Billy Yanny

新卒で入社した会社を早期退職。盆栽師になるために5年修行。ニュージーランドとNYの盆栽…

Billy Yanny

新卒で入社した会社を早期退職。盆栽師になるために5年修行。ニュージーランドとNYの盆栽園を渡り歩き帰国。ただいま日本で半引きこもり、半ニート生活しながら模索中。LGBTQ当事者でもあるので、その辺りの生きづらさなども書いていけたらなと思っています。

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  • 人生死ぬまでの充電期間

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人生は死ぬまでの充電期間①

 今、僕は生まれ育った自分の部屋にいて、自分の人生を振り返っている。小さい窓のある6畳ほどの物置小屋のような部屋で。  僕は、もう世間から見たら立派な大人であるが、仕事をしていない。最近はほとんど親以外の生き物と会話をしていない。近くを散歩したりはするが、この状態が長く続けば、たとえ自分の部屋から出ていたとしてもひきこもり状態と呼ばれるのだろう。  今のコロナ禍では、この生活でも許される。寧ろこれが正解なのかもしれない。だがしばらくすると、そんな僕を世間は冷たい目で見るの

    • 若い人も楽しめる!個人的に思う文楽の魅力

      二年位前から文楽を観に行くようになったんやけど 個人的な文楽の魅力というか楽しみ方をちょっと書いていこうと思う。 ※そもそも文楽をなにか知らない人はググってね。 音声ガイドで理解できる。 まず一つ目は音声ガイドがあるから内容や難しい言葉使いがわからなくても全然大丈夫ってところ。 文楽は昔の言葉使いで話が進んでいくので、普通に観ていたら正直何言っているかよくわからないと思う。(古文など詳しい方なら大丈夫かも。) 中央に字幕が出てるモニターがあるのでそれがある程度助けには

      • 京都人母が言う「リフォーム始まったなぁ」の本当の意味。

        わたしの母は京都の生まれである。しかも、京都のなかでも上京区という最も御所に近い区なので、そこに誇りをもっている。 そんな母の何気ない一言に 「もしやこれは京都人の言い方では?」 という京都人しぐさが散りばめられている。 先日母が 「303号室、リフォーム始まったなぁ」 と話しかけてきた。 「そうなんやぁ」 とわたしは適当に返事をした。 わたしはその一言をすっかり忘れてしまっていた。そして数日後、家でゆっくりしているとなにやらゴゴゴゴゴゴゴと地響きのような音がしてき

        • 【考察してみた】なぜ”女子バレー”が好きなのか

           わたしはスポーツというものは特に好きでも嫌いでもない。学生時代には一応運動系の部活に入っていた。でも体育会系のいわゆる上下関係が厳しく、我慢が美徳とされているような雰囲気にはかなりアレルギー反応が出てしまう。 バレーにハマったきっかけ そんなわたしが唯一ハマったスポーツがある。それはバレーボールだ。やるのも好きだけど(遊び程度で)、もっぱら観る専門である。  2003年のワールドカップバレーをきっかけにわたしはバレーボールというスポーツの虜になった。当時の監督は柳本晶一

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        人生は死ぬまでの充電期間①

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        記事

          祖母と大晦日と宝くじ

          今年の大晦日は何故か年末特有のあの雰囲気がない。それは祖母がもうこの世にいないからだろう。 今年の3月に祖母は亡くなった。星になったとか天国に行ったとかそういう言い方はしたくない。この世からいなくなったのだ。もう会えなくなったということ。それ以上の意味はない。 大晦日に祖母の家に行き手巻き寿司を食べるのが、わたしの家族の恒例行事だった。ひょうきんな祖母が次はどう笑わせてくれるのかいつも楽しみだった。 祖母は”ざじずぜぞ”を言うのが苦手で”だじづでど”になってしまう。”ゼ

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          ハマってしまったネトフリドラマ「Heartstopper」

           Netflixというと今では誰もが知っている娯楽媒体になっている。わたしもここ数か月、時間があればドラマや映画を観てしまっている。  わたしはどちらかというと暗い雰囲気の作品が好きだったので、特に恋愛や学園青春ドラマはほとんど観てこなかった。そんなわたしがある学園恋愛ドラマにドハマりしてしまった。 LGBTQの学生時代を描いたあるドラマ  Netflixを開き、なにか良いドラマないものかといつものようにザッピングしていた。するとあるドラマが画面に表示されてきた。 「

          ハマってしまったネトフリドラマ「Heartstopper」

          地獄の面談

          気になるお店”ニュー盆栽”  ある日の帰り道、気になるお店を見つけた。そのお店は盆栽のようなものを販売していた。実際には盆栽ではないのだけれども、あまり詳しく言うと特定できてしまいそうなので、”ニュースタイル盆栽”とでも言っておこう。略して”ニュー盆栽”。  わたしは盆栽をやっていることもあり、どうしてもそのお店が気になって入ってみることにした。人が3人くらい入れる狭い店内で、スタッフと思われる女性が窓ふきをしていた。  その女性に”ニュー盆栽”ついて質問したり簡単な

          地獄の面談

          ケープタウンで盆栽!?

           人生とは不思議なもので自分の予測していなかったことばかり起こる。それが人生なのだと言ってしまえばそうなのかもしれない。でも、自分でそういう人生にしてしまっている気はしないでもない。  最近のわたしはというと、特に刺激のない堕落した生活を送っていた。インドア盆栽をやるための準備もしていたが、あまり順調とは言えない進み具合でやる気も徐々に失っていた。  世間ではチャットGPTが話題になっていて(少し前の話になるけど)、自分たちの仕事がAIに奪われるのではとそれぞれに危機感を

          ケープタウンで盆栽!?

