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今の会社で大丈夫?市場価値を意識しよう[本:転職の思考法]

転職についてどのように考えていますか?

・転職するか迷っているけど、なかなか踏み出せない
・転職はあまり考えたことないけど、今の会社には満足していない
・このまま今の会社で定年まで働こうと思っている

転職するか迷う、あるいは今の会社に満足していない、そう思ったことがあるかたは少なくないでしょう。私は転職経験はありますが、最初転職する時は結構悩みました…

今回は北野唯我さんが書かれた本『転職の思考法』から、今の会社に本当で良いのか、について考えていきます。会社という組織に所属している方なら、参考になる部分があるはずです。

今回から、

・市場価値について      ←今回
・転職先の見極め方について
・転職する目的について

の3記事に分けて『転職の思考法』の本について紹介していきますので、よろしくお願いします!

マーケットを見て働いているか

本書では

一生食えるかどうかは、「上司を見るか、マーケットを見るか」で決まる

と書かれています。ここで言う上司は自分より上位の役職の人のことです。マーケットは自社だけでなく、他社も含めたあらゆる会社を意味します。

あなたの給与はなぜ発生しているでしょうか?

会社から言われたことをやっているからでしょうか?

それは上司だけしか見ていない人の発想です。今の会社で一生上司の顔色を伺いながら仕事するのですか?

話を戻すと、なぜ給与が発生しているのかと言うと、給与は「あなた」という商品を他社に売り、自社がそれを買っているからです。

あなたは会社にとってはあくまで商品なのです。まずは「自分は商品である」という考え方を持ちましょう。

上司だけでなく、マーケットにも目を向けることで、本当のあなたの給与が分かります。そして、あなたの価値が分かるのです。

市場価値を意識せよ

市場価値という言葉、知っていますか?市場価値とは、会社や業界から求められる価値のことです。求めているニーズが高いほど、市場価値が高い言えます。

本書では、市場価値を「技術資産」「人的資産」「業界の生産性」の3つに分けています。

市場価値

市場価値を決める3つの要素を3次元のグラフにします。すると、図にあるような箱ができ、この箱の大きさによって市場価値が決まるのです。

技術資産×人的資産×一人当たりの業界の生産性

「技術資産」は、社外でも使える価値のある技術をどれだけ持っているかです。これは「専門性」「経験」によって決まります。

新規開拓営業、プログラミング、営業実績、プロジェクトマネージャー、…

等が当てはまりますね。

「人的資産」は、簡単に言うと人脈です。あなたが今の会社を変えたとしても、変わらず仕事をくれたり、関係を続けてくれるような人ですね。

「業界の生産性」は、一人当たりがどれだけの価値を生み出しているかです。市場価値で最も影響を受ける部分です。

あなたの市場価値はどのくらいあるでしょうか?

少なくとも、このうち2つの値が高い場所へ身を置く必要があります。例えば、私は現在ITエンジニアとして働いていますが、「業界の生産性」と「技術資産」が高いとされる場所となります。

専門性・経験・人脈を身につけよ

市場価値の要素のうち「技術資産」「人的資産」に当たる部分ですね。「技術資産」が「専門性」「経験」、「人的資産」が「人脈」です。

本書では、

キャリアとしては20代は専門性30代は経験40代は人脈が重要

と述べています。

年齢をはっきりと区別する必要はありませんが、大体の目安として考えれば良いと思います。少なくとも、自分のキャリアプランを決める上で、専門性→経験→人脈の順で身につけてることが重要となります。

20代のうちは(特に女性は)、専門性を身につけることが最重要です。専門性を身につけることで、様々な経験ができるタイミングが来るでしょう。もちろん、20代のうちに専門性と経験同時に身につけても良いです。

ただ、30代から専門性を身につけるのは時間的に難しいです。結婚して子供が生まれると、家族の時間も必要です。人一倍の努力が必要でしょう。

「人脈」は40代になってから極めて重要となるということです。20代、30代のうちに積み上げておくべきです。

今の会社で働き続けたとして、「専門性」「経験」「人脈」が身につけられるの今一度考えてみましょう。

生産性の高い業界に目を向けよ

市場価値の要素のうちの「業界の生産性」ですが、これが一番影響を受けます。生産性が低く、成長が見込めない会社では、働かない方が良いです。あなたの会社、大丈夫ですか?

会社の場所は転職さえすれば、誰でも変えることができます。技術力や経験や人脈がなくても、会社や業界を変えるだけで市場価値は上がるのです。

仕事のライフサイクル

本書では、この図のように四象限に分けた「仕事のライフサイクル」というフレームワークを使って説明がされていました。

図を簡単に説明すると、①にいくほど新しく、④にいくほど古いと考えられます。何事も最初は①ニッチから始まります。

①ニッチは、同じことをやっている人が少なく、イス自体も少ない状態です。②スターは、イスが増えてきて、同時に参入する人の数も増えている状態です。③ルーティンワークは、システム化されたりマニュアルされたりで、代替可能となっていきます。④は、イスとりゲームのように、徐々にイスの数が減っていき、人が減らざるを得ない状況となります。

私が新卒で入社した会社は、この四象限の中で③と④の間ぐらいの位置でした。一人当たりの生産性も低く、成長する見込みもありませんでした。そこで、思い切って会社を辞める、という決断をすることができたのです。

全ての仕事には消費期限があります。消滅に差しかかっている会社はできれば避けたいところです。

おわりに

少し長くなりましたが、いかがでしたか?

転職活動中の人、迷っている人、転職の予定がない人も、一度今の仕事について考えてみましょう。転職しなかったとしても、その時考えた価値はあります。

次回も引き続き『転職の思考法』から、転職先の見極め方について紹介します。

まだ本書を読んだことがない方は、この機会にぜひ読んでみて欲しいです。

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