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(U93) ワークマン経営:社員が「得意」と感じたことは本当に「得意」になっていく。経営者が「必ずやりきる」姿勢 (2021.8.14) by 土屋哲雄 より抜粋加筆しました。

⑴ 経営者が「必ずやりきる」姿勢

①「やり抜く力」を伸ばす要素に、以下がある。

Ⓐ失敗を恐れずチャレンジし続ける
(挑戦せざるをえない環境をつくる)

Ⓑ小さな成功体験を積み重ねる」がある。


②このとき重要なのは、経営者が「必ずやりきる」という姿勢を見せること。

Ⓐブルーオーシャン市場の拡張(客層拡大)は、
必ずやりきると示す。

Ⓑ「エクセル経営」を始めるときに、
社長は「うちはエクセル経営をやるんだ」と何度も言った。


③これが以下の感じだったら社員はチャレンジしなかっただろう。
「新業態をやります。
でも調査をしてダメだったら、考え直すかもしれません」

一所懸命やったのに、はしごを外されたらかなわないと思うから。


④経営者の中には「うちの社員はチャレンジしない」と、
ぼやく人がいるが、それは経営側の覚悟が不足しているのではないか。


⑵ 「やり抜く力」と環境要因

①経営者にやりきる意志があるなら、
失敗は許容され、チャレンジが歓迎される風土ができる。


②ワークマンの直営店は入社1、2年目の新人に任されている。

そこではデータ活用しながら挑戦を繰り返し、
レポートを書くのがおもな仕事で、売上は一切見ていない。


トレーニング店舗という位置づけで、以下の場にしている。
・社員にチャレンジすること
・小さな成功を体験する場

 
③チャレンジと小さな成功を体験する上で重要なのが、以下
❶ハードルの低さ
❷ほめること


⑶ 「エクセル経営」をスタートさせたとき、多くの社員は、「なんでそんなことをやらなくてはいけないのか」と思ったことだろう。

①研修は基礎的なことから始め、
修了試験は平均90点になる問題をあえてつくった。


②得意と感じたことは本当に得意になっていく。
なぜなら興味の度合がどんどん強くなるから。


③経営者の仕事はワークマンの、
「やりきる」環境を整備し続けること。


⑷ やりきる人がたくさんいて、やりきることが推奨される環境なら、やりきる人は確実に増えるだろう

①「エクセル経営」が少しずつ進展し、
分析チームが活躍し始めたら、経営陣は積極的に彼らをほめた。


②発表会など日の当たる舞台を用意し、社長表彰もした。

花形とされる部署に配置転換させたり、
重要なポストへの昇進・昇格も積極的に行った。


③SVはそれまで、
コミュニケーション力の高い人が評価を受けていた。


「エクセル経営」で頭角を現したのは、
コミュニケーション力の低かった人たち。

実績を挙げても自発的に発表するタイプではない。


表舞台に立ち、賞賛されることで、
人が育ち、会社が求める人材像が浸透していく。


以下の方法で、やりきる力を根づかせます。
「やりきる力を持つ人を、経営者が評価する」

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp