びんGO ☆この国のこころ

こころ元気研究所 鎌田 敏(びん) 旅するようにお志事してます(講演・研修講師) ht…

びんGO ☆この国のこころ

こころ元気研究所 鎌田 敏(びん) 旅するようにお志事してます(講演・研修講師) http://cocorogenki.com/  著書『ストレスの9割はコントロールできる』(明日香出版社) https://www.amazon.co.jp/dp/4756921094 他

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『ストレスの9割はコントロールできる』(明日香出版社)9月10日全国書店で発売!

『ストレスの9割はコントロールできる』(明日香出版社)9月10日全国書店で発売となります。各通販サイトでは予約受付中です。わーい👏嬉ちい。書店に並ぶ本としては、はじめてとなります。 『ストレスの9割はコントロールできる』 4月7日。この日は忘れられない日です。ちなみに大安・・ 緊急事態宣言が発表された日でもあるのですが・・ この日はコロナ禍のなかで講演・研修という志事が次々とキャンセルとなり、これまで15年間で2000回以上講演や研修を担当してきたスタイルのすべてがメ

    • 「天に聴(まか)すのみ」江戸っ子ラストサムライ

      人生を徹見・達観した人物とは、かくも胆が据わっているのかと感心する一節があるので少し長くなるが引用します。 目先の枝葉末節や己の損得にとらわれず、スカッとする一節である。 『維新の頃には、妻子までがおれには不平だったヨ。広い天下におれに賛成するものは一人もなかつたけれども…山岡や一翁には、後から少し分つたやうであつたが…おれは常に世の中には道というものがあると思つて、楽しんで居た。 また一時を断行して居る中途で、おれが死んだら、たれかおれに代わるものがあるかといふことも

      • 形が心を変える

        私たちが高級ブランドのスーツ、あるいは着物などで身を固めたとき、自然と「シャンとした、凛とした」自分がそこにいることに気付くはずだ。もちろん、私は高級ブランドのスーツなど一着も持ち合わせてはいないし、紋付袴などは結婚式以来無縁である。 しかし、私たちはいつでもどこでも「シャン、凛」することが可能である。 まずは、静坐である。 つまり正坐であり、または坐禅で行う結跏趺坐である。 (始めの頃、私は足の痛みから半跏趺坐、つまり片方の足だけを反対側に載せる形であったが、結跏趺

        • 「完璧」の由来

          漫画キングダムにも登場してくる・・・藺相如(りんしょうじょ)といえば、廉頗(れんぱ)将軍というこれまたキングダムでもおなじみの武人との「刎頚の交(ふんけいのまじわり)」(たとえ、首が刎ねられることがあってもお互いの友情は代わることがないんだぜ、という固い絆のこと)で有名な人物です。 藺相如も廉頗将軍も中国の戦国時代における趙(ちょう)という国の臣であった。 中国の戦国時代とは戦国七雄と言うように七つの大国が競い合っていた時代(まさにキングダムですよね)。 藺相如の時代は

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        『ストレスの9割はコントロールできる』(明日香出版社)9月10日全国書店で発売!

          五武器と化物

          五武器という名の武道の達人がいたらしい。 五つの武器を変幻自在に操る達人。 五武器が武者修行で諸国を行脚していたとき、化物と遭遇した。化物は大きな口を開けて襲いかかって来た。 五武器は得意の五つの武器を使い化物に挑んだ。しかし、全ての武器をもってしても化物にかすり傷一つ付けることが出来なかった。 五武器は、己の肉体で化物にぶつかっていった。キック、パンチ、ヘッドバット…すると、五武器の手足、頭すべてが化物の身体にネバネバと引っ付いてしまった。 澤木興道禅師の名著「禅

          石火光中・蝸牛角上

          『石火光中に、長を争い短を競う。幾何の光陰ぞ。蝸牛角上に雌を較べ雄を論ず。許大の世界ぞ。』(洪自誠「菜根譚」) 「…はぁ~」 「なんや、また溜息か。どないしてん」 「かくかくしかじか」 「なんや、そんな目先のつまらんことにとらわれてんのか。息が詰まってるぞ、息が詰まると人生も行き詰るぞ」 「・・・」 「ええか、わしらの一生は、石火の火花みたいなもんや。信長はんも『人間五十年、下天のうちにくらぶれば、夢幻のごとくなり』ゆーとったやろ。それから、『蝸牛角上、何事をか争

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          いまから長州男児の肝っ玉をお目にかけます

          ※ヘッダーのデジタル画は幼稚園年長さんだった娘が僕の古いPCで遊んでいて描いたもの。ちびっ子画伯と呼んでいまして、このnoteのいろんなところに載せています。 ■いまから長州男児の肝っ玉をお目にかけます (司馬遼太郎「世に棲む日日」) 功山寺にて、たった数十人の奇兵隊を率い決起した高杉晋作。馬上の彼が、見送る三条実美ら公家方に述べた、大口上。 営業プレゼンで「いまから○○株式会社の肝っ玉をお目にかけます」というぐらいの情熱があれば、勝利が舞い込むであろう! ■剣客と

          いまから長州男児の肝っ玉をお目にかけます

          「自由」が当たり前でなくなっても、人は「自由」を選択することが出来る

          ここに一冊の書がある。 岩井寛「森田療法」(講談社現代新書)。 森田療法とは、森田正馬博士により戦前に創始された心理療法であり、今日でも大いに取り組まれているもの。 精神的不安や葛藤などを「あるがまま」に受け入れながら治療していく心理療法で、その内容を読むと、西洋医学を尊重しつつ、東洋ならではの老荘思想や禅の思想が大いに関係していることを感じた。 しかし、ここではそんなことはどうでもよいのである。 ここで、取り上げたいのは、著者である岩井博士である。 これは、岩井

          「自由」が当たり前でなくなっても、人は「自由」を選択することが出来る

          最終地点から現時点を見つめる

          『ちょっとそこのあんた、顔がないですよ』             (藤原新也)     30年ほど前か…本屋さんでふと手にし、購入した『メメント・モリ』(藤原新也著・情報センター出版局)というエッセイ付きの写真集。   その冒頭に、上記の言葉があった。 びっくりしたことを覚えている。      「お前は、一体何者なんだ」 そういう問いかけだと解釈した。   強烈な問いかけ… 自分自身とコミュニケーションせざるをえない。   他者とのコミュニケーションも大切だけど、

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          自己成就のために、古来よりの知恵(テクニック)が存在する

          安岡正篤先生の講話録などによく下記のエピソード(禅僧と老婆の会話)がでてきます。会話は僕の描いたイメージに変換しています。 ※ちなみに安岡先生は大阪・四条畷高校の大先輩(もちろん世代は全く違いますが)であり、しかも高校の剣道部の大先輩でもあるということが本を読んでいて分かって、より親近感がわいたものです。心からの背筋を伸ばしたいときはいつも安岡先生の本を頼ります。  『おんにこにこ 腹立てまいぞや そわか』             (西有穆山禅師)     明治の始め頃

          自己成就のために、古来よりの知恵(テクニック)が存在する

          最後に残るもの

          『勝つことがすべてではなかった。武士の一分が立てばそれでよい。』 (藤沢周平「隠し剣秋風抄」) 藤沢周平の「隠し剣シリーズ」はいいっすね! 人生の悲喜こもごも…哀愁が漂っている剣客本です。 『男はつらいよ』大好き男の僕(シリーズほぼ見尽くしてます)としては、山田洋次監督の『武士の一分』(木村拓哉主演)は当然観た。もうずいぶん前だなぁ。 映画もいいけれど、やはり藤沢周平にはかなわない。     「一分」(いちぶん)とは何か?「一分」(いちぶん)とは何か… 僕は【これだ

          「初心、忘るべからず」の本当の意味を知り、目から鱗で感動したのでした

          能楽師・安田登氏の著「能」(新潮新書)を読み始めて、いきなり目から鱗なことが起こりました。漫画キングダムを読み始めて、いきなり「おぉっ!」となった感覚と似ているかも:D 下記に引用します。 “こんなにも長い間、続いてきた理由はなにか。それを可能にしているものは何か。ずばり、答えは「初心」と「伝統です」。” “初心忘るべからず。” “これが、能を大成した観阿弥・世阿弥父子が残したもっとも有名な言葉です。能に関連した言葉とは思わずに、私たちは「それを始めたときの初々しい気

          「初心、忘るべからず」の本当の意味を知り、目から鱗で感動したのでした

          ストレスを吐き出す

          拙著「こころ元気に生きる」より ーーーーーーーーーーーーーーーーー ストレスを吐き出す〈深呼吸〉 仕事終わりのビールはなぜ美味しいのでしょうか。仕事中は容赦なくストレスシャワーが襲いかかります。そんな仕事終わりに「キュッ」と冷えた瓶ビールと向かい合うところを想像してみましょう。 あなたはグラスにビールを注ぎます。その音を楽しみます。そして「ゴクッ」といきます。キレる味。次の瞬間「プハー!」と言っています。気持ちいい・・・。 「深い呼吸」を行った瞬間です。 1日のス

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          織田信長は地味でコツコツ泥臭かった!?

          拙著「ビジネスマン兵法」より ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 大事を為すにはコツコツと ≪積小為大≫(二宮尊徳 ✕ 織田信長) 「積小為大」は、大きな成果を得るには「地味な行動をコツコツ積み上げること」が大切であるという二宮尊徳の教えです。 ここでは、積小為大を実践した意外な人物の「天下取りへの道」の例でその効果を紹介します。 その人物とは織田信長です。 経営トップをはじめビジネスマンにとって最も人気のある人物の一人ですね。決断力・行動力・判断力・革新力・人

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          傷語を減らし、愛語を増やそう

          拙著「幸せな働き方」より ーーーーーーーーーーーーーーーーー 傷語を減らし、愛語を増やそう 京都御所の蛤御門を訪れる機会がありました。蛤御門には幕末動乱の戦い(禁門の変)の傷が銃弾の痕として150年経った今も生々しく残っています。 私たちは知らないうちに人の心を傷つけてしまう言葉を発していることがあります(もちろん、意図的に発している場合もあるでしょう)。 その言葉は、相手の心にずっと残っている場合もあります。 一方で、私たちは人の心に温もりを与えたり、励ます言葉

          傷語を減らし、愛語を増やそう

          午後を狙う

          拙著「ビジネスマン兵法」より ーーーーーーーー ≪善(よ)く兵を用うる者は、其の鋭気を避けて、其の惰帰(だき)を撃つ≫ これは「武経七書」の五つ星「孫子」の中の「軍争篇」の一節で、「戦い上手な人とは、相手のヤル気・活力の充ちた時間帯を避け、疲れてきた頃…つまり、ヤル気・活力が衰え、しぼんできた頃に戦いを仕掛ける」という意味です。 「孫子」には、この言葉の前にこう記してあります。 「朝の気は鋭(えい)、昼の気は惰(だ)、暮れの気は帰(き)」 つまり、人間というものは、