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(V18) “旧中間階級”は年収127万円減、貧困大国ニッポンの全「階級格差」データを初公開!-1 by 浅島亮子 より抜粋加筆しました。

⑴ 日本の格差問題を固定化し、かつ深刻化させたのは、80年代から急速に労働現場に浸透した非正規労働者の存在

正社員が担っていた仕事の一部を低賃金の非正規労働者に、
置き換えていったのだから、以下は当然のこと。
「格差が拡大していく」


今の日本社会を、「格差社会」などという言葉で表現するのは、
実態を表していない。

それは、出自や教育環境、就職時期の経済環境などによって、
階級が決まる「現代版カースト」ともいえる理不尽な世界。


⑵ 大きな図解で日本の「新・階級社会」を解説。全5階級で年収激減の衝撃

①橋本健二・早稲田大学教授は、日本社会の階級構造を、
定点観測してきた格差問題のスペシャリスト。

階級格差の苛烈さは、データを見れば一目瞭然。


②今回、コロナショック前後で世帯収入、貧困率、働き方が、
どう変わったのかを徹底検証した「階層調査データ」を初公開。


③橋本教授は、日本社会を形成する階級を、職種や雇用形態などにより5つに分類。

以下が5階級。

・血統や資産を持つ「資本家階級」
・大企業エリートやホワイトカラーなどの「新中間階級」
・自営業者や家族経営従事者などの「旧中間階級」
・単純作業やサービス業・販売業などの「正規労働者」
・非正規労働者の「アンダークラス」


④2021年の1月から2月にかけて「三大都市圏調査」を実施。

結果、コロナショックを境に、以下の衝撃の結果が導き出された。
「資本家階級から、アンダークラスまでの全5階級において、
年収が激減する」


⑶ 自営業の「旧中間階級」年収127万減!旧中間階級は中流から滑り落ちた


①端的にいえることは、コロナ禍は、
人々に平等に襲い掛かったわけではないということ。


②2つの階級、旧中間階級とアンダークラスに集中砲火を浴びせた。

とりわけ打撃が大きかったのは旧中間階級。


ⓐ世帯の平均年収が2019年には805万円あったのに、
2020年には678万円。わずか1年で年収が127万円も激減。


ⓑ2019年は新中間階級(863万円)と肩を並べるレベルだった。
2020年は正規労働者並み(644万円)まで落ち込んでしまった。

完全に「中流」から滑り落ちてしまった。


③アンダークラスの惨状も厳しいものがある。

もともと低賃金労働が多い階級ではあるのだが、
2020年の世帯の平均年収は393万円。

世帯収入の減少率は、12.0%。

旧中間階級の15.8%に次いで落ち込みが激しい。


④貧困率でも、旧中間階級とアンダークラスの厳しさは一目瞭然。

貧困率とは、低所得で経済的に、
貧しい状況にある世帯の割合を示す指標のことをいう。


2020年の貧困率では、以下に高止まりしている。
・旧中間階級は、20.4%
・アンダークラスは、38.0%

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp