する必要もないし、自分で自分を幸せにしていい。そんな力強い励ましが随所にあふれていて、年齢を重ねることへの勇気をもらえます。
けど、歳を重ねてからの美しさには、それまでの経験や思考の深さがにじみでるものなのだそう。ただきれいなだけでは人として薄っぺらくなる、と。だからこそ、見た目だけでなく中身も磨いていかなくちゃいけない。
これ、ほんとうに気をつけなくちゃいけないな、と思いました。どんなにきれいでも、薄っぺらくはなりたくない。
あと、やっぱり筋トレは正義。
スーさん、昔は運動嫌いだったそうですが、今では筋トレに励んでいるとのこと。健康さも含めての美しさが、歳を重ねる上では大事ですね。
筋トレ、いつも三日坊主になってしまうのだけれど、今からでも始めてみようか……。
歳を重ねることが楽しみになる
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この本は、40代以降の、きれいになることを諦めてきた女性たちへの応援歌であり、40代以下の女たちの明るい道標でもあるな、と感じました。歳を重ねることは悪いことばかりではないし、いくつになってもきれいになれるんだよ、というこの本のメッセージにふれて、この先の人生が楽しみになりました。
いま30~40代くらいのひとたちにはもちろん、わたしの親世代の女性たち、なんなら男性たちにも読んでほしい本だと思いました。
スーさんらしい比喩や、ユーモアがあふれた一冊で、読後は前向きな気持ちになれること間違いなし。なんとなくきれいになることへの抵抗があったり、女性っぽいファッションをするのが苦手だったりするみなさまにおかれましても、ぜひ読んでみてほしいエッセイです。
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