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(W67) 「問い」の技術を磨けば、うまくいかない仕事も劇的に改善する-1 (2021.10.12) by 大嶋祥誉 より抜粋加筆しました。

⑴ マッキンゼー時代に叩き込まれた「問い」思考


①筆者が「問い」の力に気づかされたのは入社1年目の新人時代。

当時のマネージャーからのリクエストで、
ある自動車メーカーの市場動向調査を頼まれたときのこと。


②期限は2週間。
すでに成熟産業と呼ばれるようになった自動車市場で、
そのメーカーが販売を伸ばすためにどのような成長戦略をとるべきか?

以下が、リクエスト内容でした。
「それを描くための基礎資料を作成する」


③リクエスト内容を織り込んだ「ファクトパック」と呼ばれる、
事実に基づいたリサーチ資料を作成するが、入社1年目の私にとっては、何をどこまでやればいいのかがわからない。


④自動車市場を調べると言っても、様々なデータがある。
・市場全体の規模
・該当自動車メーカーの強みや弱み
・競合の状況、顧客の意識

しかし2週間で市場の動向を網羅するには時間が限られている。


⑤「どんな販売戦略にすべきかを明確にする」ために、以下の市場動向を自分なりにブレークダウンしたリストアップ表を持って、マネージャーと打ち合わせをした。

・必要となる市場の規模
・成長度合い
・顧客の状況


なぜ販売戦略を明確にしようと思ったのかと言えば、以下は重要な問題だろうと考えたから。
「自動車市場が縮小する中で、いかに売っていくか」


⑵ すると、マネージャーからは、こんな言葉が


①「大嶋さん、これじゃ自動車白書と変わらないよね。
本当に販売戦略が真の問題なのかな?

そもそも自動車メーカーが直面している重要な課題とは何か、
自分なりに考えてよ。


まず、問題を構造化して真の問題は何かを明確にし、
そしてクライアントがどうなったらいいのか?

販売戦略が本当にイシュー(重要な課題)になるのか?
そんな意識を持って資料をつくってくれないかな」


②えっ、真の問題って? 問題の構造化? イシュー?

筆者は自分の考えていた「問題解決」が、
どうやら見当違いだったことに気づかされた。

そもそも「問題解決」とは何をすることかすら、
わかっていなかったことに愕然とした。


③マネージャーが筆者に問いかけたことは、
すべて問題解決の基本プロセス、基本原則。

言い換えれば、「仕事の原理原則」だった。


④自分がいくらこれが問題だと思っていても、
クライアントにとって、本当にプラスになるものでなければ意味がない。


⑤私たちは、つい目の前のわかりやすい事象をつかまえて、
そこを何とかしようと考えてしまいがち。


【速い仕事術】

❶生産性が高いのは、一般的には朝型。

❷仕事ができる人は、
自分の集中力がどれくらい続くのかを把握している。

❸新しいアイデアを出したいとき、
ゼロから発想しようとするのは時間のムダである。

既存のアイデアを組み合わせる

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp