雑記 (10.25)
・村上春樹が書いたノルウェイの森が好きなのだけど、その中の台詞に「なあキズキ、俺はもうお前と一緒にいた頃の俺じゃないんだよ。そして俺は生きつづけるための代償をきちっと払わなきゃならないんだよ。」というのがあり、その感傷的な決意を自分と重ねて読んでいた頃もあったのだけど、改めて読み直すと数ページ後には“ヒロイズムに溺れた主人公には見えていなかった無様な注意欠陥、により傷つく他者”みたいなものを物語は意地悪く配置していることに気づいた。
・言葉にするのも野暮ったいことはたくさん