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ストレスを吐き出す

拙著「こころ元気に生きる」より

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ストレスを吐き出す〈深呼吸〉

仕事終わりのビールはなぜ美味しいのでしょうか。仕事中は容赦なくストレスシャワーが襲いかかります。そんな仕事終わりに「キュッ」と冷えた瓶ビールと向かい合うところを想像してみましょう。

あなたはグラスにビールを注ぎます。その音を楽しみます。そして「ゴクッ」といきます。キレる味。次の瞬間「プハー!」と言っています。気持ちいい・・・。

「深い呼吸」を行った瞬間です。

1日のストレスが深い呼吸とともに吐き出されます。だから仕事終わりのビールは美味しいのです。

ブッダの悟りにも「呼吸」が関わっていると言われています。

釈迦族の王子であったゴーダマ・シッダルダは、苦行を始めて6年が経った
35歳のころ、心身ともに疲れきっていました。断食・死体置き場での瞑想・棘の上の行住坐臥・獣の棲む森での生活・断息苦行・・・。

痩せ衰え疲れきった彼はある村で行き倒れます。村の娘スジャータが温かいミルクを与えると、彼はゆっくりと飲み干して「プハー」と息を漏らしました。深くお腹から息が吐き出されたのです。「ありがとう、スジャータ。とても幸せな気分だ。」そう言いながら、彼は深い呼吸がもたらす特別な感覚に気づきました。

もしや、この感覚は・・・ゴーダマ・シッダルダは村の菩提樹の下に坐し、深い呼吸を意識して行いました。やがてその深い呼吸は無意識に行われるようになり、宵の明星を見つめていたある日、ストレスにとらわれない安心立命の境地「悟り」を開き「ブッダ」となったのです。

いずれも「深い呼吸」がストレス解消に良いことが実感できるお話です。

深い呼吸は気持がいいうえに無料です。

そして、リラックスをもたらす自律神経の「副交感神経」を優位にさせるの
で、こころを健康に導いてくれます。

元気スイッチ〈深い呼吸でストレス解消〉

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拙著「こころ元気に生きる」より

著書こころ元気に生きる

ヘッダー写真は昨年12月に講演で訪れた沖縄で飲んだオリオンビールの75ビール。

沖縄は1994年から訪れていて、若いときには大阪南港~那覇港~石垣島~与那国島(日本最西端の島)まですべて船で移動したこともあります。

エイサーが復活し始めたころで、毎晩、島の公民館でエイサーの稽古を島の青年団の人たちの中に混じってしていたこともいい思い出です(Drコトーの診療所なんてまだない頃でした)。

世界遺産に指定される前の斎場御嶽などは整備もされてなくて、訪れる人も少なくて、より神秘的だったんだけどなぁ。

那覇の街中などでは路地裏を歩きながら御嶽を探すブラ・カマタをいつも楽しんでいました。やんばる方面いくと共同売店探したり。

旅行ガイドに載ってないおすすめの沖縄の旅のこともまた書いてみようかな。

嗚呼、なんのストレスもなくなって沖縄に行ける日がやってきて、また75ビールで「プハー!」したいなぁ。

息抜きとは文字通り、息を抜く、息を吐くことですよね。リラックス。

職場や家庭や世の中が息苦しいとか、息が詰まりそうだというのは心の健康にとって良くありませんね。息をゆっくり吐いてリラックス。産まれた時も「オギャー!」と息を吐くところから人生は始まっています。心の換気を大切にしましょうね、ということは講演や研修はじめいろんなところでお伝えしています。

今日も心に優しい時間、心が喜ぶ時間を大切にお過ごしください。

かまたびん

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