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(Y25) 『今日頭条』は、各メディアと正式契約を結ぶ。問題が解決し、閲覧者数が増えて、広告料収入も入るというメリットがあった-2 (2021.9.30)by 井上達彦/ 鄭雅方 より抜粋加筆しました。

⑷ 張さんがアルゴリズムの開発を呼びかけたのは、2012年の末、
今日頭条をリリースした直後のこと。


①当初起業仲間たちは、みな「能力不足で経験も足りない」、
と言ってアルゴリズムの開発に尻込みした。


②しかし張さんは、他社が失敗している状況だから、挑戦する意義があると仲間を鼓舞した。

「個人最適化の問題を解決しなければ、
イノベーションはわずかなものにとどまってしまう」

根本的に問題を解決する。


⑸ 【ポイントⒸ コンテンツは外部から集める


①バイトダンスはニュースコンテンツは、
「既存のもの」を流用した。


②ところが、そのやり方が良くなかった。

原作者やメディアの許可なくニュースを配信したり、
掲載された広告や出典元を許可なく削除し、自社の広告に入れ替えたりした。

さまざまなメディアから訴えられてしまった。


③そこで今日頭条は、各メディアと、
正式に契約を結んで承諾を得ることにする。

契約先は、政府機関、新聞社やウェブメディアなど多岐にわたる。

メディアとしては正しく情報が掲載されるのであれば問題はない。
むしろ閲覧者数が増えて広告料収入も入るというメリットがある。


④外部のメディアの記事に活路を見出したバイトダンスは、
2014年に新しいサービスを始める。

メディア各社や政府機関は、アカウントを開設すれば、
直接ニュースを書き込むことができるようにした。


⑤そのときすでに今日頭条には数千万人の利用者がいた。

記事を書けばたくさんの利用者の目に触れることができる。

そのため、メディア各社や政府機関は、
こぞってアカウントを開設した。


⑹ この仕組みは一般ライターにも広げられた


①一定以上の人気があり、バイトダンスに認められたライターは、
バイトダンスのプラットフォームを通じて、企業と契約して、
プロモーション活動の場を提供することもできる。


②この仕組みがうまくいくという感触をつかんだバイトダンスは、
一般ライターの育成プログラムを次々に立ち上げる。

2015年、活躍しているライター1000人を選び出し、
月1万元の基本収入を保証するなどして支援を行った。


③個人のライターが書く記事は、それぞれの多様な視点が、
生かされたもので、大手メディアとは一味違ったものとなる。
これが今日頭条の魅力。


④しかも、利用者には自分の好みや関心に合ったニュースが、
レコメンドされ、配信される。


閲覧すればするほど、その履歴が今日頭条に蓄積され、
アルゴリズムによって解析されるのでレコメンドの精度も上がる。

ニュースとともに配信される広告も、
利用者の好みや関心に合ったものになるので、広告媒体としての価値も高まる。

私は上海在住11年目。 2020年2月、在中国日系企業を対象とする、 「⺟国語で現場情報を引き出す、社内コミュニケーションツール」 を無料リリースしました。 コラボしたい方、ぜひお待ちしております。 bigluck777r7@yahoo.co.jp