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午後を狙う

拙著「ビジネスマン兵法」より

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≪善(よ)く兵を用うる者は、其の鋭気を避けて、其の惰帰(だき)を撃つ≫

これは「武経七書」の五つ星「孫子」の中の「軍争篇」の一節で、「戦い上手な人とは、相手のヤル気・活力の充ちた時間帯を避け、疲れてきた頃…つまり、ヤル気・活力が衰え、しぼんできた頃に戦いを仕掛ける」という意味です。

「孫子」には、この言葉の前にこう記してあります。

「朝の気は鋭(えい)、昼の気は惰(だ)、暮れの気は帰(き)」

つまり、人間というものは、朝の気力は鋭いもので、昼にはだらけてくる。そして、夕暮れ時には気力は衰えてくるというわけです。

人間の一日のバイオリズムを計算に入れて、勝負せよ!ということですね。

そういえば、私にも思い当たる節があります。営業マン時代に、朝一番に企画書をもってクライアントのもとへ参上しました。もちろんアポイントはとってあるのですが、朝の職場は処理や作業が加速し始めます。その活気の渦の中に私の企画書は巻き込まれてしまい、しっかりとプレゼンすることができませんでした。

あるいは、「さぁ、待ってましたよ!」とばかりに企画書に鋭い視線が注がれて、根掘り葉掘り質問攻めに合い主導権が完全に奪われたこともありました。

こうならないためには、「孫子」によれば、例えば商談などは、相手がちょっと疲れている「午後」を狙え!となります。

また「夜の接待」はまさに「孫子の兵法」のお墨付きです。相手の気力が
衰えている時間帯だからです。

内側に眼を向ければ、例えば「午後の会議」はあまり良くありません。
一方で惰帰の時間帯のモチベーションをいかに向上させるかという工夫は大切です。

自分自身に眼を向ければ、例えば勉強などの自己投資の時間帯はやはり「朝」が良いでしょう。逆に、夜に悩み事をあまりしない方がいいということです。惰帰した心にストレス攻撃は、やはりよくありません。自己投
資は朝に、体外的活動は夜に行いましょう。

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以上、拙著「ビジネスマン兵法」より抜粋

娘と一緒に鬼滅の刃にはまっています。好きだと6歳のちびっ子でも何も見ずに描けちゃう‼️💦

竹をくわえてないですがセンターは禰豆子です。右は進撃の巨人のアルミンではなく我妻善逸ですね😅

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