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(Y98) いつの間にか「日本を見捨てていた」日本企業と富裕層が映す、怖い未来。今のままではお先真っ暗、日本脱出を反転させる3つの施策-1 (2021.12.2)by 植田統 より抜粋加筆しました。

⑴ 海外のグローバル企業は日本を見捨て始めた


①日本企業も生産拠点を海外に移転し、
日本で稼いだ巨額の資金を海外企業の買収に投資し始めた。


②個人レベルでも、優秀な人材は日本企業を見捨て外資系に転職。
若くてアグレッシブな起業家はシリコンバレーや深圳に活路を求める。
資産家は「海外株への投資」を本格化させ始めた。


⑵ 日本企業の中で、海外に脱出しやすいのは製造業。
生産能力を海外に移転し、その市場での地産地消を目ざす


①国内全法人ベースの海外生産比率は、
2010年度は、18.1%
2018年度は、25.1%


②海外進出企業ベースの海外生産比率はさらに大きい
2010年度は、31.9%
2018年度は、38.2%


③最も海外生産が進んでいる輸送機械では、
国内全法人ベースの海外生産比率が、46.9%

日本企業の海外M&Aについては、
2010年は、300億ドル
2018年は、1680億ドル


④日本企業同士のM&Aは、900億ドル程度
海外企業による日本企業のM&Aは、100億ドル未満

日本企業の多くが、海外市場に活路を求め、
「海外企業は日本市場を見捨てている」


⑶ 日本人個人の日本脱出は1980年代頃から始まっている


①1980年代、90年代の日本脱出は、
一流企業に勤める日本人社員が外資系企業に転職するという形。


②日本にいながらにして、米国や欧州の外資系企業に勤め、
米国人や欧州人と同じように、同じような給与を得る。
これが「個人レベル」での最初の日本脱出の試みだった。


③2000年代には、男性社会を見限った女性プロフェッショナルが、
香港やシンガポールに渡ってキャリアを積む流れも出てきた。

しかし男性の多くは外資系転職から抜け出せず、
「海外で就職する人」は稀であった。


④日本経済の勢いがなくなったその後は、
日本人プロフェッショナルが自信をなくした。

大学以上の高等教育機関に留学する日本人学生の人数は、
2004年は、約8万3000人(ピーク)
2018年は、5万9000人弱


⑤日本人の物理的な日本脱出は止まったかに見えるが、
一方、日本人のお金の日本脱出は凄い勢いで進んでいる。

米国株投資が全盛であり、以下と思う投資家が急激に増加。
「日本株より、米国株に投資をした方が得」


⑷ 日本企業も日本人個人も、日本脱出を試みる理由


①毎年40~50万人の人口が減る人口減少社会となって、
国内市場が縮小していく。

しかも高齢化が進んでいくから、購買力も低下していく。


②結果、日本企業の国内売上は低迷する。
だから「海外市場」へ出ていくしかなくなる。

でも、海外市場でも、
動きの早い欧米企業や、中国企業との競争には勝てない。

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