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(U95) ワークマン経営『やり抜く力』の間違った使い方にご注意!社員がストレスなくやり抜く方法 (2021.8.7) by 土屋哲雄 より抜粋加筆しました。

⑴ どうしたら「やりきる」ことができる?

①まだ、道半ばにもきていない。

Ⓐブルーオーシャン市場の拡張(客層拡大)について、
作業服から一般向けのアウトドアウェアへの拡張を果たし、今後も「女性」「雨」「靴」をキーワードに新たな拡張を目指している。


Ⓑ「エクセル経営」は、到達イメージの2割くらいまできた。


②変革を「やりきる」のは、経営者にとっても社員にとっても大変

だから目標は一つでなくてはならない。


私たちは「しない経営」で、
複数の目標を持たないことを徹底した。

以下を実行してきた。

・経営幹部が思いつきで社員に指示しないこと
・出社するとどうしても不必要な指示を与えるので、
社長や幹部は極力出社しないこと


③目標をどうしたら「やりきる」ことができるのか。

やり抜く力は、後天的に身につけられる。

知識や才能がなくても、強く意識して実践に活かせれば、
物事を成功に導くことができる。


⑵ ダックワース教授は、やり抜く力の要素として次の4つを挙げる

①Guts(ガッツ):困難に立ち向かう「闘志」
②Resilience(レジリエンス):失敗してもあきらめずに続ける「粘り強さ」
③Initiative(イニシアチブ):自らが目標を定め取り組む「自発」
④Tenacity(テナシティ):最後までやりとげる「執念」


さらにこれらを伸ばすためには、以下が必要。

Ⓐ興味があることに打ち込む
Ⓑ失敗を恐れずチャレンジし続ける
Ⓒ小さな成功体験を積み重ねる
Ⓓ「やり抜く力」がある人のいる環境に身を置く


⑶ 筆者が2016年に「グリットの考え方」に触れたとき、
ワークマンの経営によく似ていることに驚いた。


①一つ強調したいのは、
これをトップダウンで実施するのではないということ。

『やり抜く力』の4つの要素はどれも素晴らしいものだが、
他者から強要されたら巨大なストレスになる。


②昭和の時代に流行したマッチョな会社では、
朝礼で「失敗してもあきらめず続けます!」と大声で唱和していた。

そして、上司と面談しながら「目標」を決める。

自ら定めた目標のように思わされるが、
実際には会社が定めたノルマのことが多かった。


だから以下に言われると非常につらい。
「自分で決めた目標なのだから必ず達成しろ。
達成するまで帰ってくるな!」


⑷ 「しない経営」の最も大切な点は、社員のストレスになることはしない

頑張らないことが大切で、
決して頑張ってやりきってはいけない。


普通の人が普通に働いてやりきらなくてはならない。

誰かが死にものぐるいの努力で達成しても迷惑。


なぜなら、そのやり方は後から続く人にとって、
再現性がなく何の役にも立たないから。

社員がストレスなくやり抜くことが大事。

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp