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傷語を減らし、愛語を増やそう

拙著「幸せな働き方」より

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傷語を減らし、愛語を増やそう

京都御所の蛤御門を訪れる機会がありました。蛤御門には幕末動乱の戦い(禁門の変)の傷が銃弾の痕として150年経った今も生々しく残っています。

私たちは知らないうちに人の心を傷つけてしまう言葉を発していることがあります(もちろん、意図的に発している場合もあるでしょう)。

その言葉は、相手の心にずっと残っている場合もあります。

一方で、私たちは人の心に温もりを与えたり、励ます言葉を発していることもあります。

この言葉もまた相手の心にずっと残っている場合があります。

どちらも言葉を発した側は忘れていたとしても。


相手に温もりや励ましを与える言葉を道元禅師は「愛語(あいご)」として私たちにその大切さを教えてくれています。

「愛語よく廻天(かいてん)の力あり」と。

これは「相手を想う優しさや勇気付けの言葉(愛語)は、相手の人生を大きく変えるくらいの力を持つことがある」という意味です。

一方で、相手を傷つける言葉もまた、その相手の人生を大きく変えてしまうかもしれません。

傷語(私の造語です)を減らし、愛語を増やしていくことは、個々のモチベーションやメンタルヘルスに大きく関わってきます。


「孫子」に並ぶ兵法書として有名な「呉子」には『まず和して後に大事をなす』とあります。

何事もまずはチームワークあってこそ、成果につながるということです。

呉子では「不和」こそ、成果を阻害し、組織が機能しなくなる最大要因であるとしています。

不和は、不安感・不信感・萎縮した職場の空気・非協力的態度につながります。

こうした不和は、傷語がその原因となることがあります。

つまり、傷語を減らし、愛語を増やしていくことは、個々のモチベーションやメンタルヘルスだけでなく、良好な人間関係・安心感・協力姿勢・快適な職場の空気づくりにつながるのです。

そのためには「自分が言われて傷つく言葉は相手にも使わない」「自分が言われてうれしい言葉は相手にも使う」という心のあり方が大切になります。

傷語と愛語、どちらが多い職場ですか? 

自分が言われて嬉しい言葉はなんでしょうか? 

自分が言われて傷つく言葉はなんでしょうか?

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以上、拙著「幸せな働き方」より抜粋

幸せな働き方

ヘッダー写真はFDA(フジドリームエアライン)のジェット機エンブラエルです。僕の空路の起点は中部国際空港になるのですが、国内路線は羽田や伊丹などと比べるとやはりつながっていない空港が多いのです。そこをカバーしてくれているのが県営名古屋空港で待っていてくれる色んなカラーの機体たち。FDAです。で、料金安い。そんでもってシートも合皮で狭くなく、飲み物、お菓子、そしておしぼりまでついてくる。今日は何色の機体かなぁ~という楽しみもある。しかし、昨年の11月から乗ってないなぁ~(涙)。早くなんのストレスもなく各地を旅したいですね!

心に優しいお時間、心が喜ぶお時間を大切にお過ごしください。

かまたびん

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