          パン屋での出来事「取られたー」と言う女

          先日、あるパン屋に行ってきた。そのパン屋はクリームが入ったクロワッサンが有名で土日には長い列ができる。最近はどこで知ったのか外国人観光客の姿も多く見られるようになった。 わたしは普段平日にそのパン屋に行くのだが(列に並ぶのが嫌なので)、その日は日曜日に行ってしまった。長い列を見て「しまった今日は日曜日か」と少し悩んだが、どうしても食べたいパンがあったので並ぶことにした。 そのパン屋は自らトングで取るのではなく、店員さんが取ってくれるタイプのパン屋だ。ケーキ屋さんをイメージ

          パン屋での出来事「取られたー」と言う女

          ジムでエクササイズしているババアになりたい。

          本題に入る前に、”ババア”という単語を使っていることに釈明したい。”おばさん”や、もっと丁寧に”高齢の女性”という言い方も出来たのだが、”ババア”という表現が一番しっくりきたのでこの言葉を使わせてもらった。悪い意味でなく、愛を込めて”ババア”と呼んでいることを理解していただきたい。 ジムが無料で使える券を父から貰っていた。有効期限は今月まで。あと1週間もない。今日は雨も降っているし平日の午前中なら人も少なそうだし行ってみるかと重い腰を上げて自転車を走らせた。 ジムに到着し

          ジムでエクササイズしているババアになりたい。

          浜崎あゆみさんのファンだと言えなかった過去。

          皆さんは実は好きだけど人に言えないことってないだろうか。 食べ物だったり、行為だったり、人だったり。 わたしは中学生の頃、歌手の浜崎あゆみさんが好きだった。当時は歌番組が毎日のようにやっていて、彼女がCDを出せば全ての番組に出演しているというくらい日本では人気があった。 わたしは彼女のCDを近所のツタヤから借りてきて、MDに録音して聴いていた。(もしかしたらZ世代と呼ばれる人には何を言っているのかわからないかも知れない。) CDを買うこともあったがそれはたまにだった。他

          浜崎あゆみさんのファンだと言えなかった過去。

          「3人以上の集団で話すのが苦手」これにはちゃんと理由があった。

          わたしには何個かコンプレックスがある。その中でも一番わたしがコンプレックスの感じていることは、三人以上になると急にに口数が少なくなってしまうことだ。 このことで日常生活で困ることはあまりない。ただ何人かで集まってるときに自分だけ話している時間が極端に短いと、自分だけその輪の中に入れてない気持ちになる。 話を振られても特別面白い返ができる訳でもない。少ないチャンスをモノにできなくて、また黙ってしまうという悪循環に陥ってしまう。 もちろん聞き役も大事であるというのは理解している

          「3人以上の集団で話すのが苦手」これにはちゃんと理由があった。

          書き続けるということの難しさ

          最近定期的に記事を書いているおかげか、レビューもスキも前よりもらえることが増えてきた。前が少なすぎたのもあるけど。 それは自分のモチベーションになるし、すごくありがたいことである。 でも”これ書いた方がウケが良いかな”とか”頑張って書いたのにあまり反応が良くなかった”とか考えるようになっていた。 最初は自分の書きたいことや頭の中にあることを整理するために書いていた。でも”こういう記事を書くべきかな”とだんだん周りの反応を意識するようになっていることに気が付いた。 そうす

          書き続けるということの難しさ

          “箒逆さにする”意味を京都人なら知ってる?京都人母に聞いてみたらレベルが違った。

          京都人は長居するお客さんに「ぶぶ漬けでもどうですか?」と聞きき、しれーっと帰宅を促すというのは有名な話。これは都市伝説レベルの話で、実際に言った京都人や言われた人はいないと思う。 箒を逆さにするという文化 もう一つ京都には嫌なお客さんや早く帰ってほしいときにするおまじないがある。それは箒を逆さに立てるというものだ。”不浄なものを掃き清める” ”邪悪なものを祓う”という役割を箒に託したと言われている。 京都人母に聞いてみた わたしはこのおまじないを知らなかったが京都人の

          “箒逆さにする”意味を京都人なら知ってる?京都人母に聞いてみたらレベルが違った。

          「OVER THE SUN」の神回〜LGBTの少年からのお便り〜

          コロナ禍で時間ができたわたしはあるものにハマった。それはポッドキャストだった。かなり気持ちが落ち込んでいた時期だったので、余計なことは考えてしまうことが多かった。そんなときはポッドキャストを聴いていれば気持ちが楽になったし、思考が暴走するのを止めてくれた。 あるポッドキャスト番組との出会い 色々な番組を聴いていく中でわたしはある番組に出会った。それは「OVER THE SUN」という番組だ。この番組は今や人気ポッドキャスト番組になっているので知ってる人も多いと思うし、今更

          「OVER THE SUN」の神回〜LGBTの少年からのお便り〜

          誰でも作品を作れる。

          今回はたまに作っているプリザーブドモスアートのことを書こうと思う。 ”アート”なんてカッコつけた言い方だとは思うけどたまにはこういうのも。 プリザーブドモスアートを作ろうと思ったきっかけは、2020年新型コロナウイルスが世界で猛威を振る始めた頃。わたしは仕事も目標も失って実家に暮らしていた。(今もだけど)そのときにせっかくだから家で何か作ってみたいと思い、インスタを適当に見ていた。苔に興味があったので苔と検索ワードを入れて。 すると苔テラリウムとかたくさん出てきて、最初は

          誰でも作品を作れる。