(V57) アジャイル型と45歳定年制。失敗を許し、走りながら考え、個人がより強くなる社会に! (2021.9.12) by なお より抜粋加筆しました。
⑴ 「45歳で定年させたい」と言っている訳ではない
① サントリー新浪剛史社長が発した言葉。
「定年を45歳にすれば、30代、20代でみんな勉強するんですよ。
自分の人生を自分で考えるようになる」
私自身の受け止め方は、会社にしがみつくな、
自分自身をアップデートし続けろ。
②日本型雇用は限界にきており、若いから給料が低く、
年齢が高いから給与が高くなるという考え方を捨てろということ。
常に自分の市場価値を考えて、
市場価値にあった給料を受け取れば良いということ。
以下ということ。
「年齢ではなく、能力にあった生き方をしていけ」
③ロッテ玉塚元一社長の言葉。
「日本の企業に必要なのは新陳代謝。
同質化した人が同じ成功体験の中のサイロにいると、
イノベーションが生まれない」
しかし、これを達成するには「アジャイル型の社会」が必要。
⑵ オイシックス・ラ・大地の社長を務める高島宏平氏の発言
「先の見通せない時代には、
いかに社会をアジャイル化するかだと思う」
①「アジャイル」という言葉は、元々システムの開発の現場で、
使われてきた言葉で「すばやい」「俊敏な」という意味。
システムは要件定義をしっかりして、完成図ありきの、
「ウォーターフォール」と対比される手法で開発が行われてきた。
②「アジャイル」はテスト版ができたらすぐにオープンにして、
走りながらどんどん開発し直していく手法。
まずはやってみて、改善を繰り返していくことで、
より良いものにしていくという考え方。
③コロナ禍になり、今まで以上に先の見通せない社会となった。
「アジャイル」という以下の考え方は非常にマッチする。
・まずやってみる
・たくさん失敗して、方向転換して、正しい方向に
⑶ そこで重要なのは「失敗を許容する文化」
日本の評価方法は原点方式で、ミスがない方がより評価される。
しかし、まずはやってみるという考え方は非常に重要で、
ダメだったら良い方向に軌道修正していくと考え方の方がより面白い世の中になるでしょう。
その為には失敗しても次にどうするかをしっかりと考えて、以下が必要。
「失敗を許される社会」
⑷ アジャイル社会と45歳定年はセットで考える
大事なのは「失敗が許される社会」が前提にあり、
45歳以降はしっかりと挑戦していく文化が根付くこと。
失敗が許されれば、チャレンジ精神が増え、
面白いサービスがもっともっと増えていくでしょう。
⑸ アジャイル型と45歳定年制
❶45歳定年制度は人を辞めさせたい訳ではない
❷45歳以降は会社に縛られない、
チャレンジする人を後押しする社会
❸アジャイル型の失敗が許される社会が前提にある
❹日本を三流にしない為には、
いかに失敗が許される社会にするかは大切