最終地点から現時点を見つめる
『ちょっとそこのあんた、顔がないですよ』 (藤原新也)
30年ほど前か…本屋さんでふと手にし、購入した『メメント・モリ』(藤原新也著・情報センター出版局)というエッセイ付きの写真集。
その冒頭に、上記の言葉があった。
びっくりしたことを覚えている。
「お前は、一体何者なんだ」
そういう問いかけだと解釈した。
強烈な問いかけ…
自分自身とコミュニケーションせざるをえない。
他者とのコミュニケーションも大切だけど、
自分自身とのコミュニケーションはもっと大切だと思う。
【 メメント・モリ 】とは、ラテン語の宗教用語。
中世末期にヨーロッパで蔓延したペスト…「死」と直面した人々により盛んに使われた言葉。それが「MEMENTO-MORI」。
「死を想え」 という意味。
人は、【 時間の有限性 】を意識した瞬間、真剣になる。
誤解を恐れず、あえて言うならば、
【 究極のモチベーション 】は、この瞬間に湧くような気がしている。
人は誰も、やがて病などに倒れ、病床にて、
「あぁ、もうアカンなぁ」と、覚悟を決める時がやってくる。
その時に、きっと自分の歩んだ道を振り返るのではないか。
(もちろん、そんな余裕もなく、ピンピンコロリ(PPK)逝くときもあるが)
振り返り、見つめた【 道 】(人生)に対して、
北斗の拳のラオウの如く(?)
【 わが人生に悔いはなし! 】
と、言える人生は最高の人生のように思います。
この思考体系は大切ではないか。
悔いなき人生を歩むために、時間は有限だからこそ、
現時点、そしてこれから、どう人生や仕事に取り組んでいくか…
つまり、
【現時点から未来を見つめることも大切だけど、
最終地点から現時点を見つめることも大切ではないだろうか】
ということ。
【メメント・モリ】
こういう強烈な問いかけ…
自分自身とコミュニケーションせざるをえない問いかけも必要ではないでしょうか。
【 時間の有限性 】を意識することは、
【 命こそ宝 】 つまり、人生に対する真摯な態度、
さらには、日常の当たり前のように流れていく景色に登場する人や事などへの【 感謝 】の心を育むことにもなるのでしょうね。
PS.ヘッダーは娘が1回目の緊急事態宣言で幼稚園に行けなかったときに古いPCを使って描いた「ちびっ子画伯デジタルアート」です(^_-)-☆
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