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(Y11) キーエンスのWebマーケティングが凄すぎるので、解説してみた。キーエンスは営業の強さが有名だが、B2B企業のWebサイトランキングで「常に上位にいること」はあまり知られていない-1 by 黒須敏行 より抜粋加筆しました。

⑴ キーエンスは、なぜWebが強いと言えるのか?


①結論は、以下がとにかく凄いこと。

・自社メディアに掲載されるホワイトペーパーの質量
・ホワイトペーパーの生産体制
・巨大な会員数を誇るメルマガの規模
・メルマガのコンテンツの質が圧倒的に高い
・ウェブ経由のリードをクロージングする営業力


②キーエンスはオンラインの集客チャネルの7割が自社メディア。

流入キーワードを外部分析ツールでみると、
中立情報をまとめた特化型メディアで、以下がわかる。
「テールワードを多く集客している」


③多くのコンテンツが掲載される自社メディアだが、
検索エンジン経由で「圧倒的に集客力」があるのが、技術資料。

2018年4月時点で、1000件以上掲載中。


⑵ 組織は、以下の構造になっており、毎月事業部がお客様からの要望を、販促に上げる義務がある

・事業推進部(全社販促)
・8事業部(販促グループ、営業グループ)


①その要望の中から、以下を事業推進部がジャッジし、
技術資料にすべきものは「事業部が毎月資料を作る」という流れになっている。
・商品化すべきもの
・技術資料にすべきもの


②事業部は8個あるので、毎月数個のホワイトペーパーが、
コンスタントに生まれる仕組みになっている。


③キーエンスが面白いのは、ホワイトペーパーは以下で作っていること。
「お客様が知りたいことを掲載するスタンス」


例えば、
・あるセンサーは上下どちらに設置した方が誤動作が少ないのか?
・静電気が発生するメカニズムはどうなっているのか?


④カタログスペックではない情報を伝える目的になっている。

技術資料を用意した上でスペックを伝える、
カタログペーパーも用意。

お客様が知りたい情報を全社でコンスタントに作り続ける。


⑶ 個別最適化されたメルマガ配信基盤


①キーエンスのメルマガ会員数は相当の規模。

現在3000冊以上の資料を公開中。

汎用センサから各種測定器まで、実務に役立つ知識が得られる。
・基礎知識
・ノウハウ
・改善事例


②「Web会員登録」をすれば、
すべての資料を1クリックでダウンロードができる。


③以下のものが送られてくるが、これも凄い。
・週2回
・共通メルマガ
・パーソナライズメール


④会員のアクティビティデータ(閲覧数、問い合わせ内容、開封率etc)などで、以下をしている。

・各会員をスコアリング
・共通メルマガの順番は、スコアリングで並び替え
・パーソナライズメールは、スコアリングで個別化


共通メルマガを見ると、センサーに詳しくない筆者でも、以下になっていました。
「どのコンテンツも、思わずクリックしたくなるような見出し」

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